みやや競馬

2022年札幌記念 予想。コース巧者から。

土曜日の馬場情報 稍重  Cコース

今週からCコースを使用します。コース内側にカバーしきれない傷みが部分的にありますが、概ね良好な状態です。

土曜日は稍重でした、朝方雨が降りその後もパラっと降ったり止んだりだったようで、最終レースまで稍重でした。明日は晴れ予報なので、良馬場まで回復すると思います。札幌競馬場は単粒砕石と、柵の下に暗渠管が入っているので、乾くのが遅れれば遅れるほど、内側の方が優位になりそうです。

◎ソダシ

○グローリーヴェイズ

▲レッドガラン                                

△ユニコーンライオン                                 

★マカヒキ                                        

☆パンサラッサ                                       

 Xジャックドール                               

※ウインマリリン                               

馬連 ⑥⑩=③⑥⑩⑪⑬ 7点                    

3連複 ⑥⑩=①③④⑥⑨⑩⑪⑬=①③④⑥⑨⑩⑪⑬ 36点

逃げるのはパンサラッサ、2番手にジャックドール、ユニコーンライオン。中段の前からソダシ、ウインマリリン、アラタ。中段のやや前からグローリーヴェイズ、ハヤヤッコ、中段からマカヒキ。中段のやや後ろからレッドガラン、ユーバーレーベン、中段の後ろからアンティシペイト、ケイデンスコール。後方からフィオリキアリ、サトノクロニクル、アイスバブルという並びを想定。

逃げるのはパンサラッサ、宝塚記念ではスタートでやや遅れて先頭に立つのに手間取りましたが、二の足は速かったので先手が取れました。ジャックドールはスタート速いので、遅れると前をカットされて抑えられてしまう危険はあると思います。中山記念ではスタート速かったので、心配はないと思いますが。パンサラッサがジャックドールに抑えられる展開になると、矢作厩舎第二の矢ユニコーンライオンが、ジャックドールを潰しに行くはず。

なのでジャックドールはパンサラッサが遅れても、あえて前を抑えず、パンサラッサを待つ形で2番手先行ではないかと。藤岡佑騎手の心理としては、パンサラッサのペースで2番手先行から押し切り狙い、一番嫌なのはパンサラッサから間隔を取って、前半ゆったり入って後半勝負にして、パンサラッサにまんまと逃げ切られるパターンでしょうね。それを考えるとパンサラッサから大きく間隔を空けるとは考えにくいので、オーバーペースになりそうです。更に嫌なのがユニコーンライオンの存在で、外からジャックドールにプレッシャーを掛けてくるはず。そうなると益々ジャックドールは自分のペースで走れず、精神的にも厳しいレースを強いられそう。

ソダシは前に居ればいいだけで、ジャックドールが内に入らなければ、パンサラッサの後ろから2番手でもいいはず。ウインマリリンとアラタがその外から。グローリーヴェイズが中段のやや前辺り、川田騎手が乗っていた頃は中段よりも前に居たので、ルメール騎手も同じように乗ると思います。ハヤヤッコが外々で、マカヒキが最内の中段辺り。

ユーバーレーベンとレッドガランが中段のやや前で、レッドガランはスタートがそこまで速くなく、ユーバーレーベンは京都記念で前に行って凡走したので、溜めての一発狙いではないかと。外枠のケイデンスコールは前半無理に前に行きたくはないと思うし、アンティシペイトは捲り狙いだと思うので、前半は後方だと思います。サトノクロニクルは巴賞みたいに中段辺りに行った方が良いと思いますが、前走は何を思ったか後ろからで凡走。斎藤騎手なので積極的に乗るイメージが湧かないですね、そもそも土曜日に落馬して日曜日に乗れるのか不明。アイスバブルは後ろからでしょうね。

4コーナーです、この地点でL2標識ですから勝負どころですね。向正面でアンティシペイトが捲り上がると思うので、ユーバーレーベンも併せて上がるはず。これで中段勢のスイッチが入れば、アラタとウインマリリンも早目に動いて外目を回すと思います。土曜日の札幌日刊スポーツ杯で、ディナースタが捲り切ってそのまま押し切ったので、これを見ていれば早目に動く意識もあると思います。ソダシとグローリーヴェイズは中目、マカヒキは最内、レッドガランは内目に切り込んできそう。

直線L1標識付近です、パンサラッサは2000mだとⅬ1甘くなるので、この辺りで並びかけられるのではないかと。ジャックドールとユニコーンライオンは、パンサラッサのペースで心肺機能が持つかどうか。アラタとウインマリリンが4コーナー外を回すと、早々に苦しくなりそうで、そのスペースをソダシとグローリーヴェイズが使って抜け出してくる。その後ろからレッドガランとハヤヤッコ、内を捌ければマカヒキという感じですね。

