まずは馬場状態ですが土曜日は良馬場でした、今夜雨の予報が出ていますが無料は多くないと思うので、馬場状態にはほとんど影響が無いと思います。10Rの富里特別が2勝クラス1800mで1:48.1で昨年の同じレースが1:47.2ですから、1秒ほど時計が掛かっています。昨年よりは馬場コンディションは重い感じで、昨年の走破時計が1:45.6なので、1分46秒台から47秒台に入るかどうかの決着だと思います。
◎ダノンキングリー
○ラッキーライラック
▲インディチャンプ
△マルターズアポジー
★ペルシアンナイト
3連複 ③⑦=③⑦=①⑤⑥ 3点
ダートや短距離戦を使うなど使い方がめちゃくちゃではありますが、マルターズアポジーは2年前のこのレースで3着に逃げ粘る好走をしています。他に逃げ馬が居ないので今回もすんなりと単騎で逃げられると思います。問題は前半のペース配分でこの馬はゆったり入ったほうがいいタイプ、2018年は前半800mが47.7、 2019年は46.7とちょうど1秒違います、これで着順が大きく違うので今年いかに前半ゆったり入れるかが、マルターズアポジー好走の鍵になると思います。
2走続けて出走取り消しになっているソウルスターリングが引退レースとしてこのレースに出てきます、このメンバー構成ならばすんなりと離れた追走集団の先頭から進められると思います。その後ろからダノンキングリーが追走して、インディチャンプは前に壁を置く形で追走集団の中段から、ミルコに乗り替わるラッキーライラックは、インディチャンプとダノンキングリーを見る位置から進めると思います。
このレースを2年連続して勝っているだけでなく、中山コースを得意にしているウインブライトですが、位置取りはやや後ろからラッキーライラックの後ろあたりになると思います。近走スタートがあまり良くないペルシアンナイトがその後ろから追走、追走集団の後ろからエンジニア、最後方からゴールドサーベラスが追走するでしょう。
ウインブライトはミナリク騎手で土曜のレースでも無駄に外から押し上げるような動きをしていたので、このレースでも早めに動く可能性は十分にあります。正直言って外国人騎手の中でもかなり信用できない騎手なので、中山を得意としているウインブライトでも高い評価をすることはできません。
では1頭ずつ見ていきます。
◎ダノンキングリー ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はまぁまぁ。・トップスピードの質は高く持続力も高い。好材料:コース適性。 悪材料:特になし。美浦w37.5-12.2、単走持ったまま、バランス良い。
中山コースは2000mの皐月賞で僅差の3着、このときは直線入り口で待たされているので当然高評価ですが、それ以上に強い内容だったのが2戦目のひいらぎ賞で、この時はハイペースバランスを外から力でねじ伏せる非常に力強い内容でした。中山コースとの相性は非常に良く、距離適正も2戦2勝と抜群です。この馬は非ノーザンF生産馬ですが外厩はノーザンF天栄を使う隠れノーザンです、なので休み明けでもしっかりと仕上げて好走できる状態で出走してきます、休み明けだった毎日王冠を勝ち切っているので今回も不安はないはずです。横山典騎手もテン乗りではないので大きな不安はありません。
○ラッキーライラック ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力はまぁまぁ。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力はまぁまぁ。・阪神でのL2最速戦が得意。好材料:コース適性。 悪材料:海外帰りの休み明け。栗東w37.7-12.3、持ったまま2馬身先着、バランス良い。
昨年2着になっているようにコース適性は全く問題ありません、昨年のエリザベス女王杯で覚醒したような勝ち方をした後、香港でも2着に好走するなど 現役馬の中でもトップクラスの実力を持っています。休み明けでも走るのは昨年の中山記念でも見せていますし、府中牝馬ステークスは稍重だったために、3着に取りこぼしましたがそれでも好走したと言って良いと思います。今年になって調子を上げてきたミルコへの乗り替わりなのであまり心配はしていません、このメンバーの中では勝ち負けできる馬だと思います。
▲インディチャンプ ・ステゴ産駒で掛かりやす。・休み明けでも走る。・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はまぁまぁ。・下り坂で加速できれば瞬発力は補えるが、L3が平坦だと加速に手間取る。・トップスピードの質は高く持続力も高い。好材料:・・・・。 悪材料:距離適性、初コース。栗東坂路37.2-12.2、持ったまま2馬身先着、掛かり気味でややバランス悪い。
昨年の毎日王冠を見ても1800mは1F長い印象があります、中山コースは初めてなのでコース適性は不明ですし、スタート直後に急坂を登り最後のゴール前でももう一度急坂を登らなければならないので、1800mの数字以上に距離適性が問われる可能性があります。実績だけならばこのメンバーでもトップクラスなのですが、どうしても距離適性を考えてしまうとこの印になってしまいます。
△マルターズアポジー ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はない。・トップスピードの質は低い。・逃げて後続に脚を使わせて粘り込むタイプ。好材料:・・・。 悪材料:近走の成績の悪さ。美浦B40.3-12.8、単走持ったまま、バランス良い。
2年前のこのレースで3着に逃げ粘る好走を見せました、昨年は凡走していますが前半800mのラップが1秒違いますから、今年は逃げて2018年のようなペースを作ることができれば、再度逃げ粘る可能性があると思います。
★ペルシアンナイト ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はまぁまぁ。・トップスピードの質はやや高く持続力も高い。・休み明けは良くない。好材料:・・・。 悪材料:休み明け、騎手弱化。栗東w38.5-11.7、持ったまま3馬身先着、バランス良い。
非ノーザンF生産でハービンジャーの産駒なのでどうしても休み明けがピリッとしません、これは過去の戦績を見れば明らかです。ただし今回は調教がやけによく見えたので最後に印を回すことにしました。