土曜日の馬場情報 良馬場 Cコース
<3コーナーから4コーナーおよび正面直線の内側に軽微な傷みがあります。その他の箇所は概ね良好な状態です。>
馬場状態は良馬場でした、火曜日から金曜日まで散水していて含水率はやや高め、クッション値は標準ど真ん中という感じです。11Rの秋風Sが3勝クラスのマイル戦で1:33.3、上がり最速は1着のフィアスプライドで34.7、このレースは前半4F45.7なのでハイペースバランス、L2から12秒台に減速している消耗戦でした。10Rの勝浦特別が2勝クラスの1200mで1:07.7、上がり最速は1着のサトノレーヴで34.0でした。ややハイペースバランスでⅬ1が11.9なので、後半も重いという程の馬場ではなく、ペース次第では上がり3Fが33秒台もありうる馬場だと思います。
コース取りに付いてですが、L3標識付近の位置取りが重要で、ここで内から2頭目を回すことが好走条件になっていました。
2Rの2歳未勝利戦では1着クールムーアが内から2頭目で中段の前、2着のパルフュメが逃げて最内、3着サンタアナテソーロが内から2頭目で2番手先行でした。ちなみに4着のラウラ―ナが中段のやや前で最内、5着のミレディが中段の前で最内でした。
4Rの2歳未勝利戦では1着ビターグラッセが最内で中段のやや後ろ、2着のジュドーが内から2頭目で中段のやや前、3着のコスモバラタが最内で3番手先行でした。ちなみに4着ブラックヴァールは内から3頭目で中段、その2頭外に5着グランツグリーンで、この2頭は4コーナーで1着ビターグラッセのすぐ前に居ました。
5Rの新馬戦では1着クイーンオブソウルが逃げて最内、2着アルセリアが最内で中段の前、3着オルフェストが内から4頭目で中段のやや前でした。ちなみに4着デルマオシダシが内から2頭目で2番手先行。注目すべきは5着のサンフェリーチェで、L3標識付近では中段のやや後ろの最内、直線も最内をジリジリ伸びて5着まで差を詰めてきました。
9Rの芙蓉Sでは1着シーウィザードが内から2頭目で前から2列目、2着ゴールデンハインドが逃げて最内、3着オンザブロッサムが内から2頭目で2番手先行でした。ちなみに4着ナチュラルハイが最内で前から2頭目、5着のキミノナハマリアは内から3頭目で前から3頭目でした。
10Rの勝浦特別では1着サトノレーヴが最内で中段の前、2着のモリノドリームが内から2頭目で中段のやや前、3着のカンティーユが逃げて最内。ちなみに4着のリトスは中段の最内、5着の3番人気アルトシュタットが中段の後ろで最内から届かずでした。
11Rの秋風Sでは1着フィアスプライドが内から2頭目で後方、2着のゾンニッヒが内から2頭目で中段のやや後ろ、3着のリトルクレバーが最内の中段でした。ちなみに4着のコスモエスパーダが内から2頭目で中段のやや前、5着のジネストラが内から2頭目で中段の後ろからでした。
ということで、先週に引き続き内・前優位で、余程のハイペースバランスにならなければ、中段よりも後ろからは届かない可能性が高いと思います。11Rの秋風Sがマイル戦ですが45.7-47.6で1.9のハイペースバランで消耗戦、これで後方から届いていました。ここまでの消耗戦にはならないと思うので、中段までに居ないと苦しいかもしれませんね。
◎ダイアトニック
○ウインマーベル
▲ジャンダルム
△タイセイビジョン
★メイケイエール
☆シュネルマイスター
※ナムラクレア
※ファストフォース
馬連 ④⑦=②④⑦⑧⑨⑩⑬⑮ 13点
3連複 ④⑦=②④⑦⑧⑨⑩⑬⑮=②④⑦⑧⑨⑩⑬⑮ 36点
逃げるのはテイエムスパーダ、外から並ぶように2番手先行がファストフォース、中段の前からダイアトニック、ウインマーベル、中段のやや前からジャンダルム、ナムラクレア。中段からメイショウミモザ、ヴェントヴォ―チェ、メイケイエール、中段のやや後ろからタイセイビジョン、トゥラヴェスーラ、シュネルマイスター。中段の後ろからナランフレグ、ラヴィングアンサー、後方からエイティーンガール、マリアズハートという並びを想定。
逃げるのはテイエムスパーダだと思います、国分恭騎手が前走逃げて前半32.8、CBC賞では斤量が3㎏軽かったが今村騎手が31.8で逃げているので、ガンガン飛ばすという感じではないし、前走直線で垂れているので超ハイペースまでは考えにくいですね。競る可能性があるファストフォースも、スタートが抜群に速い訳ではなく押して押して前に来ると思うので、ハイペースバランスでも33.0前後で入るのかなと。
