みやや競馬

2021年ジャパンC 予想。斤量差がカギになりそう。

ジャパンCは東京12Rです。

土曜日の馬場情報 良馬場  Cコース

土曜日は良馬場でした、金曜日に散水していますが、土曜日は良馬場でかなり乾きましたね。土曜日の時点で先週の日曜日と同じくらいに乾いています、21日の9R赤松賞でⅬ3が11.0ですからかなり速い馬場でした。27日の7R1勝クラスの2400mで2:26.3、このレースはスローバランスですがⅬ3で10.9という速いラップが出ています。11RのキャピタルSではOPのマイル戦で1:33.0、ややハイペースバランスでL3が11.2なので、土曜の時点ではかなり速い馬場になっていると思います。

日曜にかけても雨の心配はなく、先週は土曜日に散水していないので、恐らくは散水もないのではないかと思います。なので馬場は重くなることはなく、さらに乾いて速くなる可能性の方が高いと思います。

◎シャドウディーヴァ

○シャフリヤール

▲オーソリティ

△コントレイル                   

★ユーバーレーベン                   

馬連 ④⑪=②④⑦⑪⑭ 7点                  

3連単 ④⑪ー②④⑦⑪⑭ー②④⑦⑪⑭ 24点

逃げるのはブルーム、2番手にオーソリティ、ウィンドジャマ―。中段の前からシャフリヤール、アリストテレス、中段のやや前からコントレイル、キセキ、ワグネリアン。中段からグランドグローリー、シャドウディーヴァ、マカヒキ、中段のやや後ろからムイトオブリガード、サンレイポケット、ジャパン。中段の後ろからユーバーレーベン、ロードマイウェイ、後方からユーキャンスマイル、モズベッロという並びを想定。

逃げるのはブルームを予想しました、何が何でも逃げたい馬が居ないし、可能性の高いキセキが内目の枠を引いたので、スタートでわずかでも遅れると自身よりも外から、オーソリティ、ウィンドジャマ―、アリストテレスが切れ込んでくるので、包まれる可能性が高いと思います。ブルームはムーア騎手で逃げたレースがあるので、スタートでポンと出れば逃げてしまうと思います。

ウィンドジャマ―はダートで勝ち上がった馬で芝では勝っていません。ダートでは先行しているので、ここは行くしかないでしょうね。芝スタートのダート戦ではスタート出ても、二の足が速くはないので相当押して行かないと苦しいと思います。北村宏騎手がどこまで出して行くかですね。オーソリティは前走のアルゼンチン共和国杯で先行押し切りなので、前走同様のポジションでしょうね。アリストテレスは京都大賞典で中段のやや前辺りから、横山武騎手へ乗り替りで、積極的なポジション取りをしてくると思います。その内にシャフリヤール、もう少し後ろの可能性もありますが、ダービーのスタートが切れれば控えないと思います。内枠なので前に馬を置ける可能性が高いし、コントレイルよりも前に居たいと考えれば、この辺りでしょうか。

注目のコントレイルですが、天皇賞(秋)ではゲートで煩かったので不安はあります、クビを下げるシーンもあったので偶数枠は歓迎ですが、問題は大外枠にジャパンが入ったこと。ジャパンは初来日でスタンド前発走はおそらく初めてだと思うので、スンナリとゲートに入るかどうか。陣営には内の偶数枠は歓迎されているようですが、諸刃の剣だと思いますね。

ムーア騎手が逃げるならばペースはスローだと思います、キセキが外に出すスペースが有れば向正面で先捲りに行くかもしれませんね。ただムーア騎手が逃げていて捲りに行くのは、リスクが高いはず、これはユーバーレーベンも一緒ですね。先捲りって併されて3,4コーナーで外に浮かされると意味がないので、余程緩まないと動けないと思います、具体的には13秒台に入るくらいが目安でしょうか。

4コーナーです、ここで動きがあるとすればウィンドジャマ―でしょうね。L4から11秒台の半ばくらいのはずで、この辺りで追走に苦しくなりそうですね。アリストテレスはこれを外から交わし、シャフリヤールはウィンドジャマ―が下がったスペースを使えると思います。コントレイルはシャフリヤールを追走、ここは信用できる人馬なので黙って付いて行くと思います。むしろキセキ辺りが捌くのに苦労しそうですね。この地点ではすでに流れていると思うので、ここで外からショート捲りの動きというのはないと思います。

