走破時計1:31..5 前半800m 46.1 上がり3F 34.1
まずは馬場状態ですが高速馬場でしたね、走破時計1:31.5はレコードタイムと0.2秒差。10Rのセンテニアル・パークSが2勝クラスの1800mで1:45.4なので、含水率を含めて完全な高速馬場でしたね。外から伸びてきたシュネルマイスターの上り3F32.9ですし、内で逃げたシャイニーロックが4着に粘っているので、内外はフラットだと思います。
上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。
注目すべきはL1のラップタイムですね、L1標識では先頭のシャイニーロックと、1着のシュネルマイスターの差は4,5馬身あったはず。なのでシュネルマイスターのⅬ1ラップは11.0くらいですね。レースラップはL3から11.1-11.5-11.5なので、この馬はL3から11.0くらいを連発してきた感じですね。L3から外々で加速しながら直線に入り、トップスピードの質を長く維持してきたレースでした。
2番人気だったジャスティンスカイですが、L3区間で中目を追走、川田騎手の動きを見ているとL3区間では手が動いていませんでした。グラフからはL3から流れているので、ブレーキはしていませんが、中目を回しているので自身のラップタイムは11.1よりもやや遅かったはず。この馬はズブイのでL3から動かして行かないとトップスピードに乗るのに時間がかかる、テン乗りだったのでここまでズブイとは思わなかったのかも。L2標識過ぎではガイアフォースに前に入られて、一瞬待つシーンがありましたから、これも伸びなかった原因だと思います。
逃げたのはシャイニーロックでした、スタート早く押して押して逃げ体勢を築きました。その割に前半46.1とそこまで速くないんですよね。内に居たキングエルメス、ビーアストニッシド、ダイメイフジが次々と引いてくれたので、3F目から減速できました。スタート良かったビーアストニッシド、ダイメイフジが2,3番手。キングエルメスもスタート良く中段の前、マテンロウオリオンはスタートやや遅くリカバリーして中段の前、外からソウルラッシュもスタート早く中段の前でした。
中段のやや前辺りにサヴァ、ゴールデンシロップ、ガイアフォースが内から4頭目。ジャスティンスカイとエアロロノアが中段で、その後ろからスタート五分だだったシュネルマイスターでした。トリプルエースとグラティアスはスタート遅く、二の足も付かずに後方でした。
4コーナーです、シャイニーロックがL5で11.7に落としてから、L4で11.3にジワっと引き上げます。これで馬群が凝縮せず縦長でした。ソウルラッシュ、ガイアフォースは内から3頭目辺りをスムース、その後ろからシュネルマイスター。ジャスティンスカイはその内に居ました。エアロロノアは外からで距離ロスがありましたね。
直線L2標識付近です、ジャスティンスカイはここから追い出しを開始します、この直後にガイアフォースに前に入られて一瞬待ちました。外からソウルラッシュがスムース、その後ろにガイアフォースが続きます。シュネルマイスターはここからエアロロノアの外へ出します。ダイメイフジはこの辺りで苦しくなりました。
直線L1標識付近です、馬場が軽かったこともあり前が止まらず、先頭はシャイニーロックが粘り、ビーアストニッシド、キングエルメス、マテンロウオリオンも前で粘っていました。残り100mを過ぎてようやくソウルラッシュ、ガイアフォース、シュネルマイスターが先頭に並びかけます。最終的にシュネルマイスターが差し切り、前に居たソウルラッシュをガイアフォースが差し切り2着でした。前に居たシャイニーロック、マテンロウオリオン、ビーアストニッシドが4,5,6着なので、前優位の中で中段から差してきた上位3頭は高評価ですね。
では1頭ずつ見ていきます。
1着はシュネルマイスター、馬場状態と展開的には決して恵まれていませんが、それでも差し切る辺り力の違いを見せましたね。外からスムースに加速した時は、トップスピードの質を長く維持することを見せたので、スムースさがこの馬の好走条件ですね。
2着はガイアフォース、マイルで新味を見せましたね。58㎏で中段からと決して恵まれているわけではない中で、しっかり2着を確保しました。シュネルマイスターとタイム差無しは高評価で、今後もマイルで楽しみな存在になりました。
3着はソウルラッシュ、休み明けは苦にしないタイプですが、今回は前哨戦でプラス8㎏なので、100%の仕上げではなかったはず。今回はスタートも良かったし、ポジションも取れたので今後に繋がるはず。ただ道中やや外目を回していたので、この辺りが松山騎手の淡泊なところですね。
4着はシャイニーロック、逃げて粘りましたね。ここまで馬場が軽くなれば黙って逃がしてくれればありがたいですね。このクラスになるとどうしてもトップスピードの質で苦しくなります。
5着はマテンロウオリオン、距離が不安でしたが馬場がかなり軽かったことで、マイルもギリギリ持ちましたね。それでもゴール前ではシャイニーロックにわずかに離されたので、ベストは1400mだと思います。
ジャスティンスカイは9着、川田騎手もズブさを分かったはずで、継続騎乗なら次走は早目に追い出すと思います。
馬券の方はワイドだけ、それでも250円も付きましたから驚き。次回は天皇賞(春)の予定です。