みやや競馬

2024年宝塚記念 回顧。ソールオリエンスはコース適性最高。

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走破時計2:12.0    前半1000m  61.0  上がり3F 34.5

まずは馬場状態ですが重馬場でした、ただ朝になって一旦雨が止みました。その後はお昼過ぎから小雨が降ったり止んだりで、9Rの瀬田特別1400m外回り2勝クラスで1:21.2、上がり3F最速は33.9なので稍重に近い重馬場という感じでしょうね。11Rのスタート直前からやや強い雨が降ったので、9Rよりも若干重い感じの馬場だったと思います。

上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。青は今回、赤は2023年の皐月賞のグラフです。

まず勝ったブローザホーンですが、L3で外から緩めず上がって行きましたから、この馬は恐らく4F戦くらいにしていますね。このパターンはリスグラシュー型ですね。外から長くいい脚を使って差し切るパターン。なのでパワーと持続力で勝ち切りましたね。

人気薄で2着にきたソールオリエンスは、L3標識を過ぎてから加速しています。なので自身は2.5F戦くらいのはず。L3標識ではブローザホーンから3馬身程離れていました。重馬場で瞬発力が効きにくい感じでしたが、直線に入ってトップスピードの質でべラジオオペラとプラダリアは差し切りましたね。皐月賞でもL2から速いラップを踏む展開で好走していますから、速いラップを3F以上持続できないんでしょうね。

逃げたのはルージュエヴァイユ、2番手にスタートでやや遅れたプラダリア。中段の前からカラテ、べラジオオペラ。中段のやや前からヒートオンビート。中段からディープボンド、ジャスティンパレス、シュトルーヴェ。中段のやや後ろからソールオリエンス。中段の後ろからローシャムパーク。後方からヤマニンサンパ、ドウデュース、ブローザホーンという並びでした。

スタート遅れたのはプラダリア、押して押してリカバリーして2番手に上がりましたが、ここで若干足を使った感じですね。ゴール前で踏ん張りが効かなかったのは、このリカバリーが原因かもしれません。シュトルーヴェ、ジャスティンパレスもスタートはやや遅かった感じでした。

重馬場だったこともあり前半1000mは61.0でスローバランスでした。向正面に入ってソールオリエンスがポジションを下げて中段の後ろ、逆にローシャムパークがポジションを上げて、3コーナー入り口では先頭列まで上がりました。このローシャムパークの動きに併せるように、プラダリアとべラジオオペラが、先頭のルージュエヴァイユに並びかけてペースが上がりました。

4コーナーです、先頭はローシャムパークの動きに併せたプラダリア、その外にべラジオオペラ、ローシャムパーク。中目に逃げているルージュエヴァイユですね。カラテはこの辺りで一杯、ヒートオンビートも重馬場に適応できなかった感じで、追走一杯になりました。

ドウデュースは中目、ブローザホーンは外目、その後ろからソールオリエンスがここでは仕掛を待っていましたね。ジャスティンパレスとシュトルーヴェもスムースで中目を追走していました。

直線L2標識付近です、ルージュエヴァイユが先頭で中目、外を回したプラダリア、べラジオオペラが先頭に並びかける感じ。ブローザホーンがローシャムパークの後ろで大外、その後ろからソールオリエンスがスムースに加速してきました。

ドウデュースは4コーナーの出口で、外にソールオリエンスが居て外へ行けませんでした。これで中目を回して距離を稼いだことで、直線入り口では中段にポジションを上げていきましたね。

直線L1標識付近です、プラダリアとべラジオオペラが先頭、ルージュエヴァイユもここまで踏ん張りましたが、この辺りで一杯になりましたね。先頭から2列目に大外のブローザホーン、ソールオリエンス、その後ろにローシャムパークでした。中目にドウデュースとジャスティンパレスがスムースでした。

ここからブローザホーンが大外から先頭に立ち差し切り、べラジオオペラとプラダリアが並んで粘るところをソールオリエンスが差して2着。プラダリアを競り落としたべラジオオペラが3着でした。

では1頭ずつ見ていきます。

1着はブローザホーンでした、驚きなのはこの馬の上り3F34.0は、今までの上り3Fの中で最速です。良馬場でも上がり3F34秒台がやっとでしたが、重馬場で今までで最速の上りを叩き出したことからも、今年になって急成長した感じですね。コース取りも良かったと思います、内に行ったドウデュースが失速しましたから、大外も大外で外ラチギリギリを通したことで、馬場の良い部分を走れました。パワーと持続力が問われる展開なら、今後も楽しみですね。

2着はソールオリエンス、L3で緩んでいるし、仕掛を遅らせたことでトップスピードの質を発揮できましたね。直線入り口で一瞬迷ったような動きがありましたが、大きなロスではないのでブローザホーンには完敗でした。重馬場適性は皐月賞で見せていますが、良馬場の京都外回りが合っていると思うのですが。

3着はべラジオオペラ、中段の前から正攻法のレースをして3着でした、プラダリアとの着差を考えても、この着順が本来の実力のような気がしますね。前に居れば安定した戦績を出せるので、今後も大崩れするイメージはないですね。

4着はプラダリア、スタートが遅かったですね、リカバリーに脚を使ってしまった感じで、その分だけゴール前で踏ん張れなかった感じですね。スタートは今後も不安材料になりそうです。

5着はローシャムパーク、大阪杯と同じような動きでしたが、やはり道悪は良くないんでしょうね。馬場の良いところを通った割に、直線で踏ん張り切れませんでした。良馬場で見直しですね。

ドウデュースは6着、4コーナー出口で内目に行って距離を稼ぎましたが、直線はいつもの伸びがなかったので、馬場の悪い部分を走るのは良くなかった感じですね。ジャスティンパレスは謎の凡走、道悪が良くなかったのか、それともルメール騎手の道悪適性の悪さが原因なのかもしれませんね。

馬券の方はハズレ、プラダリアはスタートがね~。次回は7月28日のクイーンSの予定です。