走破時計3:14.2 前半1000m 59.7 上がり3F 35.3
まずは馬場状態ですが良馬場、10Rが3勝クラスの1200mで1:07.8なので、気温が上がって乾いたことで、やや高速馬場になっていたと思います。内外フラットだったと思います。
上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。青は今回、赤は2023年菊花賞、緑は2023年天皇賞(春)のグラフです。
まず青のグラフが今回でマテンロウレオのものです、一度も13秒台に入らないラップで苦しい展開でしたね。特に前半が苦しく前に行った馬は、心肺機能を問われましたね。これに嵌ったのがドゥレッツァで、菊花賞のグラフと比べてかなり無理をした感じですね。後半は似ているのですが・・・。
緑のグラフは昨年の天皇賞(春)でこちらも前半が苦しいラップになっていますね、ディープボンドが2着だったのは前半の苦しいラップで、末脚だけの馬を振い落せたからだと思います。今回も前半でそういう馬を振い落して、パワーと持続力を生かして3着に粘りました。テーオーロイヤルにはトップスピードの質で完全に見劣りましたね。
逃げたのはマテンロウレオ、やや離れたメイン集団の前からディープボンド、ドゥレッツァ。中段の前からサヴォ―ナ、テーオーロイヤル。ここから2,3馬身間が空いて中段のやや前からプリュムドール、サリエラ。中段からチャックネイト、ゴールドプリンセス、タスティエーラ。中段のやや後ろからシルヴァーソニック、ブローザホーン、ワープスピード。後方はスカーフェイス、スマートファントム、メイショウブレゲ、ハピは1周目のスタンド前で競走中止でした。
マテンロウレオのペースは前半かなり苦しいもので、メイン集団はやや離れていましたが、差が広がりながら進んでいたわけではないので、メイン集団も3F目以降は同じラップを踏んだはずです。なので中段までの馬は心肺機能をかなり問われていますね、3000m通過が3:02.2なので、これは菊花賞でもそうそう出るタイムではないほど速いタイムでした。
ドゥレッツァは出して行って前に行きましたが、若干行きたがった感じで前半が苦しくなりました。テーオーロイヤルはこの位置で後半もしっかりですから、心肺機能と持続力が高いですね。ブローザホーンは後ろで動かなかったので、前半無理をしていませんでした。
4コーナーです、向正面で動きがなかったので隊列に大きな変化は有りませんでした。マテンロウレオが苦しくなり、ディープボンドが交わしに行きます。サヴォ―ナは最内でテーオーロイヤルがドゥレッツァの外からショート捲りに行きました。それをサリエラが追走します。ブローザホーンはここでも動きませんでした。
直線L1標識付近です、テーオーロイヤルが先頭になっています、L2区間でトップスピードの質を生かして、ディープボンドを交わしました。そしてそのまま押し切りますから、長距離戦におけるトップスピードの質と持続力の高さは目を見張るものがありますね。ディープボンドが粘るところを、外からブローザホーンが伸びてきて2着。スマートファントムが内から伸びて4着ですが、前半無理をしていないので、展開が嵌りましたね。
では1頭ずつ見ていきます。
1着はテーオーロイヤル、正攻法の競馬をして1番強かった。この馬は昨年瞬発力でジャスティンパレスに見劣りましたが、今回はトップスピードの質と持続力で他を圧倒、心肺機能の高さも見せましたね。長距離戦に限ってはトップクラス、中距離では距離不足ですね。
2着はブローザホーン、良くも悪くも菅原騎手は勝ちに行っていませんね、勝ちに行ってぼろ負けするよりも、この馬の能力を100%発揮させる、そんな感じの騎乗でした。高評価です。前に行って今日の末脚が使えるわけではないので、今後も勝ち身に遅いが好走するタイプじゃないでしょうか。
3着はディープボンド、4年連続で馬券内ですから頭が下がりますね。今回は後半最速11.6なので、昨年よりも展開は向きましたが、溜めに溜めたブローザホーンにやられてしまいました。ちょっと嚙み合わない、どうしてもあと一つピースが嵌らない感じですね。でも心肺機能と持続力は健在なので、今後も中・長距離で馬場が悪化した時に狙いたいですね。
4着はスマートファントム、前が苦しくなる中で嵌った感が強いですね。外を回したブローザホーンに対して、最内をスムースで0.2秒離されたので、力負けですね。
5着はワープスピード、終始ブローザホーンの内に居たので、この馬にとっては位置取りがやや後ろだった感じ。
馬券の方はハズレ、ドゥレッツァの凡走よりも、マテンロウレオのペースがね~。次回はNHKマイルCの予定です。