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2024年クイーンS 回顧。兄弟で逃げ争いする?

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走破時計1:47.4   前半1000m  60.3  上がり3F 35.3

まずは馬場状態ですが稍重でした、朝の段階では重馬場でしたが回復しましたね。走破時計も1:47.4と良馬場寄りの馬場状態だったのではないでしょうか。

上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。青は今回、赤は2024年福島牝馬S、緑は2024年中山牝馬Sのグラフです。

まず今回注目すべきは2F目のラップですね、良馬場寄りとは言え11.2ですから、かなり速いラップを踏んでいます。これは良馬場だった福島牝馬Sとほぼ一緒で、ウインピクシスの大敗要因の一つだと思います。ウインピクシスは前脚に違和感があったようで、最後は止めています。ただ3コーナー辺りで手応えが悪くなっているので、この2F目の影響が大きいのではないでしょうか。

コンクシェルも踏んばり切れずに6着でした、中山牝馬Sでは重馬場で2F目12.0なので、今日の11.2は速過ぎだと思います。まさか兄弟で逃げ争い気味に前に行くとは思えず、2F目でレースが決まってしまいましたね。

このペースに巻き込まれなかったのがボンドガールで、スタート早かったのですが豊騎手が引いて中段の後ろでしたね。コンクシェルの横山武騎手が、押して押して促していたのを見て、ペースが上がると思ったんでしょうね。さすがの判断です。

逃げたのはコンクシェル、2番手にウインピクシス、3番手にアルジーヌ。中段の前からスタニングローズ、キタウイング。中段のやや前からラリュエル、モズゴールドバレル。中段からコガネノソラ。中段のやや後ろからイフェイオン、ドゥアイズ。中段の後ろからボンドガール、ウンブライル、モリアーナ。後方からエリカヴィータという並びでした。

スタート遅かったのがイフェイオン、やや遅かったのがエリカヴィータ、コガネノソラ、モリアーナでした。ボンドガールはゲートの中で立ち上がりましたが、スタート自体は早かったですね。

コンクシェルとウインピクシスはスタート五分、前に行くのに押して押して促していたので、2F目が速くなってしまいましたね。ボンドガールとウンブライルは控えて中段の後ろでした。キタウイングはポジションを取ってきましたね。後ろから結果が出ていなかったので、工夫してきたのは良い傾向だと思います。

4コーナーです、ウインピクシスが苦しくなって下がるところ、アルジーヌがスムースに3番手に上がりました。外からコガネノソラがショート捲りに行き、さらに外からドゥアイズでした。この辺りではボンドガールとウンブライルは並んでいて、手応えはウンブライルが悪かったですね。

直線Ⅼ1標識付近です、コンクシェルが先頭でスタニングローズが追走。その後ろからアルジーヌが続きました。コガネノソラが中目で、その後ろからボンドガールがスムースでした。外はドゥアイズでスムース。ウンブライルは直線入り口で諦めていましたね。

ここからコンクシェルが粘り、スタニングローズが伸びあぐねるところをアルジーヌがジワジワ伸びます。中目からコガネノソラとボンドガールが伸びてきて1,2着。外からドゥアイズがジリジリ伸びて4着でした。

では1頭ずつ見ていきます。

1着はコガネノソラ、1800m巧者ということですかね~、府中の未勝利戦でスローからの3F戦を逃げ切っていますから、スローからの4F戦になった今回も展開が合いましたね。もちろん51㎏の恩恵がありましたが、非根幹距離で牝馬限定戦で起こりやすいスローからの4F戦なら、今後も期待できそうですね。

2着はボンドガール、前半無理をしなかったことでしっかり2着を確保しました。3F戦だと切れ負けしたかもしれませんが、4F戦になって11秒台の前半が問われなかったことで、持続力が生きましたね。2F目で無理をしなかった豊騎手の好判断と、4コーナーからのコース取り、それと51㎏も味方しましたね。

3着はアルジーヌ、前走の博多Sがハイペースバランスで勝ち切っていますね、2着のセブンマジシャンに2kg貰っていましたが、0.3秒差を付けていたし、自身は平均くらいのはずなので、心肺機能は持っていますね。今回は前に行って2F目の11.2にしっかり対応して3着確保、ここでも心肺機能を見せましたね。お母さんがこのレースを勝っていたキャトルフィーユですから、血統的にも合っていたんでしょうね。

4着はドゥアイズ、4コーナーのコース取りが外過ぎた感じで、勝ち馬よりも2頭分くらい外でしたね。あそこで慌てず無理に外から捲らずに、内を捌ければ3着以内はあったのではないでしょうか。全体で2F目が速かったことで、バテ差しになったので、展開は合っていたのですが。

5着はコンクシェル、兄弟で逃げ争いをしていては苦しいですね。2F目の11.2でかなり足を使ったはずで、Ⅼ1で踏ん張り切れなかったことは、2F目の影響でしょうね。

ウンブライルは10着でした、馬体重はプラス4㎏でしたが、2か月半の休み明けは良くなかったんでしょうね。東京新聞杯でも休み明けで凡走したし、クイーンCも2か月の間隔で6着ですから、上手く仕上げられていませんね。この馬は一叩きされてからですね。

馬券の方はハズレ、まさか兄弟で逃げ争いをするとは思いませんでした。次回は関屋記念の予定です。