走破時計1:07.9 前半600m33.4 上がり3F 34.5
まずは馬場状態ですが良馬場でした、走破時計1:07.9で昨年の走破時計1:08.4なので0.5秒しか速くないですね。昨年は稍重なので予想通り標準的な良馬場でしたね。向正面が向かい風で風速7m位だったので、前半はかなり苦しかったと思います、ナランフレグが馬群の後ろで脚を溜めたために上がり最速を使ってきました。
上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。青は今回、赤は2021年オーシャンSのグラフです。
昨年と非常に良く似たグラフになっていて、これで昨年に引き続きビアンフェが3着、前半がやや遅かったですし、中緩みがあって消耗戦ではないことも共通。藤岡佑騎手は昨年なぜ負けたのかを考えていないのでしょうね、昨年のこのレースだけではないですが。特に問題はL3区間でペースダウンしているところで、ジャンダルムがビアンフェのすぐ後ろに差を詰めたので、こうなると直線では差してしまいますよね。
このラップグラフから、もしこのレースにレシステンシアが出ていたらを想像してみると、L2で10秒台に入れてぶっちぎったでしょうね。なので高松宮記念を考えると、ビアンフェが逃げるとレシステンシア向きのペースになりそうですね。
逃げたのはデトロイトテソーロ、2番手にビアンフェ、中段の前からスマートクラージュ、ファストフォース。中段のやや前からダディーズビビッド、ジャンダルム、キルロード。中段が空いて、中段のやや後ろからマリアズハート、ビオグラフィー、中段の後ろからダイメイフジ、マイネルジェロディ、ロードベイリーフ。後方からボンボヤージ、ナランフレグ、サヴォワールエメという並びでした。
スタート良く二の足も良く逃げ態勢だったのがデトロイトテソーロ、このメンバーの中でも圧倒的にスタートが上手いですね。ビアンフェがスタート良く外から前へ、3コーナーで先頭に立ちました。ファストフォースはスタート五分でしたが、二の足が遅く押して押して中段の前まで、前は空いていましたがこの地点で押すのを止めて控えてしまいましたね。なぜ前まで行かなかったのか不思議です。スマートクラージュはスタートイマイチでしたが、二の足はファストフォースよりも良く、中段の前にリカバリーできましたね。ジャンダルムはスタート五分から中段のやや前、ダディーズビビッドもスタート五分でしたね。
スタートイマイチだったのはマイネルジェロディ、隣のナランフレグが煩かったのでその影響でしょうか。問題はその後に全くリカバリーしなかったことですね、前に行かないと勝負にならない馬ですが、前に行く素振りも見せなかったのは印象悪いですね。同じくスタートイマイチだったのはキルロード、内田騎手は柴田大騎手と違い押して押してリカバリー、中段のやや前に上がりました。
4コーナーです、ビアンフェが先頭ですが、3コーナーで先頭に立ってジリジリペースダウン、これでジャンダルムがジワっと上がってきました。デトロイトテソーロは3コーナーで緩めましたね、L1で甘くなる馬なので菅原騎手がその辺を考慮したのでしょうね。マイネルジェロディは3コーナーからジリジリ上がりましたが、外からだったのでロスが大きかったですね。
直線L1標識付近です、ビアンフェにジャンダルムが並びかけ、坂上で抜け出し1着。坂が苦手だと思ったナランフレグが、登り区間でもしっかり伸びて2着。ビアンフェが粘って3着でした。この区間は12.0なので速いんですよね、ビアンフェにとって。ビアンフェが勝った函館SSのL1は12.3ですから、このレースを振り返ればハイペースで消耗戦にするはずですが、藤岡佑騎手はなぜ函館SSを勝てたか分かっていない感じですね。
スマートクラージュが伸びませんでした、スムースでしたし4コーナーもロスがなかったので、クラス負けでしょうね。キルロードも前半リカバリーに脚を使ってしまったことで伸びがイマイチ、ファストフォースは馬群の中で揉まれたからか、4コーナー辺りから手応えが悪かったですね。
では1頭ずつ見ていきます。
1着はジャンダルム、お母さんビリーブですから1200mでこその馬ですよね、休み明け2走目で走り頃でしたし、なにより荻野極騎手が下げなかったことが大きかったですね。3コーナーでビアンフェが緩めてくれたことで、前との差を楽に詰められたことが良かったですね。
2着はナランフレグ、坂不安がありましたがあっさり克服して2着に好走、4コーナーまでは馬群の後ろで空気抵抗を避け、直線入り口で外に居たサヴォワールエメを張りながら外に出してスムースでした。L3で前が緩めたことで馬群が凝縮して、前を射程に入れられたことも好走の要因でしょうね。
3着はビアンフェ、藤岡佑騎手が乗っている限り勝てないのでは? 昨年と同じような負け方だし、この馬の良さが出ませんでしたね。
4着はダディーズビビッド、4コーナーでやや外を回した分と、3コーナーの入り口ですぐ横に居たジャンダルムに付いて行かなかったことで、届かなかった感じですね。初手の位置ではジャンダルムと同じ位置に居たので、なぜ下げたのか分かりませんね。
5着はデトロイトテソーロ、この馬はどうしてⅬ1で甘くなるので、菅原騎手も3コーナーで無理をしませんでしたね。ビアンフェを行かせて2番手、息を入れた感じで直線よく粘ったと思います。ただ1200mでこのクラスでは底を見せてしまった感じですね。
馬券の方はハズレ、騎手がな~・・・。次回は金鯱賞の予定です。