中段の前からスタートの良いダイアトニックとウインマーベル、ナムラクレアは前走中段からでしたが、スタートは五分に出ていて引いて中段でした。これはテイエムスパーダがCBC賞で前半31.8を出したことを警戒したんだと思います。これで詰まって差せずに3着なので、今回は引かないと思います。その内に荻野騎手だとなぜかスタート出るジャンダルム。メイショウミモザとヴェントヴォ―チェが中段で、この2頭は出たなりかなと。
メイケイエールはスタート五分には出ますが、気性に難を抱えているので出して行くのはリスクがありますね。外目の枠で出たなりになると、前までは行かないはずで、切れ目に入れて前に馬を置苦く位置取りを狙ってくると思います。隊列が伸びないようだと切れ目がなく、掛かる危険が出てきます。その後ろにシュネルマイスター、安田記念でもスタート五分には出ているので、この辺が最悪の位置になりますね。シュネルマイスターがスタート早ければ、メイケイエールの前に入る可能性があります。ただ横山武騎手もメイケイエールの目標になるのは嫌なはずだし、前に入ってメイケイエールの折り合いに貢献してあげる義理もないですから、前には行かないと思いますが。
ナランフレグ、エイティーンガール、マリアズハートはいつも通り後ろから。タイセイビジョンは福永騎手なので最後方ということはないと思うし、枠の並びから内に居るウインマーベル、ファストフォースは前に行くし、ナランフレグとエイティーンガールは後ろからなので、中段の内がポッカリと空くような気がします。ここに入ってくるのではないかと。
3コーナーのL3標識付近です、ナムラクレアが前走詰まっているので、外に進路を確保しながらコーナーに入ると、その外を回す可能性があるメイケイエールは内から4頭目辺りになるはず。その後ろのシュネルマイスターと共に、馬場次第ではかなり苦しいコース取りになりそう。この形になるならメイケイエールとシュネルマイスターよりも、タイセイビジョンやトゥラヴェスーラの方が馬場の恩恵を受けそうですね。
4コーナーです、ここでナムラクレアが早目に進路確保に動くと、メイケイエールが外々、その後ろにシュネルマイスターですね。内からスムースなのはダイアトニック、ジャンダルム、内から2頭目にファストフォース、ウインマーベルという感じ。タイセイビジョンは馬場を考えてギリギリまで動かないかも。
直線L1標識付近です、テイエムスパーダが苦しくなり、ダイアトニックの岩田康騎手がファストフォースをどかしながら間を抉じ開ければ伸びるはず。ウインマーベルはファストフォースの外でスムース、その外にナムラクレアですね。さらに外からメイケイエールとシュネルマイスター、この2頭は伸びるかどうか微妙。内からジャンダルムがダイアトニックの後ろで、2018年のラインスピリットのようなイメージです。コースが空けばタイセイビジョンの差し込みに警戒ですね。
では1頭ずつ見ていきます。
◎ダイアトニック ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力もまぁまぁ。
・トップスピードの質は高く、持続力もある。・直線で外に寄れることがある。
好材料:距離適性。 悪材料:特になし。
GⅠでは今年の高松宮記念で発送前にアクシデントで凡走、安田記念では外枠で掛かってしまい凡走でした。この2レースで本命にしたので、内枠を引いたし3度目の正直で今度こその思いがあります。阪急杯で上手く内に入れて先行押し切りだったので、このイメージで乗ってくれれば、馬場の助けもありそうで押し切れるのではないかと。枠の並びがとにかく良いので、1200mなら掛かる心配もないし、GⅠ勝ち最後のチャンスだと思うので、勝ち切って欲しいです。
○ウインマーベル ・心肺機能はやや高い、パワーは有る、瞬発力は不明。
・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。
好材料:距離適性、斤量、休み明け2走目。 悪材料:クラス負けの危険、展開。
