まずは馬場状態ですが土曜日は芝・ダート共にに稍重でレースが行われました、12Rの岡崎特別が2勝クラス1400mで1:20.8なので、稍重にしてはかなり速い馬場になっていると思います。問題は明日の天候で土曜日の夕方から日曜日の午前中にかけて雨が降り続く予報が出ています、予報通りに雨が降るようならば重馬場か不良馬場まで悪化する可能性があると思っていますが、土曜日の中山競馬場の天候も天気予報が外れていたので、どこまで天気予報を信用できるかかなり不安です。
◎タワーオブロンドン
○グランアレグリア
▲モズアスコット
△セイウンコウセイ
★クリノガウディー
☆ダノンスマッシュ
X ナックビーナス
xシヴァージ
三連複 ⑨= ⑥⑧⑪⑫⑭⑰= ⑥⑧⑪⑫⑭⑰ 21点
逃げるのはモズスーパーフレア、2番手にナックビーナスその外にセイウンコウセイ、ダイアトニック、グランアレグリアが中段の前から、グルーヴィット、アイラブテーラー、モズアスコットが中段のやや前、 中段からダノンスマッシュ、タワーオブロンドン、クリノガウディー。 中段の後ろからステルヴィオ、ラブカンプー、ノームコア、後方からアイルアウェイ、ティーハーフ、ダイメイプリンセス、シヴァージとという並びを想定。
外枠に入りましたがモズスーパーフレアは何が何でも逃げたいタイプなので、押して押して逃げ態勢に入ると思います。その後ろはナックビーナスとセイウンコウセイですが、セイウンコウセイの出方によっては内外は逆になっている可能性が十分にあります。スタートが良いダイアトニックがすんなりと最内の3番手を確保できそうで、その外にグランアレグリアが続くと思います。
グルーヴィットは岩田騎手乗り替わりなので内を狙ってくるはずで中段やや前から、 アイラブテーラーも豊騎手なので中段あたりを取ってきそうです。モズアスコットとタワーオブロンドンは出たなりで中段から、クリノガウディーがこれに続いて中段を形成すると思います。8枠のノームコアとシヴァージは後方からになりそうで、ダイメイプリンセス、ティーハーフもいつもどおり後方からでしょう。
問題はダノンスマッシュの位置取りで、前走のオーシャンステークスでもやや出遅れていました、この時は川田騎手の神通力で前のスペースを潰されなかったためにリカバリーして中段の前まで上がれましたが、 G Ⅰでは位置取りが厳しくなるのでスペースを空けておいてもらえるとは思えません、中段もしくはステルヴィオよりも後ろあたりまで下がった位置を取らされる可能性も十分にあると思います。
馬場状態が読めないのでペースも想定しにくいのですが、重馬場や不良馬場になってもモズスーパーフレアは逃げるしかなく、前半3 F 33秒台に入ってくる可能性が高いと思っています。不良馬場まで悪化した場合の想定走破時計は1分10秒台になるのではないかと思っているので、後半の3Fは36秒台もあり得ると思います。 34.0-37.0くらいの前後半もあると思うので、後半の持続力がモロに問われそうですね。
4コーナーから直線入り口です、モズスーパーフレアが先頭で直線に入ってくるところ、ナックビーナスやセイウンコウセイ、ダイアトニックあたりはやや外目に進路を取ってくると考えています。 重馬場まで悪化すればこの辺りで馬群はかなり横に広がりそうで、直線前に詰まるようなことは少なくなりそうです。モズアスコットとタワーオブロンドンはコーナーでの内外の距離ロスからタワーオブロンドンの方が前に回りそうで、モズアスコットがタワーオブロンドンを目標に直線に入ってくるのではないかと思っています。ノームコアやシヴァージは外からスムースにバテ差しを狙うと思います、ティーハーフは内枠なのでインコース空くなら思い切って内ラチ沿いを狙ってくるかもしれません。
苦しくなりそうなのがダノンスマッシュやステルヴィオで、外へ進路を取ろうとした時にスペースがなくなっている可能性はあると思います。特にダノンスマッシュの場合アイラブテーラーとの絡みがありそうで、うまく捌けなければここで大きく減速を強いられると思います。グランアレグリアはセイウンコウセイを目標にできるのでスムーズに直線に入ることができそうです。
直線L2標識付近です、モズスーパーフレアは左回りでは寄れる曲があるのでこの辺りで減速し始める可能性があると思っています、昨年の高松宮記念では使い詰めの疲労もあり凡走しましたが、それだけでなく直線フラフラしていたので左回りには大きな不安があります。モズスーパーフレアを交わしてナックビーナス、セイウンコウセイ、グランアレグリアがこの辺りで並びかけてくると思います、外からタワーオブロンドンとモズアスコットがスムースに差し切りを狙う位置。