直線L2標識付近です、ブルームにオーソリティが並びかけ、アリストテレスとシャフリヤールが2列目でしょうね。その後ろからコントレイル、キセキはウィンドジャマ―を上手く捌ければこの辺り。外からワグネリアン、マカヒキで、シャドウディーヴァはスムースに外に出せればここからですね。ユーバーレーベンもここではまだ後方ですが、コースが空くと思うのでオークスのように伸びると思います。

直線L1標識付近です、オーソリティとシャフリヤールだと、トップスピードの質で上回るのはシャフリヤールだと思います、2㎏軽いですからね。コントレイルはシャフリヤールを交わせないと思います、これは天皇賞(秋)でエフフォーリアを交わせなかったので、エフフォーリアとシャフリヤールの比較からも、コントレイルの1着は可能性が低いのではないかと。アリストテレスは前走の京都大賞典を2着していますが、この2着からもトップスピードの質が下がっている可能性が高く、今の府中には対応できないと思います。

中段以降から可能性があるのはまずシャドウディーヴァ、前走の府中牝馬Sが非常に良い内容でした。スローバランスで前残りの中、中段のやや後ろから差し切りと速い上がりが使えますし、持続力は再三見せていますからね。2400mはオークス以来ですがスローになればチャンスはあると思います。というかですね、この馬ハーツクライ産駒なので覚醒していれば距離とか、展開とかに関係なく次元の違う走りをすると思います。リスグラシューやジャスタウェイが覚醒期に手が付けられなかったので、今のシャドウディーヴァが覚醒期に入っていれば、纏めて差し切るシーンもあるかと。

もう1頭はユーバーレーベンですね、オークスの差し切りは、前半1000m59.9の後半59.4で中緩みはありましたが、平均バランスで持続力が求められました。フローラSはスローからの3F戦で上がり33.2で上がり最速、ゴールドシップ産駒らしからぬ末脚を持っているので、前が苦しくなる展開ならチャンスはあると思います。

今回が引退レースになるコントレイルですが、福永騎手のインタビューを聞いていると苦しさがにじみ出ていました。特に3歳馬との斤量差については諦めの感じが出ていたので、今回は苦しいかなと受け取りました。

では1頭ずつ見ていきます。

◎シャドウディーヴァ  ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力もまぁまぁ。

・トップスピードの質はまぁまぁで持続力は高い。

・前向き過ぎるところがあって、馬群の外だと掛かる。

・輸送はダメ、新潟も。

好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険、距離適性。

調教データ

今回:美浦坂路38.9-12.6,持ったまま併入、バランス良い。   

2021年府中牝馬S:美浦坂路37.9-12.3,持ったまま併入、バランス良い。1着。   

2021年関屋記念:美浦坂路38.7-12.1,持ったまま1馬身遅れ、バランスは良い。7着。 

2021年東京新聞杯:美浦坂路39.2-12.3,持ったままやや遅れ、バランス良い。3着。 

2020年エリザベス女王杯 栗東w38.6-12.4、持ったまま併入、バランス良い。8着。

2020年府中牝馬S 美浦坂路38.9-13.1、持ったまま併入、バランス良い。2着。

2020年クイーンS 札幌ダート38.9-12.1、持ったまま半馬身先着、口向きが左。4着。

2020年エプソムC 美浦w39.6-12.9、やや強め併入、首を大きく左に降りバランス良くない。16着。

2020年ヴィクトリアM 美浦w38.8-13.1、持ったまま併入、バランス良い。10着。

2020年阪神牝馬S 美浦w39.4-12.7、単走持ったまま、やや首が高い。12着。

2020年東京新聞杯 美浦w38.7-12.7、持ったまま半馬身先着、バランスは良い。2着。

纏めて面倒見るならこの馬かなと、覚醒期に入っていれば距離や展開が不問なのはリスグラシューが証明していますからね。今回は苦手な輸送もないので、体調面の心配は全くないし、前走の府中牝馬Sや牡馬相手に好走している東京新聞杯を見ても、府中でこその馬だと思います。横山典騎手に乗り替りですが、一発狙うには最適な騎手だと思います。