では1頭ずつ見ていきます。

◎ソダシ  ・心肺機能はやや高い、パワーは高い、瞬発力はまぁまぁ。

・トップスピードの質はやや高い、持続力は高い。

好材料:コース適性。 悪材料:特になし。

昨年は52㎏の斤量で1着、55㎏は背負い慣れているので問題ないと思います。前に行っても心肺機能で見劣ることはないと思うし、コース適性も良いのであっさり押し切りそう。若干不安なのはチャンピオンズCの凡走で、ダートの1800mで距離が問題ならば、適性距離が短くなってきた可能性があること。あと秋華賞の時みたいに、ゲート内で終わってしまうこともあるので、全幅の信頼は置けませんが、スムースなら勝ち切ってくれると思います。

○グローリーヴェイズ  ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はまぁまぁ。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。・休み明けでも走る。

好材料:洋芝適性。 悪材料:距離適性。

札幌と同じ洋芝の香港で2勝2着1回、京都でも2勝2着2回なので、平坦洋芝コースはベスト条件。2000mはやや短い感じもありますが、新潟の条件戦で勝っているので大きな不安はないと思います。ルメール騎手がテン乗りですが、ペース認識が良いので無理に前を追いかけないはずだし、この馬の持続力を生かす乗り方をしてくれると思います。

▲レッドガラン  ・心肺機能はやや低い、パワーは高い、瞬発力は不明。

・トップスピードの質はやや高い、持続力は高い。

好材料:距離適性。 悪材料:クラス負けの危険。

前走の新潟大賞典ではやや出遅れてから、3コーナー手前からロング捲りに行って差し切りました。後半の1200mを息を入れることなく走っているような感じで、とんでもない持続力を見せました。今回も前が潰れればチャンスが回ってきそうで、ロスなく乗ってくれれば。

                                

△ユニコーンライオン  ・心肺機能はやや低く、パワーはある、瞬発力は低い。

・トップスピードの質は低く持続力は高い。

好材料:距離適性。 悪材料:体調。

2021年宝塚記念2着に好走後に蟻洞で長期休養、前走は足元を慮ってダートで復帰しました。休み明け2走目で走り頃ですし、2000mは好相性。スローからのロンスパが得意パターンなので、パンサラッサからどれくらい距離を取れるかがカギですね。ジャックドール程のプレッシャーはないと思うので、ユニコーンライオンの適正ペースで走れればチャンスはあると思います。

                                 

★マカヒキ  ・心肺機能特化型で瞬発力は年齢とともに落ちてきた。走りに無駄が無く長距離向き。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

好材料:コース適性。 悪材料:近走の不振。

2018年のこのレースでタイム差無し2着、ハイペースバランスを後方から捲り追い込みで一旦は先頭、最後に中目をスムースに回したサングレーザーにハナ差でした。今回もハイペースになりそうで、さすがに今の状態では外から捲り追い込みでは苦しいと思います。ただ今回はCコース替りで最内枠を引く幸運、これを豊騎手が生かさない訳はないと思うので、直線内を捌ければ突っ込んできそう。

                                        

☆パンサラッサ  ・心肺機能は高い、パワーはある、瞬発力は低い。

・トップスピードの質は低く、持続力は高い。

好材料:・・・。 悪材料:距離適性。

逃げるのはおそらくこの馬で、ペースもハイペースに持ち込んでどこまで粘れるかだけですね。1800mがベストで2000mではL1甘くなりそう、オクトーバーSでは中緩みを作ってもL1が12.7だったので、平坦コースですがⅬ1は甘くなりそう。

                                       

 Xジャックドール   ・心肺機能は不明、パワーは有る、瞬発力は不明。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力はやや高い。

好材料:距離適性。 悪材料:展開。

大阪杯では2F目でオーバーペースになり凡走、良馬場ならパンサラッサは2F目で10秒台に入る可能性が高く、ここで付き合うかどうかですね。2F目で1秒くらい遅いラップに抑えられればチャンスはあると思いますが、そのペースコントロールを藤岡佑騎手に出来るかどうか。

                              

※ウインマリリン  ・心肺機能はやや高い、パワーは高い、瞬発力はやや高い。

・トップスピードの質はやや低く、持続力はまぁまぁ。

好材料:距離適性。 悪材料:状態。

この馬もジャックドールと同じでスローからのロンスパが得意、初手のポジションが中段くらいならばチャンスはあると思いますが、宝塚記念の乗り方を見ると松岡騎手がそこまで控えるとは思えない。加えて手塚厩舎が今年絶不調なので、この点も不安材料。