みやや競馬

2023年NHKマイルC 予想。ワイドに妙味有り。

土曜日の馬場情報 良馬場  Aコース

3コーナーから4コーナーの内柵沿いに傷みがあります。

土曜日の馬場状態は良馬場でした、日曜日は雨の予報で午前中から降り始め、レース時間も降ったまま。雨量は多くないようですが、乾く間がないので稍重位だと思います。府中は稍重位でもマイルなら1分32秒台が出ることがあります。2020年の安田記念が稍重で、走破時計1:31.6で上がり3F最速はグランアレグリアの33.7でした。ヴィクトリアMでも2018年が1:32.3、2017年が1:33.9でした。2018年は直前に降り始め、2017年と2020年の安田記念は前日に降った雨の影響でした。レース前からレース中まで降り続くようだと、稍重でも重馬場に近い馬場状態ではないかと思います。

◎カルロヴェローチェ 

○ユリーシャ

ワイド ⑮=全    15点              

 3連複   ⑮=⑭=全 15点

フロムダスクは逃げたいようですがスタートが不安定で、出るか出ないか分からないんですよね。ドルチェモアとユリ―シャはスタート安定しているので、フロムダスクが出遅れるようだと、逃げるのはこの2頭になりそう。オールパルフェとシャンパンカラーも逃げの実績がありますが、何がんでも行く感じではないし、控えて中段の前だと思います。

ショーモン、エエヤン、タマモブラックタイが先行、中段の前の外からカルロヴェローチェ。中段辺りからモリアーナ、ウンブライル。オオバンブルマイは朝日杯FSでスタート遅れているので、この馬もスタート不安がありますね。出れば前走のように中段くらいでしょう、遅れれば後方からの一発狙いになると思います。

シングザットソングは前走の桜花賞で先行して凡走、前半無理をした感じで失速しているので、吉田隼騎手に手が戻って中段辺りに控えると思います。ダノンタッチダウンは馬場が心配ですね、前走の皐月賞ではノメっていたので、馬場が悪くなれば初手から無理をせず回ってくるだけになるかも。ナヴォ―ナは田辺騎手で後ろからでしょうか。

ペースについてはややスローくらいを予想しています。稍重表記で雨が降り続けば、騎手の意識としては無理をしたくないはず。横山和騎手は積極的ですが、ドルチェモアの三浦騎手はGⅠになると慎重になり安全運転。ユリ―シャは前走ハイペースで凡走したので、前半は無理をしたくないはず。前半3,4Fは流れても中緩みは出来ると思います。

4コーナーです、中緩みが出来れば馬群は凝縮、フロムダスクが先頭で、ドルチェモア、ユリ―シャ、タマモブラックタイが先頭に。2列目からショーモン、エエヤン、カルロヴェローチェ。一旦緩んでからジワジワペースが上がるので、詰まるような馬は居ないと思います。後ろからはオオバンブルマイが外へ、これにモリアーナ、ウンブライル、ナヴォ―ナが続き、シングザットソングは内を狙いそう。

直線L2標識付近です、内はやや込み合う感じで予想しました。この地点ではまだ差がつくことはなく一団のまま。外はスムース、内はコース取りがややタイトになりそうですね。L3が11秒台の半ば位だと思うので、ここでは遅れる馬は少ないと思います。

直線Ⅼ1標識付近です、ユリ―シャは中緩みがあれば出し抜く足を持っています、エルフィンSと未勝利戦でL2出し抜き0.4差圧勝なので、ここで抜け出すと思います。これに対応できるのはカルロヴェローチェ。外から勢いを付けて来るのはオオバンブルマイ、ウンブライル、モリアーナ、ナヴォ―ナ。この4頭が届くかどうかで、内からシングザットソングがコースが空くかどうか。前からだとドルチェモアは中緩みがない方が良いタイプだし、エエヤン、オールパルフェ、ショーモンはコースが空くかどうかですね。

では1頭ずつ見ていきます。

◎カルロヴェローチェ  ・心肺機能はやや高く、パワーは有る、瞬発力は不明。 

・トップスピードの質はやや高く、持続力はやや高い。

好材料:距離適性。 悪材料:特になし。

マイルでは白梅賞が強い内容で、逃げて走破時計1:33.3、上がり3F34.2でした。これはL1流していたにもかかわらず叩き出したタイムで、本気で追っていたら上がり33秒台は出ていたはず。前に居てこの脚が使えるのは高評価ですね。前走は2着でしたがL1まで詰まっていたので度外視、ゴール前で僅差まで詰めてきたのでむしろ高評価ですね。このファルコンSが重馬場なので、馬場も合うはずだし不安は少ないですね。

 

○ユリーシャ  ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力はやや高い。  

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力はまぁまぁ。

好材料:距離適性。 悪材料:クラス負けの危険、初輸送。

前走のアーリントンCでは重馬場でハイペースに逃げで凡走、ペース認識の良い松山騎手らしからぬレースメイクでした。レース後のコメントも歯切れが悪く、どうも何かを試したような気がします。ハイペースの逃げで勝負になるかを試したとすれば、今回は前半無理をしないで後半勝負に持ち込みそう。この馬は中緩みがあればL2で出し抜くだけの瞬発力を持っているタイプで、それがエルフィンSと未勝利戦での圧勝。未勝利戦は稍重だったので馬場を選ばないし、エルフィンSで2着に下したのが桜花賞で2着のコナコーストなので、レースレベルもお墨付き。中緩みさえできれば1着まで期待しています。