○シャフリヤール  ・心肺機能はまぁまぁ、パワーある、瞬発力は不明。 

・トップスピードの質はやや高く、持続力はやや高い。

好材料:コース適性。 悪材料:前走の反動。

調教データ

今回:栗東坂路39.0-12.2,持ったまま併入、バランス良い。

2021年神戸新聞杯:栗東坂路38.0-12.2,持ったまま併入、バランス良い。4着。

2021年ダービー:栗東坂路39.7-12.1,持ったまま1馬身先着、やや右傾だがバランスは良い。1着。

コース適性は最高ですし、川田騎手も毎日杯で勝っているので問題ないですね。内目の偶数枠でスタートも遅くないので、ポジションは取れるはず。最強世代の頂点に立った馬なので、前走の反動がなければ斤量も味方して勝ち切れると思います。

▲オーソリティ  ・心肺機能はやや高い、パワーは高い、瞬発力はまぁまぁ。

・トップスピードの質はやや高い、持続力は高い。

好材料:コース適性、休み明け2走目。 悪材料:クラス負けの危険、厩舎不安。

調教データ

今回:美浦w38.1-11.6,持ったまま併入、バランス良い。

2021年アルゼンチン共和国杯:美浦w38.5-11.6,やや強め併入、コーナーで掛かりバランス悪かったが直線ではスムース。1着。

2021年天皇賞(春):美浦w38.4-12.4,持ったまま併入、やや掛かり気味だがバランス良い。10着。 

2021年ダイヤモンドS:美浦w38.4-12.5,やや強め1馬身先着、バランス良い。2着。

2020年有馬記念:美浦w39.1-12.5,強め1馬身先着、バランス良い。14着。

2020年アルゼンチン共和国杯:美浦w39.8-12.5,強め1馬身先着、バランス良い。1着。

青葉賞:38.7-12.0,強め併入、バランス良いし反応も良い。1着。

アルゼンチン共和国杯は2年連続1着、特に今年は57.5㎏を背負って圧勝しましたから、クラス負けの危険はないと思います。青葉賞ではダービーよりも勝ちタイムが良かったし、ルメール騎手の継続騎乗も好材料。トップスピードの質ではシャフリヤールに劣ると思うので、直線入り口までにリードが欲しいですね。

△コントレイル  ・心肺機能はまぁまぁ、パワーはある、瞬発力は高い。

・トップスピードの質は高く、持続力も高い。

好材料:コース適性、休み明け2走目。 悪材料:特になし。 

調教データ

今回:栗東坂路36.9-12.0,単走持ったまま、バランス良い。

2021年天皇賞(秋):栗東坂路37.3-12.1,単走持ったまま、バランス良い。2着。 

2021年大阪杯:栗東坂路37.2-12.3,単走持ったまま、バランス良い。3着。 

2020年ジャパンC:栗東坂路38.7-12.2、単走持ったまま、バランスまぁまぁ。2着。

菊花賞:栗東坂路38.3-12.9、単走持ったまま、バランス良い。1着。

ダービー:栗東坂路37.9-12.4、単走持ったまま、バランス良い。1着。 

皐月賞:栗東坂路38.1-12.4、単走持ったまま、バランス良い。1着。 

ホープフルS:栗東坂路37.5-12.3、単走持ったまま、バランス良いがやや首が高い。1着。

このレースが引退レースなのでメイチで仕上げてくると思いますが、陣営の評価程内枠は良くないと思います。スタート決められるかどうか、勝つには少なくともシャフリヤールよりも前に居ないと厳しいと思います。

                  

★ユーバーレーベン  ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は不明。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

好材料:コース適性、休み明け2走目。 悪材料:クラス負けの危険。 

調教データ

今回:美浦w38.1-11.9,持ったまま併入、バランス良い。

秋華賞:美浦w38.1-11.9,持ったまま半馬身先着、バランス良い。13着。

オークス:美浦w38.7-12.1,やや強め、バランス良い。1着。

阪神JF:美浦坂路38.6-12.5、持ったまま併入、バランス良い。3着。

この馬はスタート良くないのでいつも通り後ろからでしょうね、あとは中盤でどこまで緩むか、捲りを打つかどうか。スローからの4F戦か3F戦では3着まで届くかどうかですね。