みやや競馬

2024年京都大賞典 回顧。強烈な消耗戦。

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走破時計2:22.9   前半1000m  58.7  上がり3F 35.0

まずは馬場状態ですが良馬場でした、雨が降らなかったので乾いてやや高速馬場でしたね。長岡京Sも3勝クラスの1400mで1:20.0ですからね。

上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。青は今回、赤はバビットのラップタイムのグラフです。

まぁ藤懸騎手がこういうラップ推移にしてくるとは・・・。騎手が騎手だけにバビットとの逃げ争いもあるかと思いましたが、バビットが控えてくれたにも拘らず、2F目で10.7という速いラップを踏み、その後も競り掛けられていないのに、大きくペースを緩めませんでした。緩めたのはL5区間で、ここで後ろから楽に追いつかれてしまいました。

赤のグラフはバビットのグラフです。目視手動計測なので正確ではありませんが、だいたいこのくらいのラップ推移だったはずです。注目すべきはL6から11秒台に入れてきたことですね。バビットのすぐ後ろに居たディープボンドも同じようなラップだったはずで、このバビット以下のグループは6F戦になっているということですね。

なのでやや高速馬場でしたが、トップスピードの質が問われず、強烈な持続力勝負になりました。こうなるとディープボンドの出番で、勝ったかと思いましたが惜しくも2着。シュヴァリエローズが差し込んできて1着なので、この2頭は強烈な持続力を持っていますね。

メイショウブレゲは元々バテ差し型ですから、後ろから足を溜めての展開待ち。今回はまさにドンピシャの展開になりましたが、トップスピードの質が高くないため、1着までは届かなかったという感じですね。

サトノグランツはシュヴァリエローズと同じ位置に居て、直線ジリジリしか伸びなかったことから、ロンスパ戦は苦手なんでしょうね。大敗したダービーと菊花賞が4F戦です。逆に好走した京都新聞杯、目黒記念は3F戦ですから、スローからの3F戦が得意パターンなんでしょうね。

逃げたのはケイアイグランツ、10馬身程離れてメイン集団の前からバビット、ディープボンド、プラダリア。中段からジューンアヲニヨシ、中段のやや後ろからサトノグランツ、シュヴァリエローズ。中段のやや後ろからメイショウブレゲ、ドクタードリトル。後方からブローザホーン、スマートファントムという並びでした。

悪い意味で驚きのペースで逃げた藤懸騎手、何を考えていたのか分かりませんが、これは予想できませんでした。逃げるにしても競られていませんから、スローに出来たはずですが、前しか見ていないのか前半1000mが58.7という、ハイペースバランスにしてしまいました。

離れた2番手に居たバビットの1000m通過がだいたい60秒位、なのでバビットの位置でだいたい平均くらいですから、メイン集団の前は遅くはないんですよね。ディープボンドにとっては勝ってくださいの展開でしたが、これで差されてしまったのは、力が落ちてきたのかなと思います。

4コーナーです、バビット以下のメイン集団がL6からペースを上げて、この地点ではケイアイサンデラに追いつきます。ディープボンドは内から3頭目ですが、これはシュヴァリエローズも同じ。サトノグランツは最内をスムースでしたね。メイショウブレゲもこの地点で前を射程に入れられる位置でした。

直線L1標識付近です、この地点でもバビットが粘っています。ディープボンドがジリジリ伸びてバビットに追いすがり、シュヴァリエローズが中目から伸びてきます。その後ろからメイショウブレゲがスムース。サトのグランツはこの辺りまではシュヴァリエロースに並んでいました。

ここからバビットが一杯になり後退、替わってディープボンドが先頭に立ちます。ただ持っているスピード能力の差でシュヴァリエローズが差し切り。L1標識から伸びてきたのがスマートファントムで、一旦3番手に上がり突き抜ける勢いでしたが、残り50m位で減速率が大きくなり、メイショウブレゲに差されて4着でした。

では1頭ずつ見ていきます。

1着はシュヴァリエローズ、持続力とトップスピードの質を両立しているので、最後にディープボンドを差し切りましたね。勿論キレッキレのトップスピードの質ではありませんが、やや高いトップスピードの質を見せました。そして持続力に関しては強烈、これは大きな武器になるので、来年の阪神大賞典辺りが面白そうですね。

2着はディープボンド、この馬にとっては勝ってくださいの展開でしたが、馬場が速かった。道悪でこの展開なら勝っていたでしょうね。トップスピードの質が低いので、どうしてもスピードが足りなくなってしまう。しかし持続力は強烈なので、今後も持続力が問われる展開ならまだまだ勝負できますね。

3着はメイショウブレゲ、展開がドンピシャに嵌りました。L1が11.8なのでこの馬のスピードだとちょっと足りなかった。万葉Sの時はL1が12.4だったので、本当の消耗戦にならないと勝ち切るのは難しいですね。

4着はスマートファントム、天皇賞(春)4着は伊達ではなかったですね、最後方からで前半は無理をしなかったし、4コーナーで最内を回したことで楽にポジションを上げられました。ただL1の残り50m辺りから減速率が大きくなったので、これは上位3頭に比べて持続力の差だと思います。

5着はサトノグランツ、持続力で見劣った感じの負け方でしたね。ジャパンCに出て来るようなら、もう1回見直したいかな~。

ブローザホーンは殿負け、休み明けで仕上げて来なかっただけが敗因ではないような負け方で、次が心配になりますね。バビットは8着、L1の残り100mまで踏ん張っていたので、距離が1F長かったですね。

馬券の方はハズレ、どうすれば競馬って当たるんですか?