みやや競馬

ルメール騎手の買い時はここ!


2018年から2020年の3年間の重賞を対象にした集計です、こちらを分析してルメール騎手の買い時と、怪しむべき時を見て行きたいと思います。結論としてはどんな条件でも買い目には入れろ!、ただし大きく張るなら<芝・古馬混合重賞+主要4場+良馬場>これです。

芝・重賞成績
データ① 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 複勝率
2018年 19 9 3 26 0.333 0.491 0.544
2019年 16 6 6 25 0.302 0.415 0.528
2020年 13 9 4 31 0.228 0.386 0.456
3年間 48 24 13 82 0.287 0.431 0.509

まずはデータ①ですが、このデータが基準になります、これは芝・重賞の成績です。2018年はアーモンドアイ3歳、フィエールマン3歳、グランアレグリア2歳の年なので、ちょっと出来過ぎですが、ノームコアやタワーオブロンドンでもしっかり勝ち切っていることが分かります。3年間トータルでも複勝率5割超えと、この条件でルメール騎手を馬券から外すのは危険ですね。

芝・世代限定重賞
データ② 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 複勝率
2018年 9 2 2 9 0.409 0.500 0.591 アーモンドアイ3勝、グランアレグリア、タワーオブロンドン、フィエールマン、ノームコア
2019年 5 3 2 13 0.217 0.348 0.435
2020年 3 7 1 15 0.115 0.385 0.423
3年間 17 12 5 37 0.239 0.408 0.479
芝・古馬混合重賞
データ③ 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 複勝率
2018年 10 7 1 17 0.286 0.486 0.514
2019年 11 3 4 12 0.367 0.467 0.600
2020年 10 2 3 16 0.323 0.387 0.484
3年間 31 12 8 45 0.323 0.448 0.531

更に詳しく見て行きます、データ②は芝・世代限定重賞の成績、データ③は芝・古馬混合重賞の成績です。データ①から③を比べると、2020年に1着回数が減った理由が世代限定戦にあることが分かりますね。2020年は福永騎手と松山騎手が3冠で6勝、福永騎手は神戸新聞杯も勝っていますから、この二人と2頭で7勝されてしまいました。世代限定戦はまだ力関係がはっきりしていませんから、特に2歳戦ではエージェント、厩舎、そして馬主が期待先行でルメール騎手に乗ってもらったが、結果は案外だったということでしょうね。それでも2020年ですら連対率が0.385、3年間では4割超えですから、勝ち切れないが2着には持ってくる可能性は非常に高いということですね。データ③を見ると古馬混合重賞では勝ち切ってきますね、2020年の勝率0.323ですから。この条件では3年間で見ても1着回数が高値安定、ルメール騎手を1着で狙うならまずはここからです。

芝・古馬混合重賞+主要4場
データ④ 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 複勝率
2018年 9 6 0 15 0.300 0.500 0.500
2019年 10 1 2 9 0.455 0.500 0.591
2020年 9 2 3 10 0.375 0.458 0.583
3年間 28 9 5 34 0.368 0.487 0.553
芝・古馬混合重賞+ローカル6場
データ⑤ 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 複勝率
2018年 1 1 1 2 0.200 0.400 0.600
2019年 1 2 2 3 0.125 0.375 0.625
2020年 1 0 0 6 0.143 0.143 0.143
3年間 3 3 3 11 0.150 0.300 0.450

ではデータ③を更に分析して行きます、データ④と⑤は競馬場を主要4場(中山、東京、阪神、京都)とローカル6場(札幌、函館、新潟、福島、中京、小倉)で比較しています。これを見ると一目瞭然で圧倒的に主要4場での成績が上、特に勝率と連対率はかなりの開きがありますね。

芝・古馬混合重賞+主要4場+良馬場
データ⑥ 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 複勝率
2018年 9 5 0 10 0.375 0.583 0.583
2019年 8 1 2 8 0.421 0.474 0.579
2020年 8 0 2 5 0.533 0.533 0.667
3年間 25 6 4 23 0.431 0.534 0.603
芝・古馬混合重賞+ローカル6場+良以外
データ⑦ 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 複勝率
2018年 0 1 0 5 0.000 0.167 0.167
2019年 2 0 0 1 0.667 0.667 0.667
2020年 1 2 1 5 0.111 0.333 0.444
3年間 3 3 1 11 0.167 0.333 0.389

