土曜日の馬場情報 稍重 Aコース
土曜日は稍重でした、金曜日の夜に5.5㎜程降ったことで終日稍重でレースが行われました。ただこの馬場発表はJRAの罠のような気がします。というのも12RのクリスマスC2勝クラスのマイル戦が1:34.1、ややハイペースバランスで中緩みがなかったので、上がり3F最速は1着ソウルラッシュの34.5でしたが、クラスを考えると走破時計は標準的な良馬場のもなので、水分は含んでいるのでしょうが時計は速いと思います。11RのグレイトフルSは3勝クラスの2500mで2:34.0でした。昨年のグレイトフルSは2:37.4で翌日の有馬記念の走破時計が2:35.0なので、今年は昨年よりも速くなりそうですね。
明日にかけても雨の予報はなく、日曜は朝から晴れるので含水率は下がると思います。昨年は上がり3Fも遅く、クロノジェネシスが36.2、サラキアが35.4でした。今年は展開にもよりますが、上がり3F34秒台が求められるのではないかと思います。
◎クロノジェネシス
○エフフォーリア
▲ウインキートス
△ステラヴェローチェ
★ペルシアンナイト
☆タイトルホルダー
Xシャドウディーヴァ
馬連 ⑦⑩=①⑥⑦⑨⑩⑫⑯ 11点
3連単 ⑦⑩ー⑥⑦⑨⑩⑯ー①⑥⑦⑨⑩⑫⑯ 40点
逃げるのはパンサラッサ、離れたメイン集団の前からディープボンド、中段のやや前からメロディーレーン、ウインキートス。中段からクロノジェネシス、エフフォーリア、ペルシアンナイト、アリストテレス。中段のやや後ろからステラヴェローチェ、タイトルホルダー、中段の後ろからシャドウディーヴァ、アカイイト。後方からモズベッロ、ユーキャンスマイル、アサマノイタズラ、キセキという並びを想定。
逃げるのはパンサラッサで、これは行くだけ行ってというレースをするはず。メイン集団の前はディープボンド。タイトルホルダーが大外を引いてしまったので、無理に前に行くと前半で消耗するので、控える競馬をするのではないでしょうか。2018年のキセキが外枠から逃げて直線失速しているので、最初のコーナーで外を回されてしまうのは避けたいはず。ダービーで6着でしたが、L2標識手前で前が壁になり進路変更しているので、スムースでなかっただけだと思います。セントライト記念でも前が壁になっているので、スムースなら差しに回ってもやれると思うかもしれませんね。
中段のやや前からは、前走先行して勝ったメロディーレーンと、オールカマーで先行して2着に好走したウインキートスでしょうね。メロディーレーンは何が何でも前に行くかどうか分かりませんが、出遅れさえしなければ中段よりも前、場合によってはパンサラッサに付いて行っての大逃げもあるかもしれませんね。クロノジェネシスとエフフォーリアが中段から、お互い意識した位置取りになりそうですね。その後ろにペルシアンナイト、アリストテレス。中段のやや後ろからステラベローチェ、スタートは五分に出ますが二の足が遅いのでこの辺り、大外枠のタイトルホルダーは無理に前に行かずに、馬群の切れ目を狙うと思うので、中段のやや後ろあたりでしょうか。
前走のジャパンCでは好スタートから先行したシャドウディーヴァ、これで直線伸びが鈍ったので、ここでは控えて末脚に賭けるのではないかと。アカイイトはスタート良くないので、中段の後ろ辺りでしょうね。後方からになりそうなのがユーキャンスマイルとモズベッロ。アサマノイタズラもスタート五分に出ますが、二の足が遅いし外枠なので後方になりそうですね。
キセキは前走のジャパンCでもスタートが出ず、向正面で無理やり捲りに行って凡走しました。今回は外枠なのでリカバリーはしやすいのですが、このコースは最初のコーナーまでが短く、リカバリーがしにくいコース形態。実際2018年は外枠から無理やり逃げて凡走していますから、松山君がそれを考えないとは思えないので、初手は後ろに居て最初のスタンド前で捲り上がると思います。
