みやや競馬

2024年スプリンターズS 回顧。着差以上に強い。

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走破時計1:07.0   前半600m  32.1  上がり3F 34.9

まずは馬場状態ですが良馬場でした、パラっと降る時間もありましたが、馬場が悪化することはなく、良馬場で高速馬場でしたね。内外は内が良く掲示板に乗った馬は内から2頭目でした。

上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。青は今回、赤は2024年シルクロードS、緑は2023年スプリンターズSのグラフです。

今回のグラフを見ると前半が32.1と速過ぎますね。高速馬場でしたが、さすがにここまでのハイペースはやり過ぎでしょう。前半32.1というのはアイビスSDでもめったに見ないタイムだし、2F目の9.9も同じくめったに見ません。

勝ったルガルは32.8-34.2で、7枠からこのペースで終いもしっかり纏めているのは、着差以上に強いですね。今年のシルクロードSが33.4-34.3で、2着のアグリを3馬身ぶっちぎっていますから、シルクロードSで見せた能力は本物。その後骨折して半年ぶりでしたが、しっかりと仕上がっていました。心肺機能と持続力、パワーの高さを見せました。

高松宮記念は重馬場が敗因ではなく、前半のスローペースに付き合ったことが敗因だと思うので、今回のように所謂”出し切るレース”で良さを見せるタイプですね。

ママコチャは4着、今年は自身の前後半が33.2-33.9、昨年は33.5-34.5。完敗ですね。昨年はレースレベルが低かった、同じく3着だったナムラクレアは昨年は内から3頭目を回していたので、昨年のママコチャは全てが上手く嵌った1着だったんでしょうね。もちろん今回は中2週だったので、もう少し間隔を空けていれば3着は有ったかもしれませんが。

逃げたのはピューロマジック、ウイングレイテストが単独2番手で先行。ルガル、ビクターザウィナーが中段の前。中段のやや前からマッドクール、ママコチャ、トウシンマカオ。中段からヴェントヴォ―チェ、サトノレーヴ、ウインマーベル。中段のやや後ろからナムラクレア、エイシンスポッター。中段の後ろからモズメイメイ、ムゲン。後方からダノンスコーピオン、オオバンブルマイという並びでした。

スタート早かったのはピューロマジック、ビクターザウィナー、ウイングレイテスト、ルガル、ムゲンもスタート早かったのですが引いて行きましたね。やや早かったのがトウシンマカオ、マッドクール、ヴェントヴォ―チェ。遅かったのはオオバンブルマイとエイシンスポッターで、他は五分のスタートでした。

ルガルはスタート早くピューロマジックのすぐ後ろに居ましたが、2F目の9.9に付き合わずに下げて行きました。600m通過地点では約6馬身程の差で、ウイングレイテストよりは楽をしていますね。

ナムラクレアはスタート五分に出ましたが、下げて行き中段のやや後ろからでした。ウインマーベルはスターと五分から中段が取れたし、トウシンマカオも中段のやや前が取れました。

4コーナーです、ピューロマジックが先頭でウイングレイテストが2番手。ルガルが内から1.5頭目くらいで、ビクターザウィナーは内から3頭目辺りでしたね。ママコチャがメイン集団の前で最内、その後ろにトウシンマカオ。ナムラクレアも内から2頭目でスムースでした。サトノレーヴは内から3頭目でした。

直線L1標識付近です、ここまでピューロマジックが踏ん張っていましたが、ルガルが一気に伸びて先頭に立ちます。ママコチャは直線入り口で中目に出してスムース、トウシンマカオは最内を選択しました。ナムラクレアは外に出してジリジリ伸びてきます。

ここからルガルが先頭に立ち押し切り、最内からトウシンマカオがスムースに伸びて2着、ナムラクレアもスムースでしたが3着まで。ピューロマジックは苦手な坂で急減速、平坦コースで見直しですね。

では1頭ずつ見ていきます。

1着はルガル、7枠からこのペースで前に行って勝ち切りましたから、着差以上に強いですね。この馬が取りこぼす時は、レースレベルが低い時だと思います。

2着はトウシンマカオ、内からスムースに伸びましたね。前走も強かったし、中2週でこのパフォーマンスなので、良馬場ならいつGⅠを勝ってもおかしくないくらいの力はありますね。

3着はナムラクレア、この馬もいつGⅠを勝ってもおかしくないだけの力は示しましたが、もう少し前で進めたいところですね。

4着はママコチャ、昨年との比較でも力負けという感じですね。

5着はウインマーベル、スタート決まったし、中緩みが無かったことも良かったですね。本質的には1400mベストだと思いますが、1200mでも十分勝負になりますよね。

サトノレーヴは7着、終始内から3頭目を回していたので、外目の枠が響きましたね。マッドクールは12着、昨年よりもペースが速く追走一杯という感じでした。

馬券の方はハズレ、ママコチャにはペースが速過ぎましたね。次回は京都大賞典と毎日王冠の予定です。