馬場状態ですが土曜日は良馬場で行われましたが、今夜から雨の予報が出ていて明日は夕方まで雨マークです。夜中にやや強く降るようですがそれ以降は小康状態で雨量は多くなさそう。天気図を見ると前線は南へ行きそうなので、大雨にはならないと思いますし、場合によっては天気予報が外れる可能性もあると思っています。馬場状態には幅を持たせた方が良いと思うので、良馬場から重馬場まで考えています。
◎サートゥルナーリア
○ペルシアンナイト
▲クロノジェネシス
△スティッフェリオ
★ラッキーライラック
☆グローリーヴェイズ
*ブラストワンピース
馬連 ⑤=②③⑪⑮⑯⑱ 6点
3連複 ⑤=②③⑪⑮⑯⑱=②③⑪⑮⑯⑱ 15点
3連単 ⑤-②⑮⑯⑱-②③⑪⑮⑯⑱ 15点
*印のブラストワンピースは重馬場まで悪化した場合に注意が必要で、良馬場ならば消しても良いと思っています。ここまで馬場状態をJRA発表の表記で書いてきましたが、発表される馬場状態がイマイチ信用できないので、9R舞子特別のL4からのラップをよく見ておきたいと思います。稍重位でも11秒台半ばのラップが出るので、馬場が悪化して12秒台に入るようならブラストワンピースやメイショウテンゲンが怖い存在になりそうです。
逃げるのはダンビュライト、同厩舎のスティッフェリオが続き外からキセキが2番手で折り合えるかどうか。中段の前からグローリーヴェイズ、サートゥルナーリアを挟んでモズベッロが外、中段のやや前からペルシアンナイト、トーセンスーリヤ、クロノジェネシス。中段からアフリカンゴールド、ワグネリアン、ラッキーライラック、中段のやや後ろからアドマイヤアルバ、ブラストワンピース。後方からになりそうなのがメイショウテンゲン、レッドジェニアル、トーセンカンビーナ、カデナ。
逃げるのはダンビュライトだと思います、前走の天皇賞(春)でもスタートを決めて先頭に立っていました、同厩舎のスティッフェリオを引っ張るような形になっていたので、今回も同じような作戦を取ってくると思います。前走ダンビュライトを一周目のスタンド前で叩いて先頭に立ったのがキセキでした、2走前の阪神大賞典で大きく出遅れているので、今回スタートを決めることができるかどうかは未知数です。前走ほど前半ゆったりすることはないと思うので、豊騎手も無理にダンビュライトを叩くようなことはないと思います、キセキもダンビュライトがある程度ペースを引き上げてくれるならば折り合えるかもしれません。ダンビュライトは京都大賞典のような平均バランスの逃げをやってくるかどうか、スティッフェリオのサポートとして逃げるのであれば前半はスローの方が良いはずです、ダンビュライト自身が勝ちに行くならば平均バランスまで引き上げると思いますが、松若騎手と音無調教師がそこまで考えているかどうか分かりません。このレースは例年スローからの4F戦になるので、 ダンビュライト自身の得意なパターンを考えるよりも、例年通りの展開を考えた方がいいかもしれません。
スタートが良いサートゥルナーリアは内目の枠を取ったので、自在のポジショニングができるはずです、いつでも外に出せるポジションを取れれば、ルメール騎手も無理に動かないと思います。外枠に入ってしまったクロノジェネシスは中段やや前の外、このポジションは距離ロスを考えると良くないと思います。これをマークしそうなのがラッキーライラックで、勝った大阪杯でもスタート自体は良くはありませんでした、内から上手く二の足を効かせて中段の前のポジションを取っていたので、外目の枠に入ってしまった今回はポジション取りが難しくなります。
ワグネリアンは福永騎手なので出たなりで中段が取れれば動かないと思います、大外枠のブラストワンピースは前半出して行っても、馬群の外を回されてしまうので内へ入れられる位置を探す形になりそう。 少頭数だった大阪杯では最後方から4着まで差し込んできたカデナですが、 今回はフルゲート18頭立てなので同じ最後方でも、先頭からの距離は格段に長くなりそうです。
