みやや競馬

2023年マイルCS 回顧。シュネルマイスターは不運だった。


競馬ランキング


走破時計 1:32.5    前半 46.5  上がり3F 34.3

まずは馬場状態ですが良馬場でした、乾きましたが朝は稍重で、9Rから良馬場に替わりました。10Rの近江特別が2000mの2勝クラスで1:59.6、パンパンの良馬場ではなく、標準的な良馬場という感じですね。

上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。青は今回、赤は2023年マイラーズC、、緑は2023年安田記念、黒は2022年チューリップ賞のグラフです。

まず期待したシュネルマイスターですが7着、青が今回、赤が勝ったマイラーズCで同コース、緑が3着だった安田記念です。今回中緩みが大きかったのですが、掛かって凡走したわけではないので、中緩みの大きさは関係ないと思います。同じ位置に居たナミュールが1着で、4コーナーからの反応が全く違ったので、ゲート内とスタートでぶつけられた影響で、走る気が無くなってしまった感じですね。

ナミュールはハービンジャー産駒らしい馬で、トップスピードの質を持続する能力の高さで差し切りました。黒のチューリップ賞は平均バランスからの3F戦、中緩みが今回と同じ12.2でした。これを自身11秒台前半を3連発して差し切っているので、速いラップを持続していますね。今回も後方から追い込んで、L1標識ではまだ前と5,6馬身は有ったはず、なので11.0くらいを3連発しています。お父さんは違いますが、リスグラシューみたいなタイプですね。

逃げたのはバスラットレオンで、初手ではスタートがやや早かったセルバーグが先頭に立ちましたが、2F目でバスラットレオンが押して行き、セルバーグが控えてしまいました。前半の3Fは34.3で決して速くないので、松山騎手は弱気な騎乗になりましたね。ここから上り坂で大きく緩み、差し勢の脚が溜まりました。

中段の前からマテンロウオリオン、ソーヴァリアント、セリフォス。マテンロウオリオンとセリフォスはスタート良かったですね、ソーヴァリアントはスタートで大きく寄れて、シュネルマイスターに体当たり、二の足でリカバリーして上がって来ました。中段のやや前からエエヤン、ダノンスコーピオン、エルトンバローズ。エエヤンはスタート早く、エルトンバローズはやや早く、ダノンスコーピオンはやや遅かったがリカバリー。

中段にスタート早かったビーアストニッシド。中段のやや後ろからソウルラッシュ、ジャスティンスカイ、レッドモンレーヴ。ソウルラッシュとジャスティンカフェはやや遅く、レッドモンレーヴはやや早かった。中段のやや後ろからスタートやや早かったイル―シヴパンサー、スタートやや遅かったダノンザキッド。後方からスタート五分にナミュール、ぶつけられてバランスを崩したシュネルマイスターという並びでした。

ペースはややスローで中緩みが大きい展開、松山騎手の消極的な騎乗でペースが上がりませんでしたね。ナミュールはスタート五分でしたが、狙っていたかのように下げて行きました。直前の乗り替りになりましたが、前走乗っていたモレイラ騎手のアドバイスもあったようで、末脚勝負に賭けた感じですね。

シュネルマイスターはスタートでぶつけられて、戦意を喪失した感じでした。ゲート入り直前まではスムースでしたが、奇数枠で1番先にゲートに入ると2度立ち上がってしまい、かなりイライラしていました。スタートでぶつけられた相手が、ルメール騎手のかつてのお手馬ソーヴァリアントだったことは皮肉ですね。

4コーナーです、隊列に大きな変化はありませんでしたが、ソウルラッシュが内から中段にポジションを上げました。中緩みが大きかったのでモレイラ騎手はすかさず動きましたね。比較したくないですが、松山騎手だったら動かず届かなかった気がします。ナミュールはここでも最後方でした。

直線L2標識付近です、先頭のバスラットレオンが大きく外へ行き、セルバーグは中目、内からマテンロウオリオンとやや外目からソーヴァリアントが2列目。直線入り口で外へ広がって各馬スムース、ソウルラッシュも中段からスムースで、その後ろからジャスティンカフェでした。ナミュールはまだ最後方、シュネルマイスターはこの辺りで反応が悪かったですね。

直線L1標識付近です、セリフォスとソウルラッシュが先頭で、ジャスティンカフェが前から2列目に上がって来ます。ナミュールは前にエルトンバローズ、外にレッドモンレーヴが居ましたが、レッドモンレーヴに頭をぶつけてコースを抉じ開けました。

ここからセリフォスが苦しくなり、ソウルラッシュが先頭に立ちます。ジャスティンカフェがジリジリ伸びてくる外を、ナミュールがスピードの違う末脚で差し切り。エルトンバローズがよく粘って4着、ダノンザキッドがジリジリ伸びて5着でした。

では1頭ずつ見ていきます。

1着はナミュール、直前の乗り替りで最後方から良く届きましたね。この馬はトップスピードの質もあるし、持続力も高い。この2つを両立することが出来るので、中緩みからの4F戦で、L1も平坦でスピードが落ちませんでしたね。休み明け2走目を不安視しましたが、桜花賞は大外、エリザベス女王杯は重馬場で距離が長かった可能性があったし、それでも5着。ヴィクトリアMは不利があったので、反動を不安視する必要はなかったですね。

2着はソウルラッシュ、正直この馬のトップスピードの質ではコース適性が合わないと思いました。そこはモレイラ騎手が中緩みでポジションを上げて、早目に抜け出したことで克服してきましたね。着差はクビでしたが、それ以上に力の差を感じたので、モレイラ騎手の好判断がなければ、3着以内は難しかったと思います。

3着はジャスティンカフェ、前走の毎日王冠を見てエピファネイア産駒の特徴である、古馬になってトップスピードの質が下がったと思いましたが、違いましたね。毎日王冠でも上がり3F33.2で2位でした。それでもシュネルマイスターとアドマイヤハダルに、並ぶ間もなく交わされているのは事実です。ここから考えられるのは、瞬発力が下がったがトップスピードの質と持続力は変わらず、ということですね。今回は3.4コーナーの下り坂で勢いを付けられたので、トップスピードに入るのに時間が掛からなかったと言ことでしょう。なので今後は下り坂のある阪神と京都、その他の競馬場では消耗戦待ちと考えて良いと思います。

4着はエルトンバローズ、前でセリフォスにちょろちょろされて、4コーナーで動けませんでしたね。自身より内を回したソウルラッシュが近道して先に抜け出し、後ろからナミュールはともかく、ジャスティンカフェにも交わされているので、トップスピードの質で見劣りました。

5着はダノンザキッド、スタートで不利は有りませんでしたが、やや遅いスタートになってしまい、想定よりもかなり後ろからになりました。スペースはあったように見えたので、ソウルラッシュに付いて行き中段に上がれば3着はあったかも。キレッキレのトップスピードの質がある馬ではないので、ポジションが取れないと届きませんね。

シュネルマイスターは7着、ルメール騎手の一手いるコーナーで滑ったというのは、確認できませんでしたが、アクシデントでレースになりませんでしたね。馬体重も過去最高だったし、今回は運がなかったとしか言いようがない。

セリフォスは8着、今回プラス4㎏でしたが、パドックで見た印象は迫力がなかったです。体がしぼんでしまった感じで、パンとした体の張りや、筋肉の盛り上がりが見られず。夏負けの影響で急仕上げだったことで、100%ではなかった感じですね。

馬券の方はハズレ、軸に期待した我らがシュネルマイスターがまさかの圏外、同じく我らがナミュールは評価を下げていたので、チグハグな予想になってしまいました。次回はジャパンCの予定です。