平成最後の有馬記念は3歳馬のブラストワンピースに、2着はレイデオロ。稍重馬場になり近年と傾向が変わったレースでした。
走破時計2:32.2 前半1100m67.0 上り3F36.9
L12.5(6.8) L12(11.6) L11(11.8) L10(11.9) L9(12.2) L8(12.8) L7(12.6) L6(12.2) L5(11.6) L4(11.8) L3(11.8) L2(12.2) L1(12.9)
馬場状態はTwitterでも書いたのですが、雨が断続的に降っていたことで稍重まで悪化、直線も勝ったブラストワンピースで上がり3F35.7と稍重以上重馬場未満って感じでしたね。この馬場で逃げたキセキは前半1100m67.1とちょっと速かったと思います。
展開ですが、スタートが良かったのはオジュウチョウサン、ミッキーロケットでした、キセキはイマイチのスタートで二の足も良くなかったのですが、何とか最初の正面スタンド前までに逃げ体勢を作ります。2番手は内からオジュウチョウサン、外のミッキーロケット。その後ろは内からクリンチャー、モズカッチャン、サウンズオブアース、その後ろは内からマカヒキ、サトノダイヤモンド、その外にブラストワンピース。レイデオロがブラストの後ろに居てその内にパフォーマプロミス、その内にスマートレイアー。シュヴァルグランが1頭で追走してその後ろにリッジマン、サクラアンプルール、最後方にポツンとミッキスワローという並び。
ラップ推移で注目はL5が最速になっているところですね、ジャパンCでもL5でじわっと引き上げてL3最速にした川田騎手ですが、今回はラップごとに落として行く減速戦になっています。これが疲労なのでしょうね、ルーラー産駒の疲労耐久性は高いと思っていましたが、完全に見立て違いでした。
勝ったブラストはL3から推定11.6、11.8、12.3位ですね、これを3,4コーナーで外を回りながら勝ち切ってしまうのはびっくり。付いて行ったレイデオロは更に0.3秒速いのでこの2頭は文句なしに強いと思います。こういう展開って見たことありませんか?改修前の有馬記念ってこういうレースが多かったんですよね、外から減速戦をねじ伏せるようなレースです。オルフェーブルやゴールドシップが勝った時はまさにこんな感じのレースでした、やや重になって馬場が昔に戻ったみたいですね。これは来年以降のいい教訓になります、忘れずに申し送りしたいと思います。
出は1頭ずつ見ていきます。
1着はブラストワンピース、スタート良く中段が取れたことが大きかったですね。本来中段とはいえ馬群の外からでは好走するのは難しいのですが、稍重馬場になったことで内の馬も相応のダメージが蓄積されたのでしょう、L3からジワジワ伸びて勝ち切りました。今年の3歳牡馬はミスターメロディーが昨日の阪神Cで2着、マイルCSでステルヴィオが1着とかなり強いと見ていいと思います。この馬に関しては古馬初対戦であったこと、クラシックでの連対が無かったことで正直未知数としか言いようがなかったのですが、この勝ち方は力が無いと出来ないものなので本物ですね。スタートが不安定なので出遅れることもあるところは覚えておいた方が良いかも。
2着はレイデオロ、スタートはまぁまぁ、スッと中段に付けてしまうあたり、さすがはルメール騎手ですね。丁度ブラストの後ろになって4コーナーからブラストが動いたのを目標に上がっていきましたが、クビ差届かずでした。稍重馬場で例年と傾向が変わった馬場も味方しましたね。2㎏の斤量差を考えれば勝ったようなもので、来年以降も中距離はこの馬とアーモンドアイが中心でしょうね。
3着はシュヴァルグラン、大外枠からスタートはあまり良くなかったのですが、向正面ではレイデオロの直後につけていました、L8、L7の緩んだところで押し上げてレイデオロの直後にポジションを取ったのはさすがボウマン騎手ですね。この押上が3着に繋がりました、3，4コーナーではやや内目を回してコースロスを減らして直線で他馬が減速する中で、ジリジリと伸びて来ました。この馬は伊達に天皇賞春を3回も連対していませんね、こういう消耗戦で真価を発揮してきます。来年は7歳ですが長距離ではまだまだやれそうです。
4着はミッキーロケット、スタートが抜群に良く2列目の外を追走できたことは良かったですね。ただこの馬はL3で緩んでのL２最速戦が得意なので、減速戦になってしまった今回は苦しい競馬でした。そういう意味ではキセキとは相性の悪い馬ですね。稍重の馬場は宝塚記念1着で実績があるので、やはりペース配分で負けた感じだと思います。自身の苦手なパターンになった今回や、天皇賞秋でも掲示板に載っているので今後も中山や阪神内回りでは好走できそうですね。
5着はキセキ、ルーラー産駒は使い減りしないと思いましたが、さすがに上級条件のGⅠをハイペースで走って3走目、休み明け4走目では疲労がありましたね。ここは完全に見立て違いでした。それでもしっかりレースを作ったうえで5着ですから、よく頑張ったと思います。
8着はモズカッチャン、道中は同じハービンジャー産駒のブラストワンピースと同じような位置に居て、直線で全く伸びませんでした。エリ女では間隔空けていたのでそれが原因でイマイチピリッとしなかったのかと思いましたが、今回はちょっと敗因が分かりませんね。特に不利があったわけでもないので、距離の可能性はあると思います。2200がベストかもしれませんね。
馬券の方は本命軸のキセキが5着と完敗です。ここでレイデオロに本命をうてなかったことは、しっかり反省してホープフルSに備えたいと思います。
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