みやや競馬

2024年京王杯SC 回顧。リピーターで決着。

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走破時計1:19.7    前半600m 34.8  上がり3F 33.9

まずは馬場状態ですが良馬場、金曜日に散水していますが、気温が上がって風も吹いていたので乾いていますね。走破時計は1:19.7と、このクラスとしてはやや速い位ですが、上がり最速のレッドモンレーヴが32.2を叩き出しているので、高速馬場と見て良いと思います。

上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。

逃げたのはメイショウチタンで、スローに落としてきましたね。GⅡの1400mとすれば前半が33秒台に入ってもおかしくないのですが、34秒台後半ですから前半が遅かったですね。出走した15頭中11頭が上がり3F33秒台、更に2着のレッドモンレーヴは32秒台ですから、トップスピードの質が問われた展開でした。

ウインマーベルはトップスピードの質が高い馬ではありませんが、スタート決めて前に居たことで踏ん張り切りましたね。逆にスタート遅く後ろからになったレッドモンレーヴは、上がり3F32.2という強烈な末脚、キレッキレのトップスピードの質を見せました。スズハロームも末脚は確かでしたが、キレッキレのトップスピードの質を持っているわけではないので、レッドモンレーヴには見劣りました。

逃げたのはメイショウチタン、2馬身程離れてリュミエールノワルとクリノガウディ―が先行。中段の前からウインマーベル、トウシンマカオ、ソーヴァリアント。中段のやや前からアネゴハダ、スズハローム。中段からグランデマーレ、ダディーズビビッド。中段のやや後ろからダノンスコーピオン、バルサムノート。中段の後ろからロードマックス、後方からプルパレイ、レッドモンレーヴという並びでした。

スタート遅かったレッドモンレーヴ、プルパレイ、ロードマックス、バルサムノートが後ろからになりましたね。スタートやや早かったスズハロームが中段のやや前を取れました。スタート早かったトウシンマカオ、メイショウチタン、リュミエールノワル、クリノガウディは前に行きましたね。ダディーズビビッドは五分に出ていますが、中段辺りで収まってしまいここで勝負権が無かったですね。

4コーナーです、隊列に大きな変化はなく、中緩みらしい中緩みもなく11秒台前半を淡々と刻んで、直線に入って行きます。この地点でもレッドモンレーヴは最後方で、まだ加速体勢に入っていませんでした。

直線L2標識付近です、メイショウチタンが2,3馬身の差を付けて先頭、ウインマーベルが2番手に上がります。その後ろからスズハロームがスムース、内のトウシンマカオ、リュミエールノワル、クリノガウディ―もスムースでした。ダノンスコーピオンはやや狭くなっていますが、大きな影響はなかったはずです。レッドモンレーヴはこの地点でも最後方、スムースに加速しています。

直線L1標識付近です、ウインマーベルがメイショウチタンに並んで先頭に、外からレッドモンレーヴが2列目まで上がって来ます。スズハロームはジリジリ伸びましたが、レッドモンレーヴに並ぶ間もなく交わされています。

ここからウインマーベルが抜け出し、レッドモンレーヴが並んでゴールします。首の上げ下げでウインマーベルがハナ差の勝利でした。スズハロームがジリジリ伸びて3着を確保します。トウシンマカオは残り100m辺りから減速率が大きくなりましたね、中目からダノンスコーピオンが伸びて4着まで持ってきました。

では1頭ずつ見ていきます。

1着はウインマーベル、昨年と似たような位置取りで、ペースとしては今年は中緩みがなかった。この馬は中緩みのない方が良いタイプですから、展開は合っていますね。今回の勝因は展開や地力の高さよりも、スタートが決まったことだと思います。今は1200mよりも1400mベストになっている感じで、スタートが決まればクラスに関係なく好走する感じですね。”我らがウインマーベル”に久々に馬券を取らせてもらいました。

2着はレッドモンレーヴ、上がり最速の32.2はサラブレッドの限界値に近いと思うので、これ以上を求めるのは酷ですね。ちょっとだけ運がなかったということでしょう。スタートを改善しないと、今後もこういうレースが続くと思います。昨年の安田記念を見ると、激走で反動が出やすい感じで、次走は危ない感じがしますね。

3着はスズハローム、スタートが決まったことで前に行けたことが大きいですね、末脚はしっかりしたものを見せていましたから、ポジションが取れたことが好走の要因だと思います。トップスピードの質でレッドモンレーヴに見劣ているので、このクラスでは相手次第になりそうですね。

4着はダノンスコーピオン、復活の兆しが見られましたね。福永厩舎に転厩して良い方に向かっている感じ。58㎏背負っているし、この4着は好走と言って良いと思います。直線で狭いところを割ってきたので、レースに対する意欲も見られたし、今後に注目ですね。

5着はリュミエールノワル、展開的には前半がやや遅かった感じで、トップスピードの質で見劣りましたね。前走も危うく差されるところでしたから、スローバランスは良くないんでしょうね。

トウシンマカオは6着、高速馬場で距離は誤魔化せましたが、残り100m辺りで減速率が大きくなったので、今は1200mがベストなんでしょうね。ダディーズビビッドは前に行かずに凡走、昨年のような位置取りなら結果は違ったと思いますが・・・。

馬券の方は的中、3連単は絞り過ぎました。来週はオークスの予定です。