みやや競馬

2019年2月23、24日気になった馬。

土曜阪神9Rからメールドグラース、ルーラー産駒で心肺機能とパワーの両立型ですね。最後の上り坂もしっかりと駆け上がった辺りパワーは豊富、瞬発力なさそうですしトップスピードの質も低いですね。今回のように後半11秒台を連発するラップは合っています、この後半の超ロンスパの展開はルーラー産駒が得意な戦法で、キセキが天皇賞秋やジャパンCで好走しているパターンです。人気のセンテリュオも似たタイプですが、今回は道中の位置取りの差で勝てた感じで、力は互角ではないでしょうか。スローからの瞬発力勝負では分が悪いので、OP以上でもロンスパを意識した前々の競馬必要でしょうね。

同じく土曜阪神9Rからセンテリュオ、こちらはディープ産駒ですが瞬発力やトップスピードの質は低いタイプですね。心肺機能とパワーの両立型なので今回の展開は良かったのですが、勝ったメールドグラースとは位置取りの差が出てしまいました。次走もう少し前で競馬が出来ればこのクラスは卒業でしょうね。特性や距離適正も含めてディープ産駒の中でもかなり特殊なタイプで、ディープ産駒のイメージでは考えない方が良いと思います。

日曜阪神9Rからリテラルフォース、昇級初戦でしたが2着と好走しましたね、この馬はパワーがやや足りないタイプで坂では明確に落としてしまう、今回も坂では離されまいと踏ん張りましたが、坂上で明確に垂れて離れた2着でした。前走の京都が平坦コースで押し切っているように、中緩みを平坦コースで押し切るのが得意パターン。4走前の京都1000万条件では8着に凡走していますが、この時はインティのハイペースを追いかけてしまい、かつ中緩みもなかったので息が入らなかった為でしょう。

日曜阪神10Rからアドマイヤジャスタ、以前の記事で距離延長は良いし阪神内回りでパワーを生かせるのも良いと書きましたが、今回は完全に裏目に出たレースでしたね、スローバランスからのL2最速戦だどうしても瞬発力でディープ産駒に負けてしまう。この辺りはテン乗りの岩田騎手にしてみれば”あれ?”って感じだったでしょうね。外回りならばまた違った結果だったかもしれません。いずれにしろこの馬の心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低いという評価は変わりません、3歳時はダービーや菊花賞向きでしょうね。

日曜小倉11Rからメイショウカリン、直線で詰まったのが敗因なのは明らかですね、この馬はバテ差しタイプで瞬発力が低いので、一度詰まると再加速に手間取るんですね。間隔空けると良くないので休み明けや2か月以上間隔開けた時は要注意です。皆生特別では2着に敗れていますがこの時の1着は現OP馬のサフランハートでクビ差でしたから、このクラスはいつ卒業してもおかしくないはずです。

最後に日曜中山で3連単561万馬券が出たブラッドストーンSについて、ペースを見ていただければ一目瞭然なのですが、ハイペースバランスで先行・差馬が息切れしてしまったという事ですね。ダートで前半3F33.7ですから、いくら芝スタートで前半が下り坂になる中山でも速過ぎでしたね。このペースは江田騎手が作り出したペースで、そこをルメール騎手が突いたために中緩みも起きずに、超ハイペースの消耗戦になってしまったんですね。L2の段階ですでに12.6まで落ちL3に至っては13.2ですから、ダート1200のラップタイムとしては極めて珍しいラップです。

勝ったブラックジョーは過去に良馬場で行われた高砂特別で上り3F35.5を出しているので、今回の上り3F36.1は特別速くはない、ただ後方から行く馬で毎度毎度届かずというレースが続いていたんですね。そこに来て今回は超ハイペースになったことで、出番が回ってきたという感じでした。2着のスミレも過去に良馬場で上り3F35.4があるので、こちらも特別速い上がりというわけではありません。いつも通り後方からレースを進めて、いつも通りの上りを繰り出したら偶々届いてしまったというレースでした。

実は今回のレースはハイペースになる可能性があったレースでした。それはサニーダンサーの過去の戦績、近5走が馬場状態に関係なくすべて前半3F33秒台なんです。もちろん普通ならボロ負けしますが、500万、1000万条件では1度ずつ逃げ切っています。この時のラスト3Fは38.0と37.8、”アラブか!”と言いたくなるほど遅い物でした。

サニーダンサーの前走初春Sも前半33.9で飛ばしたことで、先行勢が苦しくなり終始内で足を溜めたスピールアスールと、中段のやや後ろに居たタガノヴィッタ―を後方から11番人気のモアニケアラが差し切り、3連単103万馬券でした。サニーダンサーの過去5戦の3連単はブラッドストーンS561万円、初春S103万円、舞浜特別43万円、2018年9月中山1000万条件2万7千円、中山500万条件30万円です。つまり今回の大波乱の主役はブラックジョーでもスミレでもなく、サニーダンサーなんですね。超万馬券が取りたければサニーダンサーから目を離さないこと、これでしょうね。

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