走破時計1:31.1 800m通過45.2ややハイペースバランス
上り3F34.3
まずは馬場状態ですが良馬場、それも高速馬場でかなり軽い状態でした。上り3Fは34秒台ですが、前半がかなり速かったので消耗戦になていますね。土曜日も散水をしたようですが、さらに乾いていました。時計通りの高速馬場で7Rの古馬2勝クラスのマイル戦で1:32.2、1,2着の上り3Fが33.1ですから、クラスを考えれば時計が出ていますね。
上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。クリックで大きくなります。
昨日の阪神牝馬Sとは真逆のラップになっていますね、まず3F目まではストゥーティが先頭で、ここまでの前半3Fが34.1でした。阪神牝馬Sよりも1秒速くこの時点でややハイペースバランスか平均バランにはなると思いました。3F目を過ぎてメイケイエールが掛かりながら先頭に並びかけます、ここが11.1のラップですね。注目すべきは5F目の11.6のラップ、ここではメイケイエールが先頭に立っていますから、このラップはメイケイエールのものです。先頭に立って折り合えたので、ここでラップが落ちたんですね。豊騎手がちょろっと言っていたのはこの事ですね。なのでメイケイエールはスタートが悔やまれますね。
ソダシについてです、一言で言えば「持っている馬」だと思います。この馬はトップスピードの質はそれ程高くないと思います、アルテミスSで押し切っていますが33.9ですから、トップスピードの質で勝負するタイプではありませんね。今回はややハイペースバランスでトップスピードの質が問われない展開になったことが大きい、同じクロフネ産駒のアエロリットのような馬だと思います。4コーナーから直線のコース取りも、持っている馬らしい位置取りでした、ここは後程。
逃げたのはストゥーティ、2番手にジネストラ、中段の前からソダシとヨカヨカ、中段やや前からアカイトリノムスメ、シゲルピンクルビー、ファインルージュ、中段からエンスージアズム、アールドヴィーヴル。中段やや後ろからエリザベスタワー、中段の後ろからブルーバード、ミニーアイル、ソングライン。後方からストライプ、サトノレイナス、ポツンとククナという並びでした。
逃げたのはストゥーティでしたが3F目まで、ここまでで前半3Fが34.1ですから岩田康騎手は結構飛ばしましたね。岩田康騎手の逃げと言うとスローのイメージがありましたが、それだけ馬場が軽かったということでしょうね。3F過ぎから先頭に立ったのがメイケイエールで、スタートで立ち上がってしまい遅れてしまいました。これで馬群の中で大暴れしてしまい、外に出すのにミニーアイル、ソングラインに迷惑をかけていました。外から先頭に立って折り合いが付き、ペースがやや落ちました。
ジネストラが2,3番手、ソダシは中段の前で最内でした。この位置は危険な位置ですが、この馬の運の強さがそれを跳ね除けた感じです。アカイトリノムスメがそのやや外、ファインルージュがソダシをマークする位置でした。ヨカヨカ、シゲルピンクルビーのフィリーズレビュー組は中段の前で外目、エリザベスタワーは中段のやや後ろ辺りでした。驚いたのはアールドヴィーヴルの位置取りで、中段辺りを取ってきました。サトノレイナスはスタートイマイチでリカバリーせず、前半は無理をしませんでした。
4コーナーです、隊列に大きな変化はなく、サトノレイナスは中目を回していました。ソダシの位置取りは詰まってもおかしくない位置で、見ている方としてはヒヤヒヤですね。これはファインルージュも一緒。ヨカヨカとシゲルピンクルビーのフィリーズレビュー組が、この辺りで手応えが悪くなりました。
直線L2標識付近です、ストゥーティが先頭に立ち、ソダシがジネストラを外に弾きコース確保、これにファインルージュが続きました。ヨカヨカとシゲルピンクルビーが苦しくなり、アールドヴィーヴルが外から交わして内に切れ込んでいきました。ここでサトノレイナスがアールドヴィーヴルを追いかけて、こちらはまっすぐ伸びてきます。エリザベスタワーはサトノレイナスに完全に見劣り、反応が全くありませんでした。
直線L1標識付近です、ソダシが抜け出しファインルージュとアカイトリノムスメが追いかけます。アールドヴィーヴルがここから伸びを欠きました。この外をサトノレイナスが並ぶ間もなく交わして、ソダシとの差を一気に詰めて2着。ファインルージュがアカイトリノムスメを競り落として3着を確保しました。
では1頭ずつ見ていきます。
1着はソダシ、何度も書きますが「モッテいる」この馬は持っています。まずペースがややハイペースバランスでトップスピードの質を問われなかったこと、直線入り口でジネストラに蓋をされなかったこと、この2つは大きかったですね。内枠を引いてスムースでしたし、何もかも上手く行きました。この馬の弱点はトップスピードの質だと思うので、スローバランスを容認した時に取りこぼすことがあると思います。
2着はサトノレイナス、上り32.9ですがこれは額面通りに受け取らない方が良いと思います。サトノレイナスの位置ではスローバランスだったはずで、前半無理をしなかったことでバテ差しが届いた感じです。想像ですが今日の馬場では直線だけで1秒くらいは速かったと思うので、標準馬場なら33.9くらいと考えると納得がいきます。直線のコース取りはルメール騎手のファインプレイですね。
3着はファインルージュ、8番人気で3着ですから大健闘ですね。前半ちょっと前に行きすぎたかもしれませんが、ロスなく乗って3着というのも福永騎手らしいですね。直線入り口でソダシが道を作ってくれたので、詰まることなくスムースに伸びましたが、ソダシに見劣ったところを見ると、心肺機能ではソダシに見劣りそうですね。
4着がアカイトリノムスメ、この馬もスムースでしたがソダシに見劣りました、今日の展開からすると心肺機能で見劣った感じで、トップスピードの質自体は勝っていると思うので、展開次第では逆転もありそう。
5着はアールドヴィーヴル、L1標識で伸びなくなったので体調面の問題かもしれませんね。小柄な馬が2走続けてマイナス体重ですから、成長してからでしょう。
ククナは5着、道中ポツンでレースに参加していないので、この6着は評価できませんね。13着がエリザベスタワー、敗因らしい敗因が見つけられず、今のところ好走と凡走を繰り返しているので、〇✕血統かもしれませんね。
馬券の方は軸2頭が3着と18着でした、ハズレです。3着以内全ての馬に印は回しているので、あとは馬券にどう落とし込むかですね~。