ダイアトニックが外目に進路を取るようだと、下がってくるモズスーパーフレアに内を塞がれ、前にナックビーナス、セイウンコウセイ、グランアレグリアが並んで壁になり、外はアイラブテーラーが居て囲まれてしまう可能性があります。その後ろに居そうなダノンスマッシュも同じように前が壁になる可能性は十分にありそうです、反対に外からスムーズなレースができそうなのがタワーオブロンドンとモズアスコット、クリノガウディやノームコア、シヴァージ辺りです。
直線L1標識付近です、強烈な持続力を持っているタワーオブロンドンが前のナックビーナス、セイウンコウセイ、グランアレグリアを交わして先頭に立つ位置です。 タワーオブロンドンの持続力に対応できるのはモズアスコットではないかと考えています、前に居る分だけグランアレグリアはリードを保って坂を上ることができれば、この図よりも前にグランアレグリアが居る可能性は十分にあります。テン乗りなので池添騎手が必要以上に追い出しを我慢してしまうと、タワーオブロンドンが来てからでは間に合わなくなる可能性が十分にあると思います。
上り坂が苦手なダノンスマッシュがこのように前が壁になっていると、致命的な遅れになってしまう可能性があり、坂上で再加速したとしても届かない可能性が高くなります。ダノンスマッシュが好走するためには、坂の地点で前を射程圏に入れておく必要があるので、もう一列前ダイアトニックの辺りのポジションが欲しいところです。前走重馬場で追い込みを決めたシヴァージが馬場が悪くなればなるほど届く可能性が出てきます。
では一頭ずつ見ていきます。
◎タワーオブロンドン ・Raven’s Pass産駒、休み明けでも走る。・馬群を割れるほどの闘志はない。・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低いがトップスピードの質は高く、持続力も高い。・使い減りしない。好材料:距離適性、休み明け2走目。 悪材料:騎手弱化。美浦w39.5-12.6、単走持ったまま、バランス良い。
前走のオーシャンステークスではいかにも前哨戦という仕上げで3着でした、内枠に入ったことでスムーズな競馬ができなかったことも敗因だと思うので、この枠はプラス材料だと思います。今回は福永騎手に乗り替わりですが、ルメール騎手からなので当然騎手弱化になります、ただし福永騎手はこのコースを得意としており昨年も勝ち切っています、内で詰まることが度々見られる騎手なので外目の枠に入れたことも大きなプラス材料になります、この枠ならば詰まることはないと思います。昨年のスプリンターズステークスを快勝しているように1200mで高い適性を見せていますし、左回りも昨年の京王杯SCで勝ち切っているため全く問題がありません。道悪については走ってみないと分かりませんが、 お父さんのレイヴンズパスがミスプロ系なので、むしろ重馬場や不良馬場の方が良さが出る可能性もあり、未知数ではありますが期待を込めてこの評価です。
○グランアレグリア ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは程々、瞬発力は高くはない。・トップスピードの質は高く持続力はとても高い。・休み明けでも走る。好材料:前走圧勝。 悪材料:クラス負けの危険、初距離、騎手弱化。美浦坂路37.5-12.3、単走持ったまま、バランス良い。
今回も休み明けになりますが、ノーザンファーム生産馬で休み明けを毎度好走しているため全く不安はありません、池添ジョッキーに乗り変わることも大きなマイナスではないと思います、もちろんルメール騎手からなので不安がないわけではありませんが、大舞台に強いジョッキーなので嫌うほどの悪材料ではないと思います。初めての1200mですが、前走阪神Cで1400mを快勝していますし、ディープインパクトのスピード能力と母父タピットの持続力の高さが融合したような馬なので、道悪の1200mでも先行出来れば十分にチャンスはあると思っています。
▲モズアスコット ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は高くない。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力も高い。好材料:近走の好調さ。 悪材料:初距離、騎手弱化。栗東坂路36.5-12.3、持ったまま1馬身先着、やや右傾。
オーストラリアへの遠征を急遽取りやめての参戦になりましたが、この馬は非ノーザンF生産馬で休み明けが良くなく、使い減りしないどころか叩いて良くなるタイプなので特に体調面で不安はありません。ダートを2回使って本来の調子を取り戻した感があるので、芝に戻っても好走できる可能性は高いと思います。元々キレッキレのトップスピードの質を持っているタイプではなく、まあまあのトップスピードを高い持続力で押し切ってしまうタイプですから、1200mでも通用する可能性が高いと思っています。今回はルメール騎手からミルコへ乗り替わりですが、外目の枠に入ったので詰まる心配もありませんし、大きなマイナスではないと思います。
△セイウンコウセイ ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は低い。・トップスピードの質はやや低く、持続力は高い。・2か月半以上の休み明けではトップスピードの質が落ちる。好材料:コース適性、休み明け2走目。 悪材料:騎手不安。美浦w38.1-11.5、単走やや強め、バランス良い。
このレースとはとても相性が良く中京1200mの成績は抜群なものがあります、前走は休み明けで0.2秒差5着でした、58kgを背負っていたことを考えれば7歳になりますが衰えは全く感じません。そのシルクロードステークスの調教タイムが美浦wで39.4-12.3、馬場状態が今回とは違いますが今回の方が明らかに動けているので、休み明け2走目の上積みは十分期待できると思います。道悪でこのレースを勝っているので馬場が悪化しても問題ありませんし、先行脚質なのでペースさえ誤らなければ騎手は不問で良いかと思います。
★クリノガウディー ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は低い。・トップスピードの質はやや低く、持続力はまぁまぁ。好材料:・・・。 悪材料:スピード負けの危険、クラス負けの危険。栗東坂路36.6-12.1、単走強め、バランス良い。
スクリーンヒーロー産駒は馬場が悪くなればなるほど成績が上がるので、今回穴馬で最も期待しているのがクリノガウディです。前走は前半のペースが速過ぎるにもかかわらず先行してしまい凡走してしまいました、今回は控える競馬をしてくると思うので前半脚を溜めて、道悪になって周りが苦しくなった時にバテ差してくるとチャンスがありそうです。
☆ダノンスマッシュ ・心肺機能は高い、パワーはやや低い、瞬発力は高い。・トップスピードの質は高く持続力はまぁまぁ。・休み明けでも走る。好材料:距離適性。 悪材料:坂への対応、、前走の反動。栗東w39.3.-11.9、単走持ったまま、バランス良い。
昨年一番人気4着の雪辱を期す馬ですが、前走のオーシャンステークスで休み明けを快勝してしまったので反動が気になります。苦手としている坂を克服できるかも未知数ですし、今回は G Ⅰで前半のポジション取りも苦労しそうな点も不安材料になります。馬自身の能力は非常に高いものがありますし、川田騎手なので無印というわけにはいかずこの評価です。
X ナックビーナス ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はない。・トップスピードの質は低く、ハイペースバランスを粘り込むタイプ。・休み明け3走目以降は疲労で良くない、ただし負けるとリセットする。・休み明けはまぁまぁ。好材料:コース適性、休み明け2走目。 悪材料:騎手弱化。美浦w36.8-11.7、持ったまま併入、バランス良い。
2年前に3着に入ったのがこの馬でコース適性はとっても高いと思います、中京1200mはスタート直後に若干上り坂がありますが、それ以降はL2の坂までずずっと下りで中山によく似ています、これがナックビーナスにはとても合うのだと考えています。昨年はダノンスマッシュの斜行で大きな不利を受けたので凡走していますが、度外視して良いと思います。すんなりと先行してしまえば前走のように粘れる可能性が十分にあると思います。
xシヴァージ ・心肺機能は高い、パワーはある、瞬発力はやや低い。・トップスピードの質はいやや低く、持続力もまあまあ。好材料:・・・。 悪材料:クラス負けの危険。栗東坂路38.2-12.3、単走持ったまま、バランス良い。
もう一頭道悪だからこその穴馬で狙ってみたいのがシヴァージです、4走前までダートを使っていて芝の重賞ではまだ結果が出ていませんが、前走の北九州短距離ステークスでは重馬場を味方につけて見事な追い込みでした、バテ差しが効く展開になりそうなので再度この馬の差し込みに期待してみたいと思います。