更にこれに馬場状態を加えたものがデータ⑥と⑦です、データ⑥こそがルメール騎手に大きく張る条件ですね。2020年の勝率は5割を超えていますし、複勝率に至っては7割近い驚異的な数字を叩き出しています。

データ⑥がここまで好成績になった理由は推測でしかないのですが、良馬場で馬の力が素直に発揮されたこと、やはり道悪になると不確定要素が増えるんでしょうね。主要4場に関しては中山以外は、コース形態として不利が少ない、特に府中は末脚さへしっかりしていれば、多少後方になっても差し切ってしまいますからね。更に付け加えると、陣営も主要4場には勝ちを狙える馬を出走させ、そういう馬だからこそルメール騎手へ依頼するということもあると思います。

データ⑥の条件が買い時という結論でしたが、ではこの条件で3着以内を外してしまったレースを見て行きます。

2020年ターコイズS  ドナウデルタ     4番人気 10着、重賞未勝利。

2020年富士S     ワ―ケア       8番人気 8着、重賞未勝利。

2020年京成杯AH   アンドラステ      1番人気 10着、重賞未勝利。

2020年目黒記念  オセアグレイト  2番人気 6着、重賞未勝利。

2020年東京新聞杯 レッドヴェイロン 1番人気 9着、重賞未勝利。

2019年有馬記念  アーモンドアイ  1番人気 9着、ロードカナロア産駒反動。

2019年マイルCS   レイエンダ     8番人気 15着、初GⅠ、重賞は稍重のエプソムC1着のみでクラス負け。

2019年エリザベス女王杯 センテリュオ 5番人気 4着、重賞未勝利。

2019年宝塚記念  レイデオロ    2番人気 5着、キンカメ5歳の蓄積疲労。

2019年マイラーズC モズアスコット  3番人気 7着、香港帰りでプラス15㎏。

2019年中山記念  ディアドラ    1番人気 6着、海外への前哨戦。

2018年ターコイズS フローレスマジック 2番人気 11着、重賞未勝利。

2018年チャレンジC レイエンダ   1番人気 6着、重賞未勝利。

2018年マイルCS  モズアスコット 1番人気 13着、前走プラス10kg更に今回プラス2㎏。

2018年エリザベス女王杯 ノームコア 2番人気 5着、距離適性。

2018年目黒記念  フェイムゲーム  4番人気 13着、休み明け、59㎏、8歳。

2018年天皇賞(春)  アルバート    6番人気 8着、3年連続6,5,8着なのでクラス負け。

2018年阪神牝馬S  ソウルスターリング 2番人気 10着、休み明けとクラス負け。

2018年日経賞   キセキ       1番人気 9着、気性難で暴走。

2018年AJCC  レジェンドセラー  4番人気 7着、重賞未勝利。

2018年日経新春杯 モンドインテロ  3番人気 7着、プラス12㎏。

重賞未勝利の馬が目立つので、これはルメール騎手が乗ることによる過剰人気ですね。こういう馬を上手く避けられれば的中率がさらに上がるので、上手く見極めていきたいですね。

次に負けてもおかしくないのに勝ち切ってしまったパターンです。

2018年京王杯SC ムーンクエイク  4番人気 1着、前走マイルでちょい負けから初の1400短縮。

2018年安田記念 モズアスコット  9番人気 1着、連闘で覚醒?

2019年チャレンジC ロードマイウェイ 2番人気 1着、4連勝中。

モズアスコットなんてよく分からない部分がありますが、条件が好転する時はしっかりと狙いたいですね。

どうしてもルメール騎手の名前で人気になってしまいますが、怪しい時には思い切って”見”という判断も大事、勝ち切る条件を見極めて大きく張ること、この辺りがルメール騎手攻略のカギでしょうか。