4コーナーから直線入り口です、ダンビュライトが直線に入ってくるところ外からキセキが交わして先頭に立つと思います、サートルナーリアはギリギリまでキセキを使う形でいつでもスパートできる体制、 スティッフェリオがキセキの後ろを取れればチャンスは広がりますが、ダンビュライトの後ろで待ってしまうようだと苦しくなると思います。グローリーヴェイズがサートゥルナーリアに続きペルシアンナイトもこれに続いていくはずです。外からモズベッロを交わしてクロノジェネシスが上がり、ラッキーライラックはその後ろからでしょう、さらに外からブラストワンピースが捲り追い込みを仕掛けると思います。
後方にいたレッドジェニアル、アドマイヤアルバ、メイショウテンゲン、カデナは外を回して上がってくると思いますが、ここで速いラップを踏まされてしまうと直線で垂れてしまう可能性があります。内を回してコースが開くことに賭けそうなのがトーセンカンビーナです。この辺りでトーセンスーリヤやモズベッロが苦しくなるはずなので、ワグネリアンやペルシアンナイトのスペースが狭くなる可能性があります、ここを上手く捌くことができればこの2頭にもチャンスがあると思います。
直線L1標識付近です、L2区間で瞬発力を生かしてサートルナーリアが抜け出しているところです。サートゥルナーリアは瞬発力とトップスピードの質が非常に高いので、L2部分で勝負を決めてしまうはずです。これに対応できるのはクロノジェネシスだと思いますが、4コーナーで外を回されてしまう分だけ、サートゥルナーリアから引き離されてしまうと思っています。外からラッキーライラックとブラストワンピースがどこまで迫れるか、内をタイトに回ればペルシアンナイトやグローリーヴェイズも、距離ロスをゼロにできるので伸びてくる可能性が十分にあります。スティッフェリオについてはダンビュライトを交わすタイミングだけが気がかりです、キセキが来る前にみ自ら動けるだけの判断力が幸騎手にあるかどうか、おそらくないと思うので直線待たされる可能性が高いと思います。
後方からのグループでは前にいるサートルナーリアやクロノジェネシスに肉薄するのは難しいと思いますし、中段から進めるワグネリアンもキレッキレのトップスピードの質を持っているわけではないので届かない可能性が高いと思います。今週からBコースに替わるので、内をロスなく立ち回った馬が恵まれる可能性が高いと思います。
では一頭ずつ見ていきます。
◎サートゥルナーリア ・心肺機能は高い、パワーは有る。・瞬発力とトップスピードの質は高いが持続力はまぁまぁ。好材料:コース適性、距離適性。 悪材料:無し。栗東坂路36.8-12.2、単走持ったまま、バランス良い。
ロードカナロア産駒なので金鯱賞を勝った後に3ヶ月強の間隔を空けているのは好感が持てます、一週前追い切りですごいタイムを出しているように体調は万全だと思いますし、ルメール騎手とのコンビでは負けなしです。皐月賞を勝っているのでコース適性も問題ないはずで、道悪についてもお兄ちゃんのエピファネイアが不良馬場の菊花賞を勝っているので、血統的にこなせるはずです。枠もいい枠ですし、スタートが良いので望んだポジションを取れるので、成績がとても安定していることも好材料です。
○ペルシアンナイト ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はまぁまぁ。・トップスピードの質はやや高く持続力も高い。・休み明けは良くない。好材料:コース適性、休み明け2走目。 悪材料:距離不安。栗東w38.0-11.5、やや強め3馬身先着やや左傾だがバランスは良い。
この馬は休み明けがとにかく悪く、非ノーザンF生産のハービンジャー産駒らしく使って良くなるタイプです。今回は休み明け2走目なので走り頃で、2年前の大阪杯を二着しているのでコース適性も問題ありません、距離だけが不安材料ですが内枠を引けたことでごまかせる可能性が出てきました。
▲クロノジェネシス ・バゴ産駒でかなり掛かる、外枠は危険。・強烈な瞬発力がありトップスピードの質は高く持続力はまぁまぁ。・心肺機能も高いがハイペースバランスでは割引。・パワーも有り坂でも加速できる。好材料:コース適性、距離適性。 悪材料:特になし。栗東w37.8-11.8、持ったまま併入、バランス良い。
