走破時計1:47.7 前半800m通過48.3 上り3F35.5
馬場状態は標準馬場ですね、高速までにはなっていないと思います。外が伸びましたが、内外フラットな馬場だったと思います。
青が今回、赤は府中牝馬Sのラップです。見比べると今回がいかに緩めているかが分かりますよね。池添騎手は全く引き上げることなく、カワキタエンカが最も苦手なL2最速戦にしてしまったことがよく分かります。800から1000mにかけて上がっている部分でワンブレスアウエイが外から上がってきました、しかし横で折り合ったのでまた落としてしまうんですね。
まずカワキタエンカの予想外のスローペースで馬群は凝縮していました、ミッキーチャームは外枠、休み明けが災いしたのか掛かっていてレースになりませんでしたね。ワンブレスアウエイが800m過ぎにポジションを上げますが、カワキタの隣で止まったためペースも再度堕ちました。このカワキタエンカの乱ペースに先行勢が付き合わされた格好で、中段より前に居た組は全て4コーナーまでに消耗してしまいましたね。ラップグラフを見てください、W型になっていますよね、ペースを上げたり下げたりを繰り返したんです。これ陸上トレーニングのインターバルトレーニングと同じで凄くきついんですよ。今日先行した馬は相当苦しかったはずです。
では1頭ずつ見ていきます。
1着はフロンティアクイーン、中段の前目につけて800m過ぎのペースが上がった時も、一緒に引き上げずに前との間隔がやや広がりました、ほぼ一定のペースで走れたはずで、これが後半に生きましたね。直線がスムースならここでは格上ですし、展開が見やすい中段の前を確保できた時点で勝機十分でした。今年も堅実に走りそうですね。
2着はウラヌスチャーム、道中は後方で乱ペースに付き合わなかったことが良かったですね、L4で前が落としたところで馬群に取り付いたタイミングも完璧で、アッフィラートを外に張りながら距離ロスを最小限に抑えたコース取りも完璧、勢いを殺さずに3,4コーナーを回ったため直線では伸びが違いましたね。トップスピードの高さ、持続力の高さを生かした素晴らしい騎乗だったと思います。
3着がアッフィラート、この馬もフロンティアクイーンのすぐ後ろに居て乱ペースを回避した馬ですね、条件馬の身で果敢に挑戦してきましたが、見事に結果を出しましたね。3着なので賞金は加算出来ませんが、今後に繋がる3着だと思います。
4着がデンコウアンジュ、この馬も後方でしたね、最後にバテ差してくる持続力はさすがで、タイムの割に厳しいレースになったことを物語っていますね。前走のターコイズSとは展開が違いますが、前が勝手に苦しんでくれたところをバテ差しを決めるのがこの馬のパターンですね。
5着がフローレスマジック、このレースで一番強い競馬をしていますね、インターバルトレーニングのようなペースを追走して、5着に粘るのだから心肺機能は相当高いと思います。前走の反省からか前で競馬をしてしまったことが仇になりましたが、このレース内容なら重賞でも十分やれると思います。
13着にランドネ、馬群が一団になり1000m通過が59.8ですから、この馬の分水嶺を超えてしまいましたね。分りやすい馬ではあるのですが、予想する側としてはいつ1000m60秒以上かかるのかが分からないので、切るに切れない馬です。
14着がミッキーチャーム、スタートから掛かっていたので休み明けも影響したのかもしれませんね、加えてペースはドスローですから手綱を引きっぱなし、外からワンブレスアウエイに来られて更にテンションが上がってレースどころではなかったですね。
馬券の方はミッキーチャーム本命軸だったので大外れでした。
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