向正面です、捲り上がったキセキがパンサラッサに追いつき、2頭が並んで3コーナーへ向かう感じですね。ここから10馬身位空けて、メイン集団はディープボンドがコントロール。不安なのは和田騎手が仕掛けのタイミングを間違えないかどうか、タイミングが遅れるとパンサラッサはともかく、キセキに押し切られる危険がありますね。メイン集団の隊列に変化はないと思います。
4コーナーです、パンサラッサがどこまで粘るかですが、福島記念を参考にすると1400mに入った辺りで12秒台半ばに落ちているので、3コーナー辺りで苦しくなるのではないかと思います。なのでこの地点ではキセキが先頭で、前の2頭を追いかけたディープボンドをウインキートスが交わしに掛かる感じ。L3では11秒台の半ばくらいになると思うので、ディープボンドはスピード負けしそう。
エフフォーリアの後ろにはアリストテレスが居るはずですが、11秒台の半ばに入ると苦しくなるはず。このスペースにクロノジェネシスが入って、エフフォーリアを追走。ペルシアンナイトとステラヴェローチェがこれに続くと思います。タイトルホルダーがアリストテレスを交わすのに1頭分外ですね。アカイイトとアサマノイタズラはさらに外を回しそうです。土曜日のレースを見ても4コーナーで外を回すと苦しくなりそうですね。
直線L1標識付近です、ウインキートスが抜け出しエフフォーリアが交わしに行くところ、その後ろからクロノジェネシスですね。エフフォーリアはダービーでゴール前差されています、前走の天皇賞(秋)を見ても2000mがベストに見えます。最後にに距離適性でクロノジェネシスが交わす気がします。ウインキートスは前走エリザベス女王杯は初輸送で凡走なので度外視、目黒記念で快勝しているので距離は持つし、オールカマー好走からコース適性も良いはずで、どこまで粘れるかですね。ペルシアンナイトがクロノジェネシスを追いかけ、ステラヴェローチェがその後ろから、外を回す可能性があるタイトルホルダーがどこまで差し込めるかどうか。馬場状態を考えるとその後ろからだと、上がり33秒台が要求されると思うので、可能性があるのはシャドウディーヴァでしょうか。
では1頭ずつ見ていきます。
◎クロノジェネシス ・バゴ産駒でかなり掛かる、外枠は危険。
・強烈な瞬発力がありトップスピードの質は高く持続力はまぁまぁ。
・心肺機能も高いがハイペースバランスでは割引。・パワーも有り坂でも加速できる。
好材料:コース適性。 悪材料:海外帰り。
調教データ
今回:栗東w37.0-11.9,持ったまま併入、バランス良い。
2021年宝塚記念:栗東w38.7-11.9,持ったまま併入、バランス良い。1着。
2020年有馬記念:栗東w38.1-12.2,持ったまま併入、バランス良い。1着。
2020年天皇賞(秋):栗東w38.6-12.4、持ったまま半馬身遅れ、バランスは良い。3着。
2020年宝塚記念:栗東w37.8-11.8、持ったまま併入、バランス良い。1着。
2020年大阪杯:栗東w37.1-11.6、持ったまま半馬身先着、バランス良い。2着。
2020年京都記念:栗東w37.9-11.9、持ったまま併入、バランス良い。1着。
2019年エリザベス女王杯:栗東坂路39.3-12.7、単走やや強め、バランスは良い。5着。
2019年秋華賞:栗東w38.2-11.9、持ったまま併入、バランス良い。1着。
昨年のこのレースを勝っているし、宝塚記念では2年連続で圧勝しているので、コース適性は最高ですね。問題は海外帰りがどうかですが、ドバイ帰りの宝塚記念は快勝しているので、海外帰り自体は問題ないと思います。凱旋門賞の負け方が気になりますが、馬場と展開が向かなかった感じはありますね。調教を見るといつもと変わらない感じなんですよね。2021年宝塚記念の時と比較すると、 宝塚記念時は6Fから85.2-67.7-52.3-38.7-11.9でした。 今回は 81.1-66.1-51.8-37.0-11.9なので、全体時計は今回の方が速いです。なので特に不安はないと思うのですが。
○エフフォーリア ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力はやや高い。
