みやや競馬

2021年府中牝馬S 予想。適性の幅が広く安定感抜群のマジックキャッスル。


馬場状態ですが金曜日の朝の時点で良馬場でした、含水率は先週の日曜日よりも乾いています、10月10日はゴール前15.8%、4コーナー14.9%でしたが、10月15日は14.4%、14.0%でした。クッション値は9.4から9.0でどちらも標準なので、大きな変化はなさそうですね。金曜に散水していますが、先週も散水していたので明日も含水率は横這いか、さらに乾くと思います。

◎マジックキャッスル

○シャドウディーヴァ

▲デゼル                         

△ドナアトラエンテ                    

★サンクテュエール                 

☆サトノダムゼル                                  

Xミスニューヨーク                               

馬連  ⑦⑬=⑦⑧⑩⑫⑬⑮⑰ 11点

3連単 ⑬ー⑦⑮⑰ー⑦⑧⑩⑫⑮⑰ 15点        

   ⑦⑮⑰ー⑬ー⑦⑧⑩⑫⑮⑰ 15点        

   ⑦⑮⑰ー⑦⑮⑰ー⑬ 6点

逃げるのはローザノワール、2番手にセラピア、内にスマートリアン。中段の前からフィリアプーラ、サンクテュエール、ドナアトラエンテ、中段のやや前からサトノダムゼル、シャドウディーヴァ、マルターズディオサ。中段からアンドラステ、レッドベルディエス、中段のやや後ろからアブレイズ、マジックキャッスル、シゲルピンクダイヤ。中段の後ろからリアアメリア、デゼル、後方からミスニューヨーク、アカイイト、という並びを想定。

ローザノワールが内から逃げ体勢で、この馬は前半からペースを引き上げてくるタイプ、これは前走のクイーンSで逃げて、平均バランスに持ち込んでいました。今回も国分恭騎手の継続騎乗なので、前半から流れる可能性が高いと思います、さすがにハイペースバランスにまでは入らないと思いますが。先行はセラピアとスマートリアン、逃げ争いまではしないと思います。

ドナアトラエンテはルメール騎手へ乗り替わり、前走のクイーンSで凡走していますが、この原因が直前の雨と考えるなら、過去にルメール騎手が乗った時と同じように、中段の前を取ってきそうですね。マジックキャッスルは無理に出して行くことはないと思うので、中段のやや後ろ辺りだと思います。デゼルは外枠で前に行くタイプではないので、中段の後ろ辺りだと思います。ミルコに乗り替わるミスニューヨークは、前走中段のやや前からでしたが、ミルコのスタートを考えると後ろからになる可能性もあるはず。シャドウディーヴァは福永騎手なので中段やや前だと思います。

4コーナーです、この辺りでマジックキャッスルがジワっと外から上がり、その後ろからデゼルが続く、平均で大きな中緩みがなければ隊列に変化はないと思います。

直線L2標識付近です、ローザノワールはL2標識までは頑張っているはずで、スマートリアンやフィリアプーラ辺りはコース取りが難しくなりそう。セラピアが前に居るので、サンクテュエールやサトノダムゼルも待たされそう。ただしここからの区間はかなり速いラップを踏むと思うので、ブレーキする程の減速はしないはず、追い出しを待たされる感じですかね~。外からはスムースでマジックキャッスル、デゼルが勢いを付けて中段に取り付くと思います。

直線L1標識付近です、ローザノワールがL2のスピードに対応できずに下がり、セラピア辺りも苦しくなるはず。問題はドナアトラエンテで、前走の敗因が直前の雨ならば、今回の想定される位置取りは非常に良いはず。逆に前走の敗因が平均バランスに対応できない心肺機能だったならば、前走と同じように苦しくなってしまうはず。瞬発力を持っているシャドウディーヴァが抜け出し、マジックキャッスルが外からスムースに伸びるはず。デゼルにも不安材料が有って55㎏の斤量をこなせるかどうか。サンクテュエールとサトノダムゼルは騎手が騎手だけに、スムースに抜け出せるかどうか。

では1頭ずつ見ていきます。

◎マジックキャッスル  ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力はやや低い。

・トップスピードの質はやや高く、持続力は高い。

好材料:コース適性、距離適性。 悪材料:特になし。

調教データ。

今回:美浦坂路38.0-12.2,持ったまま併入、バランス良い。   

2021年ヴィクトリアM:美浦w37.9-12.2,持ったまま併入、バランス良い。3着。

2021年阪神牝馬S:美浦w39.3-13.4,単走持ったまま、バランス良い。2着。 

秋華賞:美浦w39.5-12.7、持ったまま併入、バランス良い。2着。  

オークス:美浦w38.0-12.5、持ったまま併入、バランス良い。5着。 

桜花賞:美浦w37.2-12.3、持ったまま併入、バランス良い。12着。

どんな展開でも対応できる適性の幅を持っている馬で安定感抜群ですね、しかも54㎏なので勝ってくださいの条件のはず。3着以内を外した3レースですが、桜花賞は重馬場で後ろ過ぎましたね、オークスはデアリングタクトにどかされてしまい、瞬発力で見劣り、紫苑Sでは詰まってしまい再加速に手間取りました。つまりスムースなら3着以内は高確率のはず、なので3連単の軸に抜擢しました。

