みやや競馬

2020年阪神JF 回顧。祝!白毛馬初のGⅠ勝利。


走破時計1:33.1    前半800m46.8  46.8-47.3平均バランス

良馬場  含水率 ゴール前 12.1%  4コーナー 9.6%(5:00)

クッション値 10.1 標準(7:30)

まずは馬場状態ですが良馬場でした。8R2勝クラスマイルで1:33.5、上り3Fは勝ったナンヨ―プランタンで33.9、最速は4着のメイショウカミシマで33.3でした。7R1勝クラス1800mでも1:45.7ですから、高速馬場と言っていいでしょうね。

一点気になったのは含水率とクッション値で、金曜に散水をした後は作業はない事になっています、しかしゴール前の含水率は土曜から日曜にかけて悪化しています。クッション値は変わらず。金曜以降雨は降っていません、湿度の関係で夜露が多ければ4コーナーでも同じように含水率が上がると思うのですが、4コーナーでは下がっているんですよね~。この点だけモヤモヤが残りました。

上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。クリックで大きくなります。青は今回、赤は今年のマイルCS、緑は2019年阪神JFのラップです。

阪神マイル戦らしいラップですね、中緩みがあってからの3F戦でした。これはコース形態がそうさせるのでしょうね。馬場状態も違うし古馬GⅠですから、マイルCSと比べるのはあまり意味が無いのですが、それでも後半10秒台のラップが無くL2から減速に入っているのも、ちょっと物足りない感じがします。

勝ったソダシのL3からは目視推定ですが11.2-11.3-11.7位ですね。昨年よりも前半が遅いのでこのラップでは高評価とは言えない感じ。L3からL2にかけては前に馬が居たので、もっと早いラップを踏むことはできたかもしれませんが、どちらかというとL1の坂でパワーと持続力を見せてきた感じです、L3から下り坂なので瞬発力は問われていませんから、コース形態としては合っていそうですね。

見方によってはL2からの減速戦でバテ差しの展開、だからこそサトノレイナスが来て、最後にユーバーレーベンが差し切って3着だったのでしょう。この上位3頭はトップスピードの質はそこまで高くはないと思いますし、やはりゴール前の含水率が上がった影響があったのでしょうか。

逃げたのはヨカヨカ、ポールネイロンが2番手、中段の前からサルビア、エイシンヒテン、ソダシ。中段やや前にリンゴアメ、インフィナイト、シゲルピンクルビー、サトノレイナス。中段からウインアグライア、ナムラメーテル、アオイゴールド。中段やや後ろからフラリオナ、メイケイエール、中段の後ろからルクシオン。後方からユーバーレーベン、オパールムーン、ジェラルディーナ。

逃げたのはヨカヨカでした、前半800m46.8と馬場を考えるとちょっと遅かったかなという感じでした。これはポールネイロンがスタートでやや遅れたこと、リカバリーして前に行きましたが、先頭までは行かずに控えたことが原因ですね。まぁこの辺りは藤岡佑騎手なので、あまり積極的には行きませんでした。ポールネイロンに関しては陣営から控える競馬というコメントも出ていたようで、この辺は事前に把握できませんでした。それにしてもGⅠで今後の為に控える競馬を試すってのも、随分ですね~。エイシンヒテンも行かなかったので落ち着いたペースでした、46.8-47.3平均バランスですが直線の含水率を考えると、前半はもう少し速くても良いと思いますが、この辺の騎手のペース認識を予想するのは難しいです。

昨日の予想で内から2頭目の列がヴィクトリーロードと書きましたが、この列に居たのがソダシとサトノレイナス、吉田隼騎手は偶々でしょうがルメール騎手は狙っていた感じがしましたね。インフィナイトは中段やや前の外で折り合いはついていました、中段のやや後ろに居たメイケイエールは掛かっていましたね。外枠で前に馬を置けなかったので、折り合いに苦労して自滅してしまいました。

4コーナーです、3コーナー手前の上り坂と3コーナーがきつい影響でラップが落ちて、中緩みが起こり馬群が凝縮しました。先頭から最後方まで6,7馬身の間に収まって居ますから、ラップはかなり遅いということです。この地点でユーバーレーベンが動くかと思いましたが、前との距離が離れていなかったことと、すぐ前に豊騎手が居たことでステイを選択したのでしょう、メイケイエール豊騎手なら信用できますからね。

