まずは馬場状態ですが土曜日小雨の影響もあり最終レースでは稍重まで悪化しました。良馬場で行われた9RうずしおS3勝クラスのマイル戦で1:33.6と標準的な時計が出ています、雨は今夜のうちに上がり明日は朝から晴れの予報なので良馬場まで回復すると考えています、なので標準的な良馬場の時計が出ると思います。直線は内も外も特に有利不利はなくどこからでも伸びる馬場になっていると思います。
◎フィアーノロマーノ
○マイスタイル
▲ロジクライ
△ニシノラッシュ
★スマートオーディン
☆レインボーフラッグ
Xクリノガウディ
xダイアトニック
xステルヴィオ
3連複 ⑥=③④⑤⑦⑪⑫⑮⑱=③④⑤⑦⑪⑫⑮⑱ 28点
3連単 ⑥-④⑪⑮⑱-③④⑤⑦⑪⑫⑮⑱ 28点
逃げるのはニシノラッシュ、 マイスタイルが2番手、3番手に外からフィアーノロマーノ、内にクリノガウディ。 外からロジクライが中段の前から、ステルヴィオ、サフランハート、ラヴィングアンサーが中段のやや前から、ダイアトニック、ベストアクター、アンヴァルが中段から。中段の後ろからライラックカラー、ディープダイバー、ストーミーシー。後方からジョイフル、ハッピーアワー、レインボーフラッグ、スマートオーディンという並びを想定。
逃げるのはニシノラッシュだと思います、元々休養前は逃げて強いレースをしていましたし、今回は逃げ馬らしい逃げ馬が他にな居ないので、普通にスタートを切ればすんなりと逃げ体制を築けると思います。長期休養後もスタートからのスピードは十分に見せていますが、後半失速しているのは長期休養と前走は休み明けの影響だと思うので、休み明け2走目になる今回はゴールまで息が持つ可能性もあると思います。松田騎手がどこまで逃げにこだわって乗るかにかかっていますが、控えて良さが出るタイプではないのでこの馬が逃げるのではないかと思います。
2番手になりそうなのがマイスタイルでこの馬も今回は休み明けでフレッシュなので、内枠を生かしてすんなりとスタートを切れば先行出来ると思います。同じくフィアーノロマーノもすんなりとスタートが切れれば先行すると思います、この馬は前走スミヨン騎手が騎乗して中段からの競馬をしてしまい、グランアレグリアに大きく引き離される2着でした、 昨年のダービー卿CTでハイペースバランスを先行して押し切っているように、心肺機能と持続力を生かした方が良さが出ることは、その時乗っていた川田騎手がよくわかっていると思うので、今回は先行してくると思います。
クリノガウディーは前走東京新聞杯で横山典騎手が素晴らしい位置取りを見せました、同じことを乗り替わった森騎手ができるとは到底思えませんが、内枠なのでスタートさえすんなり切れればポジションは取れると思います。ステルヴィオは昨年の安田記念で大きく出遅れて後方からになりレースになりませんでした、スタート不安はありますが普通にスタートが切れれば中断からになると思います、ダイアトニックもスタートがそれほど良い方ではないので、普通に出ても中段からになりそうです。
近走先行できていないロジクライですが、 今回は岩田騎手に乗り替わりで先行する可能性がゼロではないと思います、近走は59㎏を背負っていましたし、スタート後に促してポジションを取るような動きもなく、出たなりで中段からのレースをしていました。 岩田騎手は昨年のこのレースでレッツゴードンキを先行させて2着に好走しています、同じように先行させてくる可能性もあるかと思います。内枠を引いたライラックカラーは前走が後方からになって勝ち切っているので難しいポジション取りになりそうです、無難に中段からレースを進めるのではないかと考えています。ラヴィングアンサーも外枠なので無理に先行まではしないと思います、ジョイフル、ハッピーアワー、レインボーフラッグ、スマートアヴァロンはいつも通り後方からでしょう。
逆に外からスムーズに直線に入りそうなのがハッピーアワー、レインボーフラッグ、スマートオーディンの後方待機組です、中段で外を回したラヴィングアンサーやアンヴァルもスムースに直線に入れると思います。 ライラックカラーやジョイフルは内を狙うようだと直線コースがなくなる危険が高まり、外に出すためには3コーナーあたりから早めに外を回す必要があり、その判断を川又騎手と木幡育也騎手にできるのかどうか不安があります。
昨年がまさにこの平均バランスで馬群が凝縮した状態で直線に入ってきて、外からスムースだったスマートオーディンが全馬を外からごぼう抜きにして勝きてしまいました、2、3着には内をスムースに回したレッツゴードンキとそれに続いたロジクライが入り、中段に居たスターオブペルシャやリライアブルエースは前に詰まって凡走してしまいました。
今回はニシノラッシュが逃げるようであればハイペースバランスまで引き上げる可能性もありますが、ニシノラッシュ自身の近走の結果からも強気にペースを引き上げられないようであれば、平均バランスくらいで進んでしまい馬群が凝縮してしまう可能性があります。そうなった時に最も危険なのが内枠の人気馬で、中段から進めそうなステルヴィオとダイアトニックはかなり不安があります。
では1頭ずつ見ていきます。
