みやや競馬

2022年阪神牝馬S 予想。適正条件じゃないか?

馬場状態ですが金曜日は良馬場、先週の大阪杯でも1:58.4でまぁまぁ速いタイムが出ています。週中に雨はなく散水をしています。クッション値も10.0なので、明日土曜日もさらに乾いてやや高速馬場になりそうですね。今週からBコースに替わります、3,4コーナーの傷みはカバーされていますが、直線の内目に軽微な痛みがあるようで、外が不利になることはないと思います。

昨年は直線中目を通したマジックキャッスルを、外からデゼルが差し切っているので、同じような馬場状態なら内外の有意差はないと思います。昨年との比較では含水率がやや高め、クッション値は今年の方が高いので、同じくらいの馬場でしょうね。昨年はマジックキャッスルが上がり最速の32.4で、レースラップではL3から10.7‐10.8ですから、今年もトップスピードの質がモロに問われそうです。

◎ジェラルディーナ

○アカイトリノムスメ

▲アンドヴァラナウト                                

△デゼル                                        

★マジックキャッスル                 

馬連 ⑨=②③⑤⑫ 4点 

3連単 ⑨ー②③⑤⑫ー②③⑤⑫ 12点

逃げるのはクリスティ、外から2番手にクリノフラッシュ。中段の前からテーオーラフィット、メイショウミモザ、中段からアンドヴァラナウト、アカイトリノムスメ、中段のやや後ろからローレルアイリス、ジェラルディーナ。中段の後ろからラルナブリラーレ、デゼル、後方からマジックキャッスル、ムジカという並びを想定。

前走の京都牝馬Sでは出遅れてしまったクリスティですが、他に逃げ馬も居ないので、普通に出れば逃げ体勢。外からクリノフラッシュが2番手に上がる感じですね。少頭数ですから競り合いにならない限りスローになりそう、クリスティが松若騎手なので、ペースは極端になりそうですね。クリスティには3回乗っていて、Mブエナビスタでは平均ややスローを容認、トルマリンSではドスローに落しています、ターコイズSではハイペースバランスを先行と、一貫性がないですね。まぁ逃げればトルマリンSのようなスローバランスではないかと。

昨年も47.1でスローバランスでしたが、12頭立てで馬群は凝縮しませんでした。少頭数だったので、凝縮しなくても前を射程に入れられますから、今年も馬群は凝縮せず、特に不利もなく流れると思います。アンドヴァラナウト、アカイトリノムスメが中段辺りで、その後ろからジェラルディーナで折り合えるかどうか。デゼルは昨年と同じように乗ってくると思います。マジックキャッスルが今年は外枠なので、後方からになりそうですね。

4コーナーです、昨年はL3から10秒台に入りましたから、今年もこの辺りから速くなりそう。クリスティ、テーオーラフィット、クリノフラッシュ、メイショウミモザはスピード能力は高くないので、ここで全体が減速するのか、それともアンドヴァラナウト以下が外から交わしに行くのか。アンドヴァラナウトはここで待ってしまうと、外へ出すタイミングが無くなりますね。このコースは直線入り口で内回りとの合流点にスペースが空きますが、そこまで待つかどうか。

アンドヴァラナウトの動きに関係なく、アカイトリノムスメは外からジワっと上がるはず、これにジェラルディーナ、デゼル、マジックキャッスルが追走する形ですね。ムジカは後ろからだと思うので、内をロスなく回しそうな気がします。

直線L2標識付近です、クリスティはトップスピードの質が低いのでここまで、アンドヴァラナウトが4コーナーで外からスムースならば、この辺りで先頭に並びかけ、アカイトリノムスメがそれに続く格好。ジェラルディーナが外からで、その後ろからデゼル、マジックキャッスルが続くと思います。