・トップスピードの質は高く、持続力も高い。
好材料:コース適性。 悪材料:なし。
調教データ
今回:美浦w38.0-11.4,やや強め1馬身先着、バランス反応ともに良い。
2021年天皇賞(秋):美浦w38.5-11.3,持ったまま併入、バランス良い。2着。
ダービー:美浦w38.3-11.9,やや強め1馬身先着、やや掛かり気味だがバランス良い。2着。
皐月賞:美浦w39.7-12.4,持ったまま半馬身遅れ、バランス良い。1着。
前走の天皇賞(秋)で女王グランアレグリア、昨年の3冠馬で今年のジャパンCを快勝したコントレイルを撃破、勢いのある3歳馬で皐月賞も勝っているので好材料だらけですね。ダービーでゴール前差されたことが距離適性だとしたら、一気に500m伸びることは不安材料。内にクロノジェネシスが居ると思うので、内へ入れることが難しいかもしれませんね。
▲ウインキートス ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力はまぁまぁ。
・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。
好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険。
調教データ
今回:美浦坂路39.6-12.7、持ったまま3馬身先着、バランス良い。
2021年エリザベス女王杯:美浦w38.4-11.9,単走持ったまま、バランス良い。10着。
2021年オールカマー:美浦w37.2-11.1,持ったまま併入、バランスと反応が良い。2着。
2021年日経賞:美浦w38.0-12.5,単走持ったまま、やや首が高いがバランスは良い。15着。
距離適性に関しては目黒記念で、コース適性はオールカマーで見せているので、案外好材料が多いですね。展開的にも前に行けるし、今の中山は馬場が重くないので先行からの粘り込みに期待。丹内騎手なので大きな期待はできませんが、流れに乗って余計なことをしなければチャンスはあると思うのですが。
△ステラヴェローチェ ・心肺機能はやや高い、パワーは高い、瞬発力はまぁまぁ。
・トップスピードの質はやや高い、持続力はまぁまぁ。
好材料:コース適性。 悪材料:体調。
調教データ
今回:栗東w37.0-11.2,持ったまま併入、バランス良い。
菊花賞:栗東坂路38.1-12.6,持ったまま1馬身遅れ、バランス良い。 4着。
ダービー:栗東坂路38.2-12.2,持ったまま半馬身先着、やや右傾だがバランス良い。3着。
皐月賞:栗東坂路39.9-12.5,単走持ったまま、バランス良い。3着。
朝日FS:栗東坂路38.5-12.0、単走持ったまま、やや首が高いがバランスは良い。2着。
前走の菊花賞は神戸新聞杯の不良馬場のダメージでしょうね、調教の動きからも今回は状態が良さそうですし、、皐月賞3着なのでコース適性も良いです。前半のポジション取りで後ろ過ぎないかどうかと、直線コースが空くかどうかですね。
★ペルシアンナイト ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はまぁまぁ。
・トップスピードの質はやや高く持続力も高い。・休み明けは良くない。
好材料:ローテーション、騎手強化。 悪材料:クラス負けの危険。
調教データ
今回:栗東w37.2-11.3,単走持ったまま、バランス良い。
2021年天皇賞(秋):栗東w38.2-12.1,単走やや強め、バランス良い。7着。
2021年鳴尾記念:栗東w37.7-11.4,持ったまま3馬身先着、バランス良い。4着。
2021年大阪杯栗東w37.7-11.7,単走やや強め、バランス良いが舌を出している。10着。
2021年金鯱賞:栗東w38.1-12.2,単走強め、バランスまぁまぁ。8着。
2020年有馬記念:栗東w39.9-11.7,持ったまま3馬身先着、バランス良いが舌を出している。7着。