◎フィアーノロマーノ ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。・トップスピードの質は高く持続力も高い。・休み明けでも走る。・左回りは良くない可能性がある。好材料:コース適性。 悪材料:特になし。栗東坂路37.0-11.8、単走やや強め、バランス良い。
この馬はオーストラリア生産ですがノーザンFの外厩を使えるので休み明けは全く問題がありません、2019年ダービー卿CTでも休み明けで勝ち切っていますし、その時に乗っていたのが川田騎手でした、前走はスミヨン騎手が騎乗して中段から競馬をしてしまいグランアレグリアからかなり離されましたが、馬の能力比較ではそこまで離されるほど弱い馬ではありません、中段からになってしまうとどうしてもトップスピードの質が足りなくなるので、ダービー卿CTのように心肺機能と持続力を生かせる展開になればここでは1着が期待できると思います。調教も非常によくタイムも体のバランスも良かったので体調は良いのでしょう。
○マイスタイル ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力もまぁまぁ。・トップスピードの質は高く、持続力もある。・直線で外に寄れることがある。好材料:距離適性、休み明け2走目。 悪材料:前走好走の反動。栗東坂路37.6-12.0、単走持ったまま、バランス良い。
一流厩舎の所属ではないこともあり一流騎手が乗ることがないので、あまり評価されていない馬だと思います、この馬は非常に能力が纏っている馬で、トップスピードの質がまぁまぁであること以外、高いレベルで平均的な能力を持ち合わせています、特に意外なのが瞬発力の高さで、L2で出し抜いてしまうだけの瞬発力を持っています。この瞬発力を発揮するためにはスローバランスで進めることが条件になりますが、意外に高い心肺機能があるためにハイペースバランスでも、自信が平均バランスぐらいで入れれば持続力を生かしてパテ差してくることができる馬です。それを見せたのが2019年ダービー卿CTでハイペースバランスを中段やや前から進め、バテ差しの形にはなりましたがしっかりと3着を確保しました。この時の1着がフィアーノロマーノで、 2着がプリモシーン、4着がダイアトニックなので高く評価すべきだと思っています。
▲ロジクライ ・ハーツ産駒で休み明けでも走るが疲れやすい。・瞬発力はなく、心肺機能とパワーの両立型。・トップスピードの質は高くはなく、持続力は高い。好材料:コース適性、距離適性、斤量減。 悪材料:使い詰めのストレス。栗東坂路38.7-11.9、単走持ったまま、バランス良い。
近2走は59Kgを背負って先行できずに凡走しています、カーバンクルSでは直線で前に詰まってしまったのでさらにこの馬の良さが出ませんでした。前走もルメール騎手がスタートで出して行かなかったので、先行できずに流れ込むだけでレースを終えています。この馬は1400mがベストになってきて昨年のこのレースでも3着に好走していますし、 京王杯SCでも詰まりながら3着に好走するなど高い距離適性を見せています。昨年の安田記念以降の凡走は全て言い訳ができる条件があったので、今回に関してはやや外目の枠を引いてしまいましたが、それ以外は言い訳のできる条件ではありません。岩田騎手がスタートから促して先行させるようであれば、十分に馬券内の可能性があると思っています。
△ニシノラッシュ ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は低い。・トップスピードの質は低く、持続力は高い。好材料:コース適性。 悪材料:特になし。
2年前のこのレースで僅差の4着だったのがこの馬で、その時は直線入り口で前に詰まって一瞬待たされてしまいました、その時の1着がダイアナヘイローで2着がモズアスコット3着はレッドファルクスでハナ差の4着は高評価をしなければならないと思います。 ダイアナヘイローとの比較では条件戦になりますが佐世保Sでもタイム差なしのハナ差2着があります、阪急杯ではまさにこのダイアナヘイローと互角の走りを再度したことになり、今回のメンバーの中にダイアナヘイローが入るようであればおそらく人気になっていたはずなので、状態さえ戻っていればこの馬にも十分チャンスはあるはずです。大きな不安なのがその状態面で、 2年前に靭帯炎を患ってから一年半以上の長期休養を余儀なくされました、復帰後は長期休養明けの京阪杯で凡走、さらに休み明けだった前走の北九州短距離Sで凡走と結果が出ていません。この馬は非ノーザンF生産馬なのでもともと休み明けはよくありません、今回は中1周で休み明け2走目になるので上積みにも期待してこの印を回しました。
★スマートオーディン ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はあまりない。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高いが、掛かりやすく自滅している。好材料:コース適性、 悪材料:展開待ち。栗東坂路37.4-11.8、単走持ったまま、バランス良い。