前走に引き続きまたしても外枠を引いてしまいました、道中内に入れるのは難しく外を回されてしまえば当然距離ロスが大きくなります。内枠に入ればサートルナーリアとの一騎打ちだと考えていましたが、この枠では2着も何かに掬われてしまうかもしれません。それでも大阪杯でタイム差なしの2着ですからコース適性や能力の面でも信頼できる馬です。北村友騎手も背水の陣で臨むと思うので、3着以内は外さないのではないでしょうか。
△スティッフェリオ ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。・トップスピードの質は低く、持続力はまぁまぁ。好材料:コース適性、距離適性。 悪材料:騎手弱化。栗東坂路38.0-13.0、一杯ダンビュライトに3馬身遅れ、バランスは良い。
前走は北村友騎手が非常に上手く乗ったなというのが第一印象です、高速馬場の4F戦であわや押し切るところですから、同じような展開ならば今回もチャンスは十分にあると思います。前走と同じようにダンビュライトが引っ張ってくれるような展開も考えられますし、このレースは例年スローからの4F戦になるので展開的には合っています。不安材料は幸騎手への乗り替わりで、これは大きな悪材料ですし明日は道悪の可能性もあるので、軽い高速馬場を得意としているこの馬には不安材料だと思います。
★ラッキーライラック ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力はまぁまぁ。・トップスピードの質は高い、持続力は高い。・阪神でのL2最速戦が得意。好材料:コース適性、距離適性。 悪材料:休み明け。栗東w38.3-11.4、単走持ったまま、やや重苦しい。
休み明けがピリッとしないタイプで中山記念で2年連続2着でした、特に今年は3着がソウルスターリングでクビ差だったのは印象が良くありません、府中牝馬ステークスでもピリッとしなかったように、牝馬ですが500㎏を超える大型馬なので仕上がりに時間がかかるのかもしれません。それでも前走の勝ち方を見ても覚醒している感じを受けますし、当然コース適性も高いので侮れない存在ではあると思います。今回は上手く内へ潜り込めないとクロノジェネシスと同じように距離ロスの不安が出てきます。
☆グローリーヴェイズ ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はまぁまぁ。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。・休み明けでも走る。好材料:・・・。 悪材料:海外帰りの休み明け。美浦w37.2-12.3、持ったまま併入、バランスは良い。
昨年12月の香港ヴァーズを勝っていますが、そこからドバイを目標にして輸送されながらレースをせずに帰国しました、変則的な日程を消化している上に7ヶ月のレース間隔というのはこの馬にとって良いとは思えません。京都大賞典を凡走した時も5ヶ月の間隔を空けていたので、レース間隔が空いてしまうと力を発揮できないのかもしれません。
*ブラストワンピース ・心肺機能はやや高く、パワーは高い、瞬発力は低い。・トップスピードの質は高くない、持続力は高い。・休み明けでも走る。・2000以下の方がいいかも。好材料:コース適性。 悪材料:コース適性。美浦w37.6-12.1、持ったまま併入、バランス良いが汗が目立つ。
2018年に稍重の有馬記念を勝っているようにコース適性は十分に高いものを持っています、ただし2年連続で大阪杯を凡走しているように小回りコースで、コーナーで速いラップを踏んでしまうと急激に筋持久力が落ちてしまうようです。 明日は雨の予報が出ているので道悪になって速いラップを要求されなければ十分チャンスがありますが、天気予報がハズレて良馬場や稍重でもコーナーで11秒台半ばのラップを要求されてしまうと凡走する可能性もあります。