みやや競馬

2023年阪神JF 回顧。内優位でした。


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走破時計 1:32.6    前半 46.4  上がり3F 34.4

まずは馬場状態ですが良馬場でした、土曜日に散水しなかったので少し乾きましたね。クッション値も0.1ですが上がっていて、走破時計1:32.6のやや高速馬場。内外は内優位でした、1着アスコリピチェーノと2着のステレンボッシュは内から2頭目。3着のコラソンビートは内から3頭目で、4コーナーでは更に1頭分外を回していました。

上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。

中緩みこそありますが平均バランスで、4F戦になっています。L1が11.7ですから、トップスピードの質を持続する能力が問われています。上位2頭はトップスピードの質と持続力を持っていますね。コラソンビートについては、3,4コーナー内から3頭目だったので、今日のレースで割り引く必要はないと思います。

逃げたのはシカゴスティング、スタート自体はやや早かったくらいでしたが、内でスタート良かった馬が控えてくれたので、無理なく先頭に立ちました。2番手にスタート五分だったナナオ、その内にスタートやや早かったカルチャーデイとテリオスルル。中段の前からスタート五分にミライテーラーとコラソンビート。中段のやや前からスタートやや早かったアスコリピチェーノとクイックバイオ、その内にスタート抜群だったキャットファイトがなぜか下げて最内。

中段からスタートで内に大きく寄れたが五分に出たステレンボッシュ、スタート早かったコスモディナー、スタート五分だったプシプシーナ中段のやや後ろから、スタート五分だったニュージェネラルとサフィラ、その間にスタート遅かったルシフェル。中段の後ろからスタート遅かったドナベティ。後方からスタートでぶつけられたスプリングノヴァ、スタート遅れたスウィープフィートという並びでした。

スタートで混乱がありましたね、ステレンボッシュが大きく右に寄れたことで、スプリングノヴァとニュージェネラルが大きな不利を受けました。この2頭は後ろからになりこの時点で勝負権がなかったですね。スウィープフィートは単にタイミングが合わなかった感じで、出遅れてしまい後方から。ゲートの中で立ち上がったクイックバイオは、スタートやや早かったですね。

スタートの良かったうちの2頭、キャットファイトとコスモディナーはなぜか下げます。この辺りは騎手のペース認識と、馬の特徴を考えていないことが原因でしょうね。シカゴスティングは楽に先頭に立てたことで、後半も粘れましたね。

4コーナーです、3コーナーへの入りで勝負が決まりましたね。隊列はキレイな縦3列で、1着アスコリピチェーノと2着ステレンボッシュは内から2頭目でした。3着のコラソンビートは内から3頭目で、4着サフィラも内から3頭目で、その後ろに居たのもルシフェル。スウィープフィートはなぜか内から4頭目でしたね。

アスコリピチェーノとステレンッボッシュが内から2頭目に入れた理由、それはキャットファイトが下げて行ったからですね。これでクイックバイオが最内に入れたので、アスコリピチェーノとステレンボッシュが内から2頭目に収まりました。この辺りも大野騎手のレースセンスのなさを感じますね。

そしてこのL3標識過ぎにミライテーラーが下がって来ます。これを外から交わしに行ったのがコラソンビート、サフィラ、ルシフェル、スウィープフィートでした。この4頭は相当ロスが大きかったはずです。逆にアスコリピチェーノとステレンボッシュは内から2頭目を回して、直線入り口でもスムースでした。

直線Ⅼ2標識付近です、先頭のシカゴスティングが出し抜いて3馬身位リードを築きました。この馬は前走のファンタジーSでも直線の反応は良かったので、まぁまぁの瞬発力は持っていますね。テリオスルルが最内を回しながらやや遅れたので、ナナオに対しても瞬発力でやや見劣りましたね。4コーナー出口で距離ロスがあったコラソンビートに、アスコリピチェーノが並びかけます。その後ろにステレンボッシュですね。

直線L1標識付近です、シカゴスティングが先頭で踏ん張っているところ、外からアスコリピチェーノとコラソンビートが伸びてきます。ステレンボッシュがL2区間で一瞬外に行きますが、もう一度アスコリピチェーノの内側に進路変更します。これはキャットファイトがL2標識で外へ流れたために、進路が無くなると思ったからでしょうね。

ここからアスコリピチェーノがコラソンビートを競り落とし、抜け出したところを内からステレンボッシュが猛追してきますが、振り切って1着でした。この上位3頭はトップスピードの質と持続力を持っていますね。位置取りとコース取り次第でこの3頭は着順が入れ替わりそうです。

逃げたシカゴスティングは5着、L1で減速率が大きくなっているので、距離が1F長かったか、坂でパワー負けしたかですね。サフィラが伸びてきましたが、初手の位置取りと3,4コーナーのコース取りが良くなかったので、見限る必要はないし、これはルシフェルも同じですね。スウィープフィートはかなりロスの大きいコース取りながら、サフィラと1馬身差で食い下がりました。白菊賞の上り33.1は本物ですね、今後の成長に期待です。

では1頭ずつ見ていきます。

1着はアスコリピチェーノ、前半のポジションが良かったですね、スムースな競馬をしているので、力を出し切っての勝利。今まで見せてきたトップスピードの質と持続力の高さ、Lで踏ん張ったパワーの高さも見せましたね。

2着はステレンボッシュ、この馬もトップスピードの質と持続力、そしてパワーを見せました。初手でアスコリピチェーノの前に居たら、勝っていたのはこの馬だったかもしれませんね。アスコリピチェーノに乗っていたルメール騎手なので、マークするイメージだった感じですね。

3着はコラソンビート、終始内から3頭目を回したし、4コーナー出口ではミライテーラーが下がってくる不利もありました。これで0.2秒差なら及第点ですね。

4着はサフィラ、外枠の馬は苦しいですね。お姉ちゃんに似ている感じでバテ差し待ちという感じ。上位3頭よりも後ろから行って、上がり3Fで負けているので、キレッキレのトップスピードは期待できませんね。

5着はシカゴスティング、よく粘りましたね。平均バランスで中緩みはありますが、1400m地点までで考えると34.4-34.5で全くの平均、まぁまぁの心肺機能を持っていますね。加えて直線入り口で出し抜いたので、瞬発力もまぁまぁの物を見せました。

馬券の方は的中、期待したクイックバイオが凡走したので、配当はそこそこでしたが当たって良かったです。次回は朝日杯FSの予定です。