昨年の勝ち馬ですがそれ以降は成績が悪く凡走を繰り返しています、 近走は言い訳のきく条件でした、まず前走の淀短距離Sでは59㎏を背負った上に前が止まりにくい平坦な京都コースなので、上がり最速でしたが届きませんでした。2走前の阪神Cではこの馬らしく外から追い込みに行きましたが、例年この時期の阪神は外が全く伸びないので、この馬をもってしても全くレースになりませんでした。3走前のスワンSでは休み明けでプラス12㎏と走れる状態ではなかったので、いずれも言い訳のきく条件でした。 今回は得意の阪神1400mですし、56㎏に戻りますので好走の準備は整ったと思います。2ヶ月弱の間隔空けになりますが、この馬は隠れノーザンなので全く不安はありません。後は展開次第ではないでしょうか。
☆レインボーフラッグ ・心肺機能は低く、パワーは有る、瞬発力は低い。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。・1400ベスト。好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険。栗東坂路38.2-12.2、単走強め、バランス良い。
この馬も後方からレースをする可能性が高く、スマートオーディンと同じで展開が向くかどうかだと思います、鞍上の松山騎手は今年絶好調で馬だけの評価では印を回すつもりはありませんでしたが、松山騎手の好調さを加点して印を回すことにしました。昨年の阪神Cでも直線で内に詰まってしまい6着でしたが、脚を余している様が見られたのでスムーズならばこのクラスでも十分チャンスはあると思い。
Xクリノガウディー ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は低い。・トップスピードの質はやや低く、持続力はまぁまぁ。好材料:休み明け2走目。 悪材料:特になし。栗東坂路36.9-11.7、単走一杯、バランスは良い。
前走は横山典騎手の神がかったポジション取りにより3着に好走しました、同じことを森騎手に求めるのは難しいと思いますが、内枠を生かしてスタートさえ決めてしまえば中段やや前のポジションを取れるはずです、あとは流れに任せて抜け出すだけなので直線で詰まらなければチャンスはあると思います。この馬はハイペースバランスになった時に不安が出てくるので、全体のペースが大きな鍵になりそうです。好走している時は平均バランスからややスローバランスが多いので、前半から前のポジションを取ってハイペースバランスで心肺機能を問われてしまうと苦しくなってしまうのではないでしょうか、自身のポジションで平均バランスぐらいを見極められれば問題ないのですが、森騎手にそこまで求めるのは酷だと思うので、全体の流れに依存してチャンスが回ってくるかどうかだと思います。
xダイアトニック ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力もまぁまぁ。・トップスピードの質は高く、持続力もある。・直線で外に寄れることがある。好材料:距離適性、休み明け2走目。 悪材料:前走好走の反動。栗東坂路37.6-12.0、単走持ったまま、バランス良い。
ロードカナロア産駒なので前走の京都金杯2着が激走に当たるのかどうか、これが大きな不安材料です。激走したと馬がストレスに感じているようであれば、反動で凡走してしまう可能性も十分にあると思います。 昨年の安土城Sでは直線入り口で前が壁になり待たされてしまってから追い出しましたが、この時はリバティハイツと並んでゴールするほどなので瞬発力に関してはそこまで高くはないと思います。この枠で直線待たされてしまうようだと取りこぼす可能性が十分にありますし、この馬は手前を替える時に外に寄れる癖を持っているので、密集した馬群の中で外に寄れるような動きをした時は大きくブレーキする可能性も十分にあります。これは昨年のスワンSで直線入り口大きく外に寄れていることからも、大きな不安材料だと思います。なんだかんだ言ってもかなり強い馬ではあるので無印というわけには行きませんでした。
xステルヴィオ ・心肺機能はやや低く、パワーは有る、瞬発力はやや低い。・トップスピードの質は高い、持続力もある。・休み明けでも走る。好材料:・・・。 悪材料:騎手弱化、初距離。美浦w38.812.1、強め2馬身先着バランス良い。
9ヶ月の休み明けとかなり長い間レースから遠ざかっていました、当然これは大きな不安材料でノーザンF天栄で仕上げられるとはいえ、さすがに休みが長過ぎる感じがします。丸山騎手とは昨年の中山記念、大阪杯でコンビを組んでいますが勝ち切れていません。特に大阪杯では距離適性に不安のあるこの馬を中段よりも前からレースをさせてしまい、当然のように後半苦しくなり凡走してしまいました。次走へ向けての叩き台の感が強く、GⅢを本気で取りに来ているとは思えないのでこの評価までです。展開的にも内枠に入ってしまい上手く外に出せるのかどうか、直線スムースなコース取りができるのかどうか大きな不安です。