みやや競馬

2024年秋華賞 回顧。

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走破時計157.1   前半1000m  57.1  上がり3F 36.7

まずは馬場状態ですが良馬場でした、レコードタイムに0.3秒差ですから馬場は速かったですね。7Rの2勝クラス1800mで1:45.3、上がり3F最速が33.2なので、高速馬場と見て良いと思います。

上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。

セキトバイーストが離して逃げていて、これは藤岡佑騎手なので想定内でした。このセキトバイーストとクリスマスパレード、メイン集団の前のタガノエルピーダの差が落ち着いたのは、残り1200m辺りでした。なので最初の800mまでメイン集団はユッタリ入っていますね。

この残り1200mからはメイン集団も、セキトバイーストと同じラップで走ていますから、メイン集団は6F戦の超ロンスパ戦になっています。これで直線鋭く伸びたチェルビニアは、苦しい中でトップスピードの質を発揮してきたし、ボンドガールは外から勢いを付けて伸びてきました。

ステレンボッシュはL1標識辺りで詰まっているんですね。なので脚を余して負けたことになります。メイン集団はハイレベルなマイル戦のようなレースをしていて、今回上位に来た馬はヴィクトリアMでも、好走しそうです。

逃げたのはセキトバイースト、離れた2番手にクリスマスパレード。更に離れたメイン集団の前からタガノエルピーダ。中段のやや前からアドマイヤベル、ラヴァンダ、コガネノソラ、ランスオブクイーン。中段からチェルビニア。中段のやや後ろからホーエリート、ミアネーロ、ステレンボッシュ。中段の後ろからチルカーノ、ボンドガール。後方からクイーンズウォーク、ラビットアイという並びでした。

逃げ馬のセキトバイーストが大外枠でしたから、出して行って2F目が10.7、まぁ速過ぎますね。しかもそこから競られてもいないのに緩めることなく単騎で行ってしまいました。クリスマスパレードも2F目は10.7に近いラップを踏んでいるはずで、そこから引いたとはいえ5着は立派ですね。

メイン集団はタガノエルピーダがコントロール、1000m通過は60秒位で前半はゆったり入りましたね。ただこの1000m手前から、セキトバイーストとの差が落ち着いたので、ここからはセキトバイーストと同じペースで走っています。なのでメイン集団は超ロンスパでした。

クイーンズウォークはスタートで躓き後方から、向正面で捲り上がりましたが、緩んでいなかったので、前に行くのに足を使ってしまいましたね。ステレンボッシュもスタート遅く、リカバリーしているので足は使っていますね。

4コーナーです、セキトバイーストとクリスマスパレード、メイン集団の差がジワっと詰まりました。クイーンズウォークは外、チェルビニアとステレンボッシュは中目、ボンドガールはその外に居ます。

直線L1標識付近です、ここでステレンボッシュが詰まっています。パトロールビデオを見ると、戸崎騎手は追えていませんでした。なので外からスムースに加速を継続したボンドガールにやられてしまったんですね。クイーンズウォークは直線入り口で一杯。

セキトバイーストもここまで粘りましたが一杯に。クリスマスパレードとタガノエルピーダが並んで、タガノエルピーダがわずかに出ていたように見えました。チェルビニアはその後ろでスムース、このコース取りがルメール騎手の手腕ですね。

ここからタガノエルピーダが苦しくなります、クリスマスパレードも苦しくなっていますが、タガノエルピーダの方が減速率が大きくなりましたね。チェルビニアが抜け出し押し切り、ステレンボッシュが追走するところ、ゴール前でボンドガールが伸びてきて2着に入りました。

では1頭ずつ見ていきます。

1着はチェルビニア、能力はオークスで証明済みでしたが、右回りの不安を払拭したのは大きいですね。もちろんルメール騎手のコース取りも素晴らしく、展開的に消耗戦になりましたが、苦しいラップでももう一足使うしぶとさも見せました。エリザベス女王杯に行くのか、ジャパンCに行くのか分かりませんが、どちらでも十分チャンスはあると思います。

2着はボンドガール、距離不安がありましたが、豊騎手が前走のように前半を捨てたことで2着まで持ってきましたね。今回はスタート五分に出ていましたから、下げなくても良かったはずですが、後方に下げたことから最初から後ろからのレースをするつもりだったんでしょうね。この辺り馬の能力を見切った好騎乗ですね。ベストはマイルだと思うので、マイルCSが良さそうですが、後ろからの競馬を馬が覚えてしまうと、マイルでポジションが取れない危険が出てきます。

3着はステレンボッシュ、大外枠でどんなレースになるかと思いましたが、出遅れて足を使ってしまいましたね。中段の後ろからになり直線詰まったことも敗因です。それでも3着に来るわけですから、能力は上位と見て良いと思います。

4着はラヴァンダ、フローラSで前に行って2着なので、この馬は持続力を見せましたね。前走は休み明けでプラス10㎏、非ノーザンF生産馬で一叩きされて走り頃でしたね。

5着がクリスマスパレード、セキトバイーストの謎ペースに付き合わなかったことが大きいですね。この馬はトップスピードの質で勝負するタイプではないので、これで良いと思います。道悪だったら着順はもっと良かったでしょうね。

タガノエルピーダは7着、L1標識を過ぎて明確に減速しましたから、距離が1F長いのか、それとも5F以上のロンスパが良くなかったのか、距離適性かロンスパ適性が敗因ですね。ランスオブクイーンは14着、苦しいラップになりボロが出た感じですね。

馬券の方はハズレ、タガノエルピーダの騎乗は悪くなかったと思います。