 

○シャドウディーヴァ  ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力もまぁまぁ。

・トップスピードの質はまぁまぁで持続力は高い。・前向き過ぎるところがあって、馬群の外だと掛かる。・輸送はダメ、新潟も。

好材料:コース適性、輸送なし。 悪材料:特になし。

調教データ。

今回:美浦坂路37.9-12.3,持ったまま併入、バランス良い。   

2021年関屋記念:美浦坂路38.7-12.1,持ったまま1馬身遅れ、バランスは良い。7着。 

2021年東京新聞杯:美浦坂路39.2-12.3,持ったままやや遅れ、バランス良い。3着。 

2020年エリザベス女王杯 栗東w38.6-12.4、持ったまま併入、バランス良い。8着。

2020年府中牝馬S 美浦坂路38.9-13.1、持ったまま併入、バランス良い。2着。

2020年クイーンS 札幌ダート38.9-12.1、持ったまま半馬身先着、口向きが左。4着。

2020年エプソムC 美浦w39.6-12.9、やや強め併入、首を大きく左に降りバランス良くない。16着。

2020年ヴィクトリアM 美浦w38.8-13.1、持ったまま併入、バランス良い。10着。

2020年阪神牝馬S 美浦w39.4-12.7、単走持ったまま、やや首が高い。12着。

2020年東京新聞杯 美浦w38.7-12.7、持ったまま半馬身先着、バランスは良い。2着。

この馬は輸送さへなければ好走率が高いので、得意の府中で巻き返せると思います。福永騎手の継続騎乗も好材料です。

▲デゼル  ・心肺機能は不明、パワーは有る、瞬発力はまぁまぁ。

・トップスピードの質は高く、持続力は高い。

好材料:コース適性。 悪材料:休み明け、斤量。

調教データ。

今回:栗東w39.5-12.5,単走持ったまま、バランス良い。   

2021年ヴィクトリアM:栗東坂路40.4-13.2,単走持ったまま、バランス良い。8着。   

2021年阪神牝馬S:栗東坂路39.9-13.1,単走持ったまま、バランス良い。1着。 

オークス:栗東坂路39.4-12.6、単走やや強め、バランス良い。11着。

阪神牝馬Sの内容からは、ここで外から突き抜けてもおかしくないのですが、一点気になるのは斤量55㎏での好走歴がない事。オークス11着とヴィクトリアM8着の凡走理由が、斤量以外に見つけられないので今回も凡走の可能性はあると思います。

△ドナアトラエンテ  ・心肺機能はやや低く、パワーは有る、瞬発力は不明。 

・トップスピードの質はやや高い、持続力はやや高い。

好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険。

調教データ。

今回:美浦w37.6-11.8,持ったまま併入、バランス良い。

血統的に人気先行になっている感じがしますし、ルメール騎手が乗ることもそれに拍車をかけていますね。前走の敗因が直前の雨なのか、それとも平均バランスなのか、この判断が難しいので切るに切れない。今回は前走逃げたローザノワールが居るし、ルメール騎手が乗った初富士Sで先行押し切りですから、不安はありますね。

                    

★サンクテュエール  ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは不明、瞬発力はやや低い。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

好材料:コース適性、距離適性、斤量。 悪材料:クラス負けの危険、騎手不安。

調教データ。

今回:美浦w39.9-12.7,持ったまま半馬身遅れ、バランスは良い。  

秋華賞:美浦芝37.6-11.9、持ったまま併入、バランス良い。16着。  

オークス:美浦w42.0-12.8、持ったまま併入、バランス良い。13着。 

桜花賞:美浦坂路39.4-12.5、持ったまま半馬身先着、バランス良い。6着。

前走のマーメイドSでは不可解な凡走で、敗因を斤量に求めれば1㎏軽くなるので巻き返せると思います。杉原騎手で福島牝馬Sを先行して3着があるので、前に行って直線スムースならチャンスはあるはず。

                 

☆サトノダムゼル  ・心肺機能はやや高い、パワーは有る、瞬発力は低い。 

・トップスピードの質は低く、持続力は高い。・斬れないディープ産駒。

好材料:コース適性、休み明け。 悪材料:クラス負けの危険。

調教データ。

今回:美浦w39.5-12.6,単走持ったまま、バランス良いがやや掛かり気味。

この馬が好走する時は休み明けが多いんですよね、ディセンバーSでトーラスジェミニの0.2差2着があるので、ある程度ポジションが取れればチャンスはあると思います。

                                  

Xミスニューヨーク  ・心肺機能は低い、パワーは有る、瞬発力はまぁまぁ。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

好材料:距離適性。 悪材料:クラス負けの危険、騎手不安。

調教データ。

今回:栗東坂路40.2-12.4,単走持ったまま、やや右傾でバランスまぁまぁ。   

2020年エリザベス女王杯:栗東坂路39.2-12.0、単走持ったまま、バランス良い。10着。  

2020年秋華賞:栗東坂路40.1-12.5、単走持ったまま、バランス良い。5着。

ミルコに乗り替わってどんなレースをしてくるか、馬自体もスタートが速い方ではないので、後方からになってしまうと届かない可能性が高くなってしまう。乗り替わって新味が出れば面白いのですが。