直線L1標識付近です、ここまでのL3からL2の区間で、昨年と同じ展開になれば10秒台が求められ、トップスピードの質が高くない馬は脱落するはず。上がり3F32秒台が求められると思うので、トップスピードの質を持っているタイプが、スムースに伸びてくると思います。昨年上がり3F32.4のマジックキャッスル、32.5のデゼルは有力ですが、共に社台F生産馬で3カ月の休み明け。マジックキャッスルの方は昨年同じローテーで2着なので、休み明けは問題ないと思いますが、近走の馬体重では不安があります。

アンドヴァラナウトは新馬戦で33.4、ローズSで33.8があるので、こちらも馬体重次第で期待できます。アカイトリノムスメは赤松賞の33.9なので、これがどこまで上げて来るか。一番不安が少ないのはジェラルディーナで、同じ阪神外回りの西宮Sで33.3,小倉で33.1があるので突き抜けるイメージが湧きます。

では1頭ずつ見ていきます。

◎ジェラルディーナ  ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力はやや低い。

・トップスピードの質はやや高い、持続力は高い。

好材料:コース適性。 悪材料:騎手不安。

ジェンティルドンナの娘で中距離で期待されている使い方ですが、お婆ちゃんはドナブリーニなので本来はマイル以下の方が良いのでは。前走は2200mで牡馬相手に4着、上がり3F最速で稍重でしたが33.6ですから、この馬はトップスピードの質を持っていますね。今回は少頭数のマイル戦でスローの可能性が高いし、外回りで直線が長いので、トップスピードの質と持続力で突き抜けるのではないかと。今後の為にも賞金加算は絶対条件、騎手不安はありますが1着に期待ですね。

○アカイトリノムスメ  ・心肺機能はややまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力はやや低い。 

・トップスピードの質はやや高く、持続力は高い。

好材料:コース適性。 悪材料:特になし。

桜花賞が0.2差4着なのでコース適性は良いし、秋華賞1着、オークス2着とここでは抜けた実績ですね。キレッキレのトップスピードの質を持っていないので、切れ負けの危険はあると思いますが、そこは戸崎騎手がどう乗るかですね。56㎏は不安ですね。もう一点不安があるとすると、今年国枝厩舎が良くないんですよね、重賞では2着1回3着1回だけで未勝利、ここも前哨戦なのでメイチには仕上げていないはずで、取りこぼしも十分考えられます。

▲アンドヴァラナウト  ・心肺機能はやや高い、パワーは有る、瞬発力は高い。

・トップスピードの質はやや高い、持続力は今のところまぁまぁ。

好材料:コース適性、休み明け2走目。 悪材料:特になし。

コース適性は良いし秋華賞でアカイトリノムスメ相手に0.2差3着なので、クラス負けの危険もないですね。前走凡走しましたが、休み明けでプラス16㎏ですから完全に太目残し。さすがに絞ってくると思うので馬体重次第では2番手評価で良いと思います。斤量54㎏も魅力ですね。

                                

△デゼル  ・心肺機能は不明、パワーは有る、瞬発力はまぁまぁ。

・トップスピードの質は高く、持続力は高い。

好材料:コース適性。 悪材料:斤量、休み明け。

この馬は昨年勝っていますからコース適性は最高ですね、ただ昨年は54㎏で初音Sから2カ月の間隔でした。今年は55㎏で前走55.5㎏で3着がありますが、55㎏以上では愛知杯の3着だけで他は全て凡走。加えて今回は3カ月の休み明け、ローズS4着、迎春S3着と休み明けはピリッとしません。府中牝馬Sに至っては16着、休み明けで斤量55㎏は今回と同じ条件なので、かなり危ないのではないかと。

                                        

★マジックキャッスル  ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力はやや低い。

・トップスピードの質はやや高く、持続力は高い。

好材料:コース適性。 悪材料:近走の不振、休み明け。

昨年2着で上がり最速32.4、続くヴィクトリアMでも3着なので、ここでは格上の存在のはずですが・・・。2走前の府中牝馬Sから良くなくて15着、年明け初戦の愛知杯でも9着と凡走、この2レースで合わせて18㎏増えているので、絞れればチャンスはあると思います。出来れば10㎏以上絞って欲しいですね。