過去5年複数回3着以内に入っている種牡馬はゴールドアリュール4回(2頭)、キンカメ2回、シニスターミニスター2回(1頭)、マジェスティックウォリアー2回(1頭)、トワイニング2回(1頭)です。ご覧の通りのリピーターレースで特に良馬場ではこの傾向が顕著に表れています。過去10年で8頭がリピーターでした。
展開ですが良馬場で行われた過去4年で中段以降からの差・追込で決まったのが2回、逃げ・先行で決まったのが2回でした。ポイントは前半のペースで800m46秒台前半より速くなれば差・追込、46秒台後半より遅ければ逃げ・先行で決まっています。インティーのペースになれば前で決まるかもしれませんね。
<クインズサターン>・心肺機能とパワーの両立型で、バテ差しタイプ。
・瞬発力が無いのでL3でスムースさを欠くと伸びきれない。
・トップスピードの質はまぁまぁ。
根岸Sでは内枠から中段のインで折り合って、直線は空いた内をスムースに加速したがコパノキッキングの瞬発力に屈する形。2018年武蔵野Sでは内枠から後方で折り合い、直線はサンライズノヴァのすぐ後ろからスムースに外を回して伸びる。
<ユラノト>・キンカメ産駒で休み明けやや良くない。
・心肺機能とパワーの両立型でトップスピードの質は良くない。瞬発力はない。
・先行粘り込みタイプ。スタートは良く出遅れは少ないので成績は安定している。
2019年根岸Sでは先行して出し抜きを計ったが、コパノキッキングの瞬発力とトップスピードの質に見劣り2着。2018年武蔵野Sでは休み明けで先行したが仕掛け遅れもあり4着。
<ゴールドドリーム>・心肺機能、パワー、瞬発力を高いレベルで有している。トップスピードの質かなり高い。
・2か月以上間隔空けたときはやや割引。
2017年チャンピオンズCでは中段の後ろから、4コーナーで外に出し直線L2から目視11.5、11.7のトップスピードで差し切り。特にL2坂での瞬発力とL1でのトップスピードの持続力は驚異的。2018年フェブラリーSでは中段から4コーナーで外から押し上げL2で加速、L1でやや垂れたところをノンコに差され2着、間隔空けが原因のL1垂れか?。2018年東京大賞典2か月半強の間隔空け、スタートイマイチで中段のやや後ろから、L4から徐々に押し上げ直線L2で追い出すタイミングでミルコに進路を切られて伸びあぐねて2着。
<メイショウウタゲ>・休み明けでも走る。
・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。
・トップスピードの質はあまり高くない。
・高いレベルで運動できる時間が短いタイプで、前半ゆったり入った方が良い。
・馬群の内で揉まれると闘志が沸くタイプで、どの枠からでも馬群に入れると良い。
2018年南部杯マイルCSでは内枠から先団のインコースを追走、直線で一旦先頭に立つもルヴァンスとゴールドリームに明確にトップスピードの質で見劣って3着。2017年アハルテケSでは中段の前、馬群の中で折り合って直線では前が壁になり大外まで出す不利ながら、L1だけでバテ差し1着。2017年ブラジルCでは中段の最内で折り合って直線で馬群をこじ開けてL1バテ差し、この時の3着がサンライズソアで高評価。2017年東海Sでは外枠ながら出遅れたこともあり最内に入れて中段の後ろで折り合い、直線も内からスルスル抜けて3着。
<サクセスエナジー >・心肺機能特化型でパワーはやや低い。
・瞬発力が低く逃げ・先行で。
・なぜか休み明け2走目で凡走する。
2019年すばるSではスタートやや遅れて逃げ争いで並走しながら、直線L2で競り落としてL1やや落としながらも圧勝。2018年霜月Sでは逃げ集団の2,3番手から直線L1で明確に落として差されて6着、この時が休み明け2走目。
<インティ>・心肺機能とパワーの両立型。
・スタート良く逃げてL2最速戦の持ちこむ出し抜きが得意。
2019年東海Sでは逃げて1秒のスローバランスにしてL2最速戦に持ち込み出し抜き圧勝、上り3Fも35.9と文句なし。。観月橋Sでは2番手の外で折り合ってL3で持ったまま先頭に立ち、直線はしっかり伸びた。懸念材料は前半800mを45秒台のようなハイペースが未経験なこと。
<サンライズノヴァ>・心肺機能は低く前半無理をすると後半失速するパワー型。
・上り3Fのトップスピードの質で勝負するタイプ。