直線L2標識付近です、ヨカヨカが先頭でポールネイロン、サルビアが続きました。エイシンヒテンが外に膨れたので、このスペースをソダシが見逃さずに突いてきます、サトノレイナスはこの地点でもソダシの後ろ。インフィナイトはこの辺で手応えが悪くなり、外からメイケイエールがジリジリと伸びてきます。ユーバーレーベンはメイケイエールをギリギリまで風除けに使い、ジェラルディーナはその後ろでした。オパールムーンは4コーナーで中目を回して、メイケイエールの後ろ辺りに取り付きました。

直線L1標識付近です、ヨカヨカがまだ先頭で頑張っていて、外からメイケイエールが並びかけます、間にソダシが居てそのやや内からサトノレイナス。サトノレイナスは結構寄れていたので、まっすぐ走っていたら勝っていたかもしれません。瞬間的にメイケイエールに出し抜かれたユーバーレーベンは、ここから持続力を発揮して3着を確保しました。ジェラルディーナの岩田康騎手は斜めを向いて追っていました、内へ行きそうになっていたのでどうしてもまっすぐ走れないのでしょう。

L1標識付近でも先頭から最後方まで6,7馬身に収まっていて、これをどう見るか。ゴールでも13着のウインアグライアまでが1秒以内ですから、レースレベルには疑問を持っておいた方が良いかも。なにしろ昨年は1秒以内だったのは3着のクラヴァシュドール迄ですからね。来年までは同世代でやるわけですから、大きな不安はないのですが、ここに出てこなかったデビューの遅い馬や、別路線組も十分チャンスがありそうです。

では1頭づつ見て行きます。

1着はソダシ、強いな~という感じではなく一番良いコースを通してスムースに抜け出したら勝ってしまった、そんな印象のレースで今後もこの世代のトップクラスと言えるか疑問が残りました。ゴール前だけ含水率が上がっているなど、運が良かったな~という印象で、こういう持っている馬は結局勝ち続けるんですよね。もともと心肺機能は札幌2歳Sで見せていますし、アルテミスSでも3F戦を押し切っているので持続力見せていました。新たな武器を見せたわけではないので、今まで見せていた能力だけで勝ったということですね。

2着はサトノレイナス、この馬もトップスピードの質には不安がありましたが、ゴール前の含水率に助けられた感じですね、それでも上がり3F33.9ですからまぁまぁの物は見せました。それにしてもヴィクトリーロードをしっかり確保して、ハナ差2着とはルメール騎手の手腕はさすがですね。一点気になったのは結構寄れていてロスがあったことですね、ソダシとの着差を考えるとまっすぐ走っていれば勝っていたはずで、今後の課題になりますね。

3着はユーバーレーベン、この馬が3着にきているのでゴール前は結構重かったんでしょうね。それでも上がり33.6ですから下り坂を利用してロスなくスムースだったことを考慮しても、能力は出してきましたね。全体がもう1F早く動き出してくれていれば、バテ差しが決まっていた可能性もありますが。

4着はメイケイエール、ソロっと出して行って中段の後ろからでしたが、2F目で押さえが効かずに中段やや後ろまで上がって行きました。前走は前半3F34.1ですからこのペースだと仕方ないですね。それでも直線では一瞬先頭に並んでいましたし、勝ち馬からは0.2差ですから今後に期待が持てます。

5着がヨカヨカ、スタートが良かったのでマイペースで逃げてしまいました、これが良かったのかL1でもまだ先頭でしたし、結局勝ち馬から0.4差なのでよく頑張ったと思います。これでメイケイエールとの力関係がはっきりしましたね、今後は良い物差しになると思います。

オパールムーン6着、ジェラルディーナ7着は後方から届かずでした。インフィナイトは14着、初めて良馬場でのレースだったので戸惑ったのか、元々こんなものなのか、見極めが難しかったですね。

馬券の方は軸が2頭とも圏外でした、2歳で能力を見極めきれずという感じ。