走破時計2:00.1 前半1000m通過48.1 上り3F34.6
馬場状態は稍重でした、重馬場寄りではなく稍重ど真ん中って感じの馬場でしたね。
上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。クリックで大きくなります。
青が今回のレースラップ、赤は追走集団の先頭に居たギベオンのラップです。ここから見て取れるのはタニノフランケルが落とし過ぎているってことですね、タニノの前走はここまで落としていませんから、このペースはタニノにとって良くなかったのでしょう。このように極端に落としてしまうと引き上げる時に苦しくなるので、なるべく上下動の少ないラップの方が逃げ馬には良いでしょうね。タニノが一番脚を使ってしまった部分は、1000~1200の部分ですね、これでは苦しくなって当然でしょう。スタートから2F目で10秒台に入れてまで築いたリードが、800~1000mの部分で無くなってしまうんですね、ここまで落としてしまうと後続は楽に取り付いてきます。
ラップで驚くのはダノンプレミアムとリスグラシューのL2です、両馬とも10秒台に入れてきました、稍重で登坂地点でのラップが10秒台というのは驚愕です。このラップに反応しているのはエアウィンザーだけでした、それでもやや置かれていたのは休み明けの影響でしょう。休み明けのペルシアンナイト、瞬発力の乏しいアルアインが反応できるはずもなく、上位3頭には完全に見劣りましたね。
タニノフランケルが緩めたこともあって、稍重にもかかわらず馬群は凝縮していました、この中でペルシアンナイトがかなり掛かっていてミルコは苦労していましたね。
では1頭ずつ見ていきます。
1着はダノンプレミアム、文句ない競馬でした。スタートも良く、折り合いも良く、4コーナーからのコース取りも完璧でしたね。トップスピードの質、持続力、瞬発力、それぞれは最高レベルではないんですが、高いレベルで揃っている馬で、先行して折り合えることを踏まえると今後も大敗はないでしょうね。唯一の着外はダービーでしたがあの時のように内で詰まることがたった一つの懸念事項でしょう。もちろんダービーでのことを川田君も分かっているので、今日のようなコース取りをしてきたわけで、今後は安心感の方が大きいですね。
2着はリスグラシュー、この馬もL2で10秒台に入れてくるんですから素晴らしいすね。シュタルケ騎手は上手く乗ってくれましたね、L3でペルシアンの後ろからアルアインの横まで押し上げて、しっかりとエンジンをかけて直線に向かいました。この動きはエリ女の動きと一緒ですね。次走は香港なのでしっかり勝ち切って欲しいですね。
3着にエアウィンザー、L2でダノンが加速したところで一瞬置かれましたね、これが休み明けの分なのか、瞬発力が乏しいのかはまだ結論を出さなくてもいいと思います。恐らくL2は11.0くらいなので瞬発力が乏しい訳ではなく相手が強過ぎたということかな~。休み明けがやや割引であることは確かだと思うので、次走の方が期待できるでしょうね。
4着がペルシアンナイト、休み明けを考えれば十分な結果ですね、L2でダノンに置かれていることも休み明けを言い訳にしていいと思います。L1では先頭から離されずにギベオンを捉えているので持続力は見せましたね。
5着にアルアイン、天皇賞秋と同じような展開でしたね、自分から動く意識がないのでこういう騎乗になるんですよね。この騎乗だと北村騎手と同じような物なので乗り替りの影響はないと思います。最後にバテ差すように伸びてきているので持続力は十分あるんですから、早目にエンジンをかけてあげて欲しいですね。
6着にギベオン、稍重になって距離が持たなかった感じですね、L1まではエアウィンザーの前に居ましたからね。稍重では2000mは長かったのでしょう。上にも書きましたが、仕掛けが遅いんですよね~、瞬発力がないもんだからL2でダノンに並ぶ間もなく交わされていました。良馬場でL3から早目に仕掛ければもっとやれる馬なので、ここで見限る必要はないと思います。
馬券の方は的中でした、トリガミにならずに良かったです。
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