まずは馬場状態ですが土曜日は良馬場でした、5R3歳未勝利戦1600mが1:33.3、8Rの古馬2勝クラス1400mが1:20.4だったので、高速馬場と考えて良いでしょうね。11RのプリンシパルSでポタジェが上り3F33.3、直線でやや外目から伸びてきたので、内も外も良く伸びる馬場だと思います。今夜ぱらっと雨が降るようですが、雨量はかなり少ない予報なので馬場状態には影響がないと思います。
◎ラインベック
○ルフトシュトローム
▲プリンスリターン
△ボンオムトゥック
★タイセイビジョン
☆レシステンシア
Xサトノインプレッサ
3連複 ⑨⑭=②③④⑨⑫⑭⑰=②③④⑨⑫⑭⑰ 25点
逃げるのはレシステンシア、プリンスリターンが2番手から続きその外にハーモニーマゼラン、ストーンリッチが外から上がって先行策。メイショウチタン、ラインベック、ニシノストームが中段の前から、 ギルデッドミラー、ボンオムトゥック、ソウルトレインが中段のやや前、サクセッション、シャインガーネットが中段のやや後ろからで、中段の後ろからラウダシオンとルフトシュトローム。後方からになりそうなのがタイセイビジョン、サトノインプレッサ、ウイングレイテスト、シャチという並びを想定。
ルメール騎手に乗り替わるレシステンシアがいつも通り逃げると思います、ベースは前後半46.0-46.0くらいのはずで、四年前にメジャーエンブレムで勝った時と同じようなペースを作ってくると考えています。このペースでもレシステンシアにとってはやや遅い可能性もありますが、 メジャーエンブレムの時にゴール前ロードクエストに迫られたことを考えると、45秒台前半で飛ばすようなことまではしないと思います。
二番手からプリンスリターンとハーモニーマゼランが先行し、外からストーンリッチがこの先行勢に加わって行くと思います。ストーンリッチは前走岩田望騎手で負けています、この時は折り合いを気にし過ぎたようで中段やや後ろからの競馬になってしまいました、 今回松田騎手に乗り替わりということは、陣営が岩田望騎手の前走の騎乗に不満を持っているという事だと思うので、2走前のように先行してくると思います。 1枠を引いてしまったタイセイビジョンは、スタートが速くないので包まれながら下がってしまう可能性が高いと思います。外からラインベックやニシノストームも中段の前を狙ってくるはずで、ギルデッドミラーやシャインガーネットも前走よりはポジションが後ろからになりそうです。
ルフトシュトロームはレーン騎手なのでもう少し前のポジションを取ってくる可能性もありますが、7枠からなのでかなり押して出ないと行けませんし、上手く馬群の中に入れないとコーナーで外を回される不利があります、これを避けるためにも馬群の切れ目から進めるのではないでしょうか。外枠のウイングレイテスト、同じく外枠のサトノインプレッサはスタートがいまいちなので、後方からになる可能性が高いと思います。
4コーナーから直線入り口ですレシステンシアが隊列を引っ張って入ってきますが、最内を回すメイショウチタンがこの辺りで付いて行けなくなるかもしれません、 そうなると後ろにいるギルデッドミラーやサクセッションはやや減速を強いられるかもしれません。 勝負どころで待たされる形になるのでこの2頭にとっては良くない形です。3,4コーナーは最内を回すと思われるタイセイビジョンですが、本来ならば4コーナーの出口で外に出したいはずです。しかしサトノインプレッサがそれを塞ぐような位置取りをしてくる可能性があるので、スムースに外に出せないと思います。
直線L2標識付近です、レシステンシア、ハーモニーマゼラン、プリンスリターン、ラインベックこの辺りの隊列はまだ大きくは崩れないと思います。 メイショウチタンが下がってくると思われるので、ギルデッドミラーがボンオムトゥックの後ろからメイショウチタンを交わし、それにサクセッションとラウダシオンが続き、タイセイビジョンは内を狙ってくると思います。 距離不安のあるニシノストームが遅れればシャインガーネットにはスペースができるはずです、シャインガーネットがストーンリッチの外に行けばここにスペースができて、タイセイビジョンあたりがスムースに伸びてくると思います。
直線入り口で外に出しそうなルフトシュトローム、サトノインプレッサ、ウイングレイテストはスムースなコース取りができるはずです、直線の馬場状態は内外ともあまり差のない状態ですから、外を回しても不利にはならないと思います。
直線L1標識付近です、レシステンシアに外からラインベックが並びかけ、プリンスリターンとボンオムトゥックがこれに続くと思います。外から伸びてくるのはルフトシュトロームだけで、サトノインプレッサとウイングレイテストについてはトップスピードの質が足りないのではないかと考えています。特にサトノインプレッサは母系にサドラーズウェルズを持つディープインパクト産駒なので、持続力については驚異的なものがありますが、サドラーズウェルズの影響でトップスピードの質が落ちてしまう血統だと考えています 。
では一頭ずつ見ていきます。
◎ラインベック ・心肺機能はやや低く、パワーは有る、瞬発力は低い。・トップスピードの質はやや低く、持続力はまぁまぁ。好材料:距離適正、コース適正。 悪材料:特になし。栗東P39.1-12.1、持ったまま併入、バランス良い。