2020年マイルCS :栗東w37.9-11.8、持ったまま半馬身先着、バランス良い。7着。
2020年富士S:栗東坂路39.0-12.3、単走やや強め、若干首を左右に振っている。4着。
2020年宝塚記念:栗東w38.0-11.5、やや強め3馬身先着やや左傾だがバランスは良い。15着。
2020年安田記念:栗東w38.4-11.6、1馬身半先着、バランス良い。9着。
2019年マイルCS:栗東w39.7-12.8、持ったまま半馬身先着、バランスは良い。3着。
2019年毎日王冠:栗東w37.8-12.0、やや強め2馬身先着、バランス、反応良い。4着。
マイルCSで好走しているのでマイラーのイメージですが、昨年のこのレースは7着でワールドプレミア、カレンブーケドールと同タイム、4着ラッキーライラックとは0.1差なので、前半ポジションが取れればチャンスはあるでしょうね。重い馬場になると苦しいと思いますが、上がり34秒台の勝負なら可能性はあると思います。
☆タイトルホルダー ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力はまぁまぁ。
・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力はまぁまぁ。
好材料:コース適性。 悪材料:特になし。
調教データ
今回:美浦w37.0-11.6,持ったまま1馬身遅れ、バランス良い。
菊花賞:美浦坂路38.6-12.7,持ったまま半馬身遅れ、バランスは良い。1着。
ダービー:美浦w37.8-12.0,単走持ったまま、バランス良い。6着。
皐月賞:美浦w38.1-12.8,単走持ったまま、バランス良い。2着。
ホープフルS:美浦坂路40.1-12.5,単走持ったまま、バランス良い。4着。
大外枠に入ってしまいましたね、特に前に行きたい馬にとって外枠は苦しいコース形態なので、あえて前に行かずに差しに回るような気がします。弥生賞では逃げて上がり34.5、東スポ杯2歳Sでは2番手から33.9なので、差しに回っても十分チャンスがあると思います。
Xシャドウディーヴァ ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力もまぁまぁ。
・トップスピードの質はまぁまぁで持続力は高い。
・前向き過ぎるところがあって、馬群の外だと掛かる。・輸送はダメ、新潟も。
好材料:輸送なし。 悪材料:クラス負けの危険、距離適性。
調教データ
今回:美浦w38.5-11.6,単走持ったまま、バランス良い。
2021年ジャパンC:美浦坂路38.9-12.6,持ったまま併入、バランス良い。7着。
2021年府中牝馬S:美浦坂路37.9-12.3,持ったまま併入、バランス良い。1着。
2021年関屋記念:美浦坂路38.7-12.1,持ったまま1馬身遅れ、バランスは良い。7着。
2021年東京新聞杯:美浦坂路39.2-12.3,持ったままやや遅れ、バランス良い。3着。
2020年エリザベス女王杯 栗東w38.6-12.4、持ったまま併入、バランス良い。8着。
2020年府中牝馬S 美浦坂路38.9-13.1、持ったまま併入、バランス良い。2着。
2020年クイーンS 札幌ダート38.9-12.1、持ったまま半馬身先着、口向きが左。4着。
2020年エプソムC 美浦w39.6-12.9、やや強め併入、首を大きく左に降りバランス良くない。16着。
2020年ヴィクトリアM 美浦w38.8-13.1、持ったまま併入、バランス良い。10着。
2020年阪神牝馬S 美浦w39.4-12.7、単走持ったまま、やや首が高い。12着。
2020年東京新聞杯 美浦w38.7-12.7、持ったまま半馬身先着、バランスは良い。2着。
前走のジャパンCでは好スタートから先行、これで直線伸びがイマイチだったので、今回は控えて溜めての差し狙いだと思います。今の中山の馬場ならこの馬のトップスピードの質が生きると思うのですが。