みやや競馬

2019年東海S 回顧

これぞ武豊というペース配分で圧勝、インティーはまだまだ底を見せていない。このレースは馬券を購入していません。
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走破時計1:49.8 前半1000m61.5 上り3F35.9

L9(13.0) L8(11.2) L7(12.7) L6(12.3) L5(12.3) L4(12.4) L3(12.4) L2(11.6) L1(11.9)

まず馬場状態ですが、朝方雨があったようですが全く影響のない程で標準馬場。決して高速馬場ではないですね。走破時計の1:49.8は東海Sが中京1800で行われるようになって(2013年から)最速、従来の底最速時計は2014年の二ホンピロアワーズ1:50.4ですから大幅に短縮してきました。



展開はインティーが逃げ体勢、スマハマが2番手でその内にグレッツェントが3番手、4番手に外からモルトベーネ、間にアンジュデジール、内にチュウワウィザード、その後ろからマイネルバサラと内にコスモカナディアンでここまで中段。2馬身離れてアスカノロマンとメイショウスミトモ、また2馬身空いてアングライフェン、シャイニービーム、最後方からカゼノコという並び。

インティーの絶妙なペースで後続は動けず何もさせてもらえませんでした。2コーナーはL7の地点ですがここで12.7に落としておきながら、向正面に入ったL6で12.3にじわっと引き上げます。この0.4の加速が後続にプレッシャーを与えます、”スローではない”という印象を与えることで捲りを防いでしまうんですね。実際このペースはスローではなく捲りに行ったら、大敗してしまうでしょうね。豊騎手の上手さは”捲られないけどオーバーペースにならない”この絶妙なペースを作り出すところですね。

この絶妙なペースで4コーナーを回って、L2で11.6に一気に加速します。この加速にインティーがしっかり答えたことは素晴らしいの一言。チュウワウィザード以外はこの加速に付いて行けず、全く相手になりませんでした。スマハマは骨折休養明けですがそれでも現状ではインティー相手にいい勝負ができる段階ではありません。展開に関しては特に言うことがないレースでしたね。武豊騎手の上手さゆえに力のある馬が、力通りの決着をするレースになりました。

では1頭ずつ見ていきます。

1着はインティー、スタートも良く2番手からでも競馬が出来るので余裕をもってスタートを切りましたね。スマハマが引いたので自分のペースに持ち込み、L2最速11.6に加速して圧勝。走破時計の1:49.8は良馬場で行われた過去の東海SだけでなくチャンピオンズCよりも速い。能力は完全にG1級ですね。豊騎手のペース配分といい文句なしです。

2着はチュウワウィザード、スタートは早く自分のポジションを速く取れるところがこの馬のいいところですね、先行勢を行かせて中段の前目を取り切り、直線勝負に行きましたがインティーとの差は詰りませんでした。この競馬ですからもう少し前で競馬をするなどインティーに勝つには工夫が必要ですね。前走2500mで勝っているのでもう少し距離があった方が良いのかもしれませんね。

3着はスマハマ、骨折休養明けで7カ月ぶりですからよく走りましたね。ただそれを差し引いてもかなり離されましたから、今後かなりの進展がないとG1では苦しいかもしれませんね。この馬は距離が長かった可能性もあるのでマイルでもう一度評価をしてみたいと思います。

4着はコスモカナディアン、昨年の3着馬ですが今回は相手にしてもらえませんでしたね。それだけ今回はレースレベルが高かったという事でしょう。力の要る時計の掛かる馬場でこその馬なので、今回のような馬場は合うのですが、この馬の時計の限界を超えているというのがこの結果ですね。OPからG3くらいならまだ期待できます。

12着のアンジュデジール、3番人気でしたが疲れやすいディープ産駒が休み明け4走目、しかも前走は牡馬混合のG1を4着しているので、精神的にも肉体的にも疲労が一気に噴き出た感じですね。牝馬は精神的な疲労にはやや強い面がありますし、ダートなので休み明け3走目でも好走しましたが、さすがに4走目は無理が来ましたね。道中も馬群の中で揉まれてしまい、最後は投げ出すようにやめてしまいました。しっかり休んで立て直して欲しいと思います。

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