世代限定戦ですが葵Sを他馬よりも1㎏重い条件でぶっちぎっています、1200mでは底を見せていないし、前走休み明けで古馬相手に2着と目途を見せた。内目の枠を引けたし前に行ける脚質なので馬場の助けがあるはず。
▲ジャンダルム ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力はやや高い。
・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力はまぁまぁ。
・距離は短い方がいい。
好材料:距離適性。 悪材料:クラス負けの危険。
前走は休み明けで凡走しました、二桁着順から平気で巻き返すので大きな不安はないですね。内枠を引けたことは大きなアドバンテージで、荻野騎手だと不思議とスタート出るので、内・前でスムースに運べればチャンスがあるのではないかと。
△タイセイビジョン ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力はまぁまぁ。
・トップスピードの質は高く、持続力も高い。 ・掛かるので内枠で。
好材料:距離適性、コース適性。 悪材料:クラス負けの危険、届くかどうか。
近3走が全て2着、斤量を背負っていたことを考えると安定感抜群ですね。真ん中の枠ですが内に居る馬が前と後ろに分かれそうで、馬場の良い最内に入れられそうなのは好材料。テン乗りですが福永騎手なので大きな不安もないし、届けば3着のイメージですね。
★メイケイエール ・心肺機能は高い、パワーは高い、瞬発力は不明。
・トップスピードの質はやや高い、持続力は高い。
好材料:コース適性。 悪材料:特になし。
外目の枠に入ってしまい馬場だけでなく、自身の気性も不利に働きそう。京王杯SCで外からスタート五分に出て、終始掛かりっぱなしで押し切りましたが、2着は同斤量のスカイグルーヴと半馬身差。スカイグルーヴが関屋記念で取りこぼして4着なので、折り合いが付かないと不安が大きくなります。馬場状態を考えると内・前優位だと思うので、能力は1枚上だと思いますが、能力だけで馬場バイアスをひっくり返せるかどうか。
☆シュネルマイスター ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力はまぁまぁ。
・トップスピードの質は高く、持続力は驚異的に高い。
好材料:・・・。 悪材料:距離適性。
この馬も外枠に入ってしまい初手のポジションが難しくなりました。スタートは五分に出る馬ですが、内に居るメイケイエールも同じようなスタートのはずで、出して行って前に出られるかどうか。前に出ればメイケイエールに塩を送ってしまうし、後ろになるとさらに外を回されて自身が苦しくなる。グランアレグリアのイメージで乗ってくるかもしれませんね。調教師さんのコメントではマイルCSが目標で、ここを目標にしている感じがないので、100%の仕上げでないと思います。それで勝てるかと言われると無理だと思うし、3着以内も相当恵まれないと苦しいかも。
※ナムラクレア ・心肺機能はやや高く、パワーは有る、瞬発力はやや低い。
・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。
好材料:距離適性。 悪材料:騎手不安、輸送。
函館SSは50㎏で快勝、それ以上にこの馬のポテンシャルを見せたのが前走で、あの展開で3着は高評価で良いと思います。恐らくですが、浜中騎手がテイエムスパーダのペースを読み間違えたことが、初手のポジションの悪さに繋がったはず。ペース認識の悪さを見せたので、同じようにチグハグなポジションになる可能性はあると思います。スムースならマイルでも強いので、上手く内から2頭目に入れられればチャンスは十分のはず。気になるのは初輸送で、府中にも来ていないので、体調万全で出走できるかどうか。
※ファストフォース ・心肺機能は高い、パワーは不明、瞬発力は低い。
・トップスピードの質は低く、持続力は高い。
好材料:距離適性。 悪材料:クラス負けの危険。
前走セントウルSで久々に2着に好走、スタートが速くないので逃げられずに凡走していましたが、団野騎手が押して押して無理やり先行したことが良かったはず。揉まれなければゴールまで集中力が持つ感じなので、団野騎手の継続騎乗は好材料。内・前優位の馬場を味方に、前に居ることで残る可能性があります。