走破時計1:57.5 前半1000m57.7 上がり3F 36.0
まずは馬場状態ですが良馬場でした、走破時計から見ても高速馬場で、散水の影響は全くなかったですね。ただ朝の段階ですが4コーナーでは含水率が上がっています、夜露の影響だと思いますが、レース時刻には影響が無くなりました。12Rの2勝クラス1800mでも1:45.5なので、高速馬場になっています。加えてチャレンジCで掲示板に乗った5頭は3,4コーナー内から2頭目を回していたので、内・前優位の馬場でした。
上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。青は今回、赤はレッドベルオーブのグラフです。
レッドベルオーブが離して逃げたので、後続の正確なラップが不明ですが、ソーヴァリアントの位置で1000m通過60秒くらい。ソーヴァリアントは後半の1000mを57.5くらいで走破しています。L5から11秒台の半ばを連発したはずで、L1の12.2は自身のラップですから、持続力の高さは相当なものですね。
レッドベルオーブの赤のラップですか、L1で一気に13.3まで減速しているので、このレースでは1F長かった。高速馬場で1F長いとなると、ベストは1700m、マイルから馬場次第で1800mまでという感じでしょうね。
逃げたのはレッドベルオーブ、離れた2番手にタイセイモンストル、更に離れて3番手にビーアストニッシド、やや離れてメイン集団の前からソーヴァリアント。中段のやや前からニホンピロスクール、中段からエヒト、エアファンディタ、パトリック。中段のやや後ろからルビーカサブランカ、サンレイポケット、中段の後ろからブラヴァス、メイショウテンゲン、後方からヒンドゥタイムズ、ディアマンミノルという並びでした。
スタート良かったのはニホンピロスクーロでしたが、外枠だったからかレッドベルオーブの逃げを警戒したからか、出して行かずに中段のやや前に控えてしまいました。この位置取りはソーヴァリアントの後ろですから、初手の位置取りとしては最悪ですね。差しに回ってソーヴァリアントと勝負できるはずがないですからね。
スタート五分に出て逃げたのがレッドベルオーブで、スタート後の1F目はソロっと出して行き、2F目から一気に加速していきました。タイセイモンストルが離れた2番手で、更に離れてビーアストニッシドが3番手。タイセイモンストルが1秒、ビーアストニッシドが更に1秒程離れていました。メイン集団はソーヴァリアントがコントロール。スローでも折り合っていました。
前に行かなかったニホンピロスクーロが中段のやや前で内から3頭目、中段から進めたのがエヒト、エアファンディタ、外からパトリック。中段の後ろから最内にルビーカサブランカ、中目にサンレイポケットでした。ブラヴァスとヒンドゥタイムズはスタートやや遅く、二の足も付かずに後ろからになりました。
4コーナーです、L2標識でレッドベルオーブと後続の差が無くなり、ソーヴァリアントが3,4馬身程の差。ルビーカサブランカはL3区間で若干詰まりましたね、ビーアストニッシドが内を若干空けていましたが、フラフラしたので最内を掬えなかった感じですね。この地点で内から2頭目に居なかった馬は苦しくなった、ニホンピロスクーロ、パトリックは伸びず。後ろからになったヒンドゥタイムズとブラヴァスも苦しい位置取りでした。
直線L1標識付近です、ソーヴァリアントが抜け出し先頭、タイセイモンストルとビーアストニッシドが外へ流れたことで、ルビーカサブランカがスムースに伸びてきます。エヒトは直線入り口でソーヴァリアントの後ろへ出してスムース。外からヒンドゥタイムズ、内からブラヴァスがスムースでした。
ソーヴァリアントはL2区間で勝負を決めて、ここからは後続を寄せ付けずに快勝しました。上がりは3位でしたがメイン集団の前にいて、持続力とパワーを見せつけました。ルビーカサブランカが内から、エヒトは中目からスムースでしたが、差を詰められず2、3着。ヒンドゥタイムズは上がり最速ですから、初手の位置取りと、3,4コーナー内目を回せなかったロスが痛かったですね。
では1頭ずつ見ていきます。
1着はソーヴァリアント、昨年に続き快勝でした。まぁここでは力の違いを見せましたね。後半5FのロンスパをL1でも12.2で纏める持続力、L1の坂でも減速率を低くできるパワー、この事からもコース適性は最高。中山の2200mでも好走していますから、パワーと持続力の問われるコースが好相性ですね。有馬記念に出てきますかね~。
2着はルビーカサブランカ、内枠を生かした川田騎手の好騎乗ですね、外を回していたら届かなかったと思います。5F戦になってトップスピードの質が問われず、持続力で持ってきた感じです。この好走で次に人気になってしまうと買い難いですね。
3着はエヒト、この馬も内目を上手く回してロスなく乗りましたね。調教も良かったようで、展開と枠も含めて全てが噛み合いました。
4着はサンレイポケット、この馬も内枠から内目を上手く回したので、流れ込んでの好走ですね。ただこれでエヒトを交わせないことが、この馬の現状を表している感じです。
5着はエアファンディタ、この馬も内枠から内目をスムース、直線入り口でコース取りに迷ったような騎乗で、このロスは大きかったと思います。2000mでも対応できることは示したので、距離の幅が広がりましたね。
馬券の方はハズレ、期待したニホンピロスクーロが消極的な騎乗で残念でした。次回は阪神JFの予定です。