まずは馬場状態ですが土曜日は不良馬場で行われました、雨量はかなり多く24時間の積算雨量は77.5㎜でした。16時過ぎに雨は止み、その後は明日まで晴れが続く予報です。土曜日が不良馬場で夕方以降雨が降らなかった日は、今年の3月14日中山牝馬ステークスの時がこれにあたります、翌日は9Rから稍重に回復して、スピカSが2000mで2:01.6でした。ただし3月14日は積算雨量が20.5㎜だったので、明日稍重まで回復するかどうかは未知数です。
3月14日 積算雨量20.5㎜ 3月15日 稍重。
4月18日 積算雨量77.5㎜ 4月19日 ?。
3月14日に比べて現在の方が気温が高いので、雨量は多いのですが稍重まで回復する可能性があると思っています。
◎サリオス
○キメラヴェリテ
▲ダーリントンホール
△サトノフラッグ
★コントレイル
☆ラインベック
Xコルテジア
xマイラプソディ
xヴェルトライゼンデ
馬連 ⑦=①②③⑤⑬⑭⑮ 7点
三連複 ⑦=⑭=①②③⑤⑨⑪⑫⑬⑮⑰ 10点
三連単 ⑦=⑭ー①③⑤⑬⑮ 10点
逃げるのは前走初芝で逃げて2着に粘ったキメラヴェリテ、前半59.9出入り後半の4Fで11秒台を連発するラップでした、高速馬場だったことは確かなので今回稍重で同じように走れるかどうかは未知数ですが、ダートでも逃げ切りがあるので重馬場をこなすだけのパワーは持っていると思います。追走集団の先頭はウインカーネリアンで、キメラヴェリテからやや間隔を空けるのではないかと考えています。ペース認識の悪い田辺騎手が鞍上なので、キメラヴェリテが飛ばさなくても、馬場を考えてかなりスローに落とすのではないかと思います。
スタートの良いレクセランスがウインカーネリアンの後ろから、コントレイルがその後ろからになると思います。コルテジアはコントレイルと同じノースヒルズの馬なので、コントレイルを先導するような位置取りをしてくるのではないかと思います。その後ろにラインベックが追走して、サリオスはコントレイルを見る位置を追走しそう。ダーリントンホールはミルコなのでサリオスをマークする形。スタートがあまり良くないサトノフラッグは内から中段やや後ろ、同じくスタートが良くないマイラプソディもサトノフラッグの後ろ辺り。
8枠の3頭は外からどこまで前に行けるか、ビターエンダーなども前に行った方が良い馬ですが、京成杯でも前に行けなかったので、外枠に入ってしまった事で先行できない可能性が出てきました。ブラックホールとクリスタルブラックはいつもどおり後方からだと思います。
レクセランスとコルテジアが早目に動けばサリオスはそれについていく形、早目にコルテジアの外に出してしまうと、コースロスが大きくなってしまうので、ギリギリまでコルテジアの外には出さないと思います。 サリオスはレーン騎手が鞍上なのでコーナーをロスなく回って、直線弾けさせるようなコース取りをしてくると思います、有馬記念の時のリスグラシューのような動きもあるかもしれません。
サトノフラッグはコントレイルを追走する形、それにマイラプソディが続くと思います、この2頭は非常にロスなくコーナーを回れるはずで、直線コースが空けば伸びてくる可能性が非常に高いと思っています。外を回す馬ではクリスタルブラックが、過去2走と同じように大外を回すと思いますが、4コーナーではかなりペースが上がっていると思うので大きなロスになってしまうはずです、同じことはヴェルトライゼンデにも言えます。
では一頭ずつ見ていきます。
◎サリオス ・心肺機能は高い、パワーは有る、瞬発力はまぁまぁ。・トップスピードの質は高く、持続力も高い。好材料:レーン騎手確保。 悪材料:初コース、初距離。美浦w39.9-13.2、持ったまま併入、バランス良い。
昨年の朝日杯FSではかなりのハイペースバランスを先行して押し切る非常に強い内容でした、上り3Fは35.4と掛かっていますが、非常に高い心肺機能と持続力を見せて圧勝でした、特にL1でタイセイビジョンとタガノビューティーに一瞬迫られるところがありましたが、並ぶことは許さず引き離してゴールしました、この持続力の高さは高評価です。逆にトップスピードの質の高さを見せつけたのがサウジアラビアRCで、この時はスローバランスで進めて上り3F33.1で圧勝しました。どのような展開にも対応できる幅の広さを持っている上に、心肺機能、持続力、トップスピードの質を高いレベルで持っているので、初めて走る2000mの距離さえ克服できれば圧勝まであると思います。調教のタイムがイマイチでしたが、朝日杯FSの時と遜色ないタイムなので、大きな不安材料ではないと思いますし、この馬はノーザンF生産馬なので休み明けでも問題ないことは、サウジアラビアRCで証明しています。
○キメラヴェリテ ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は不明。・トップスピードの質は不明、持続力は高い。好材料:距離適性。 悪材料:初コース。栗東坂路38.9-12.4、単走強め、バランス良い。
この馬はノースヒルズの生産でキズナの産駒です、休み明けだったヒヤシンスSを凡走して芝に矛先を変えました、その若葉Sで逃げ粘って2着と結果を出してきました。この時の1着がアドマイヤビルゴでL4から11秒台を連発するロンスパになり、L1でも自身12.0秒でまとめる持続力の高さを見せました。展開的に単騎で逃げられそうなこと、回復しても稍重で後続の差し足が削がれるようならば、再度逃げ粘る可能性があるかと思っています。