東スポ杯2歳Sでコントレイルには0.8秒離されましたが、走破時計は1:46.0と例年ならば破格の時計が出ています、1600m付近までコントレイルやアルジャンナと遜色ないレースをしているので、マイル適性が高い可能性があります。スタートが良い馬なので先行できれば十分チャンスがあるはずです、逆に差しに回るようであればトップスピードの質で見劣り凡走の危険もあります。このあたりはテン乗りの津村騎手なので、馬券を買うにあたって強気になれないポイントです。ディープインパクトにアパパネという組み合わせですし、東スポ杯2歳Sの結果からもコース適性は高いと思います。
○ルフトシュトローム ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは高い、瞬発力はまぁまぁ。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。好材料:距離適性。騎手強化。 悪材料:初コース。美浦w39.0-12.9、単走持ったまま、バランス良いがやや汗が目立つ。
キンシャサノキセキ産駒ということで距離適性に不安がありますが、新馬戦からマイル戦を3連勝して重賞ウィナーになっています、お姉ちゃんのアロハリリーが小倉日経オープン1800mを勝っているので、距離適性はむしろ高い可能性の方があります。前走のニュージーランドTでも3,4コーナーで外を回すかなりロスの多い競馬を、力でねじ伏せるように勝ち切っていることからもクラス負けの不安もありませんし、広い東京コースの方が能力を発揮しやすいと思います。今回はレーン騎手に乗り替わります、堀厩舎の馬に乗った時のレーン騎手の成績は飛び抜けて良いのでこれも好材料です。
▲プリンスリターン ・心肺機能はやや高い、パワーは有る、瞬発力は低い。・トップスピードの質は低く、持続力はまぁまぁ。好材料:距離適性、休み明け2走目。 悪材料:初輸送、騎手不安。栗東w39.2-12.1、持ったまま2馬身先着、バランス良い。
心肺機能が高く逃げもしくは先行で結果を出してきた馬です、朝日杯FSではなぜか中段に控えて差しに回ってしまい 、バテ差しで5着まででした。シンザン記念のように怖がらずに先行できれば、現在の高速馬場を味方に粘り込めると思います。前走は休み明けですから、今回は休み明け2走目の上積みも期待できると思います。
△ボンオムトゥック ・心肺機能はまぁまぁ、パワーはある、瞬発力は不明。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。好材料:距離適性。 悪材料:初輸送。栗東坂路39.7-12.5、持ったまま2馬身先着、バランス良い。
クロフネ産駒というだけでこのレースでは印を回さないわけにはいかないほど、このレースとは相性の良い種牡馬です。3走前の未勝利戦でトップスピードの質では勝負できないことを見せています、アーリントンCでハイペースバランスを中段から粘って4着と、クロフネ産駒らしい持続力の高さを見せています。今回は初輸送になる不安材料もありますが、それ以上に血統に期待したい1頭です。
★タイセイビジョン ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力はまぁまぁ。・トップスピードの質は高く、持続力も高い。好材料:コース適性、距離適性。 悪材料:特になし。栗東坂路38.9-12.6、単走やや強め、やや首が高い。
京王杯2歳Sをレコード勝ちするほどの能力を持っていますが、今回は内枠に入ってしまったことが大きな不安材料です。元々スタートがあまり速くないので、中段よりも後ろからレースをすることになると思います、当然この枠では外から包まれてしまい、道中上手く馬群の切れ目から外に出せないようだと、直線は詰まる確率が上がります。朝日杯FSで2着しているように距離適性は高いし、京王杯2歳Sを勝っているのでコース適性も高いと思いますが、スタートに大きな課題を抱えている以上は強気な印は打てません。
☆レシステンシア ・心肺機能は高く、パワーは不明、瞬発力は不明。・トップスピードの質はやや低い、持続力は高い。好材料:距離適性。 悪材料:前走の疲労、初輸送。栗東坂路40.5-13.7、単走持ったまま、バランスは良い。
阪神JFを圧勝しているように距離適性は最高と言ってもいいと思います、前走の桜花賞が重馬場で激走してしまったことで、疲労が抜けているのかがポイントです。最終追い切りもかなり軽かったので、疲労が抜けていない可能性の方が高いのではないでしょうか。加えてこの馬は関東圏への輸送が初めてです、神経質な牝馬なのでこれは大きな不安材料です。3年前にカラクレナイが 一番人気で17着と大敗しているのですが、桜花賞ちょい負けからの一番人気で同じ松下厩舎の所属です。クイーンCを使うなどの工夫をしていれば輸送の不安はなかったはずで、この辺りに厩舎力の低さを感じてしまいます。
Xサトノインプレッサ ・心肺機能は不明、パワーは高い、瞬発力は不明。・トップスピードの質は不明、持続力は高い。好材料:距離適性。 悪材料:初輸送。栗東坂路39.3-12.6、強め併入、バランスは良いが反応がイマイチ。
デビューから道悪ばかりを走って3連勝と、良馬場でのスピード勝負に対応できるのかどうかが未知数です。母系にサドラーズウェルズを持つディープインパクト産駒なので、トップスピードの質が削がれている可能性が高く、高速馬場での追い込みでは届かない可能性が高いと考えています。