・1400~1600がベストで、1800では心肺機能が付いて行かなくなりパフォーマンスを落とす。
2017年武蔵野Sではスタートが偶々出てしまうと、馬群に流され前半で11秒のラップを踏まされてしまい凡走。2018年フェブラリーSではスタート良く中段からになりやや足を使った、4コーナーで外からゴールドリームに来られて瞬発力の差で一気に引き離され4着。2018年武蔵野Sでは後方で溜めるだけ溜めて直線スムースに外に出して追い込み一気で1着。
<モーニン>・心肺機能とパワーの両立型で坂があった方が良さそう。
・重ならマイル、良なら1400まで。59kgは苦しい。
・間隔空けても走る。
・瞬発力が低くコーナーで加速できないので直線の長いコースで。
2016年フェブラリーSでは重馬場で先行押し切り、マイルでも脚抜きが良くなったことで持った。2016年チャンピオンズCでは先行したが4コーナーで一杯になり7着。2018年コーラルSでは58.5㎏を背負って後方から、直線一気に追い込んで1着。2019年根岸Sでは後方からになり、サンライズノヴァを頼りにし過ぎて仕掛け遅れて届かず。
<ワンダーリーデル>・休み明け良くない。
・1200がベスト、1400は重の方が良い。
・心肺機能は低く瞬発力とパワー型で坂があった方が良い。
・トップスピードの質はまずまず。
2019年根岸Sでは中段の前で折り合い4コーナーで外目を回して距離ロス、直線もジリジリとバテ差し。2018年オータムリーフSでは中段の内で折り合い直線伸び掛けたところで狭くなりブレーキ、残り100mで再加速して3着まで。
<サンライズソア>・心肺機能とパワーの両立型。
・瞬発力とトップスピードの質は低い。
・2か月以上間隔空けると良くない。
2018年チャンピオンズCでは中段の前でL3から促して長くいい脚で抜け出しはかるも、内からルヴァンスに瞬発力で見劣り、ウェスタールンドにはトップスピードの質で見劣り3着。2018年JBCクラシックでは1000m辺りからテイエムジンソクに絡まれ直線失速3着。2018年シリウスSでは2番手からL4で先頭に並びかけ直線で抜け出しはかるがL1で落として3着、この時が休み明け。
<コパノキッキング>・心肺機能がやや低くパワーと瞬発力の両立型。
・1200では逃げても追い込みでも高いパフォーマンス。11秒台で走れるのは70秒くらいでそれ以上では顕著に減速する。
・高いレベルでは追い込みで足を溜めた方が良い、差しに回れば1400まで。
2019年根岸Sでは前半800mを目視48.1で通過して直線L2から瞬発力で加速して1着。オータムリーフSでは1200だが800m目視48.1で通過してL1バテ差しで1着。大阪スポーツ杯では重馬場で逃げて前半800m45.2で通過、L2まで我慢したがL1で明確に落として差されて4着。
<ノボバカラ>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はない。
・1400がベストでマイルなら稍重で。
2018年フェブラリーSでは先行したが直線失速、距離が長い。2017年マイルCS盛岡ではマイルだが稍重で脚抜きが良くなり逃げて2着。
<ノンコノユメ>・心肺機能が低く全力で動ける時間が短い。
・トップスピードの質は高いが瞬発力は低くコーナーで加速できないため直線が短いと届かない。
・休み明けでも走る。・調教は悪くても走る。
2018年チャンピオンズCではいつも通り後方から4コーナー外を回してジリジリ、3歳時に比べて瞬発力が落ちてトップスピードに乗せるまでに時間がかかっている。2018年フェブラリーSでは後方から直線をフルに使って質の高いトップスピードと持続力で差し切り。
<オメガパフューム>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は少ない。バテ差し型。
・トップスピードの質は高くなく仕掛けが遅れると届かない。
2018年チャンピオンズCではやや出遅れから中段の後方で折り合って、直線で仕掛けるがエンジンの掛かりが遅くL1でバテ差したが5着。2018年東京大賞典ではスタートイマイチで中段の後方から、L3から追い出して長くいい脚を使って1着。シリウスSでは中段やや後ろから、L4で外から動き出して直線半ばで先頭に立ち押し切り。
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