走破時計1:32.1 前半800m 46.1 上がり3F 34.0
まずは馬場状態ですが良馬場でした、含水率がやや高かったことでパンパンの良馬場ではなく、やや高速という感じの馬場でしたね。直前にパラっと降りましたが、馬場状態には影響がなかったと見ています。
上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。青は今回、赤は今年のNHKマイルCのグラフです。
期待したレッドモンレーヴは9着でした、スタートが遅いのはいつも通りで最後方からも想定内。平均バランスで前半流れたことで縦長になり、自身は後方ポツンでした。ここまでは問題ないんです、問題はL5から中緩みがあったにもかかわらず、このコーナー区間で前との差を詰めようとしなかった謎騎乗ですね。
前が中緩みを作らなければ、後方ポツンでもバテ差しが届きますが、前が中緩みを作って足を溜めてしまえば、上がりが速くなり届かない。このセオリーは