▲ダーリントンホール ・心肺機能はまぁまぁ、パワーはまぁまぁ、瞬発力はまぁまぁ。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力はまぁまぁ。好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険。美浦w38.6-12.0、強め1馬身先着、バランス、反応ともに良い。
葉牡丹賞で平均バランスを中段から進め自身はややスローバランスくらい、3、4コーナーは中目を回して直線スムースだったが同タイムの3着だった、このレースはL5から11秒台に入るロンスパ戦でL1は12.7まで落としているが、悪くない持続力を見せたと思う。スローからのトップスピード勝負にはならないと思うので、馬場を考えてもトップスピードの質よりも持続力の高さ、サリオスをマークできそうな位置取りが重要になると考えています。もちろんサリオスを差し切れる程甘くはないが、サリオスに道を作ってもらう形で追走できれば流れ込んで2、3着がありそう。
△サトノフラッグ ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは高い、瞬発力はやや低い。・トップスピードの質はやや低く、持続力は高い。好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険。美浦w36.6-11.8、持ったまま併入、バランス良い。
前走の弥生賞は重馬場で3、4コーナー外から力でねじ伏せてきました、パワーと持続力の高さを高いレベルで見せた一戦で、パンパンの良馬場になりそうもない今回もスムーズならば十分にチャンスがありそうです。 調教のタイムが非常によくラスト1F11.8を持ったまま叩き出しました、バランスも良くこの調教を見てしまうと高く評価せざるを得ません。
★コントレイル ・心肺機能はまぁまぁ、パワーはある、瞬発力は高い。・トップスピードの質は高く、持続力も高い。好材料:コース適性。 悪材料:休み明け。栗東坂路38.1-12.4、単走持ったまま、バランス良い。
昨年のホープフルSを勝っているのでコース適性はとても高いです、今回もコルテジア、ディープボンドが同じノースヒルズ関係馬で、さらにキメラヴェリテもノースヒルズの生産馬です、うまく連携できるかどうかはともかく、邪魔はしないはずなので直線で詰まるようなことはないと思います。問題は休み明けで外厩はノーザンF程期待できないので、能力だけでどこまで勝負できるか未知数です。ホープフルSや東スポ杯2歳Sを圧勝していますが、対戦相手に小粒感があり本格的なクラシックレースで真価が問われる一戦になると思います。
☆ラインベック ・心肺機能はやや低く、パワーは有る、瞬発力は低い。・トップスピードの質はやや低く、持続力はまぁまぁ。好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険。栗東芝36.0-12.1、やや強め併入、バランス良い。
ホープフルS、東スポ杯2歳Sでコントレイルに完敗してしまいましたが、良馬場ではトップスピードの質で勝負にならないので、明日馬場がどこまで回復するかが大きなポイントです。上がりの掛かる馬場状態になれば中京2歳Sのように、パワーと持続力を生かして好走できる可能性は十分にあると思います。
Xコルテジア ・心肺機能は低く、パワーはまぁまぁ、瞬発力は低い。・トップスピードの質はやや低く、持続力はまぁまぁ。好材料:なし。 悪材料:初輸送、クラス負けの危険。栗東w39.9-12.0、やや強め1馬身先着、バランス、反応ともに良い。
コントレイルと同じノースヒルズの馬で連携こそしないと思いますが、邪魔はしないはずで、すんなりと先行できればチャンスはあると思います。きさらぎ賞やシンザン記念は好走していますが物足りない内容でした、馬場状態がある程度回復するようならばこの馬にもチャンスが出てきそうです。調教が非常に良く、鞍上が軽く促しただけでスッと反応できました、タイムも悪くないし今期好調の松山騎手騎乗なので非常に怖い1頭だと思います。
xマイラプソディ ・心肺機能は不明、パワーは有る、瞬発力は低い。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。好材料:距離適性。 悪材料:初コース、コース適性、クラス負けの危険。栗東坂路39.6-12.9、強め併入、バランスは良い。
新馬戦から豊騎手が騎乗して凱旋門賞という言葉まで出てくる馬、しかしかなり期待先行な感じを受けます。京都2歳Sでは圧勝しているので一旦トップスピードに入ってしまえば、高い持続力を見せましたが、瞬発力があまり高くないようでトップスピードに入るまでに時間がかかっていました。この感じからも小回りの中山ではなく直線の長い東京の方が向いている感じがします。調教も追っている割に伸びがイマイチで、見た目もやや重い感じがしました。
xヴェルトライゼンデ ・心肺機能は不明、パワーは不明、瞬発力はまぁまぁ。・トップスピードの質は高く、持続力は不明。好材料:コース適性。 悪材料:騎手。栗東w38.8-12.0、強め半馬身先着、バランスは良い。
ホープフルS、スプリングSで2着とコース適性は非常に高いと思います、ただし両レースとも内目の枠だったので、外枠はかなりマイナスだと思います。 ドリームジャーニーの産駒なので道悪の中山コースで、あっと言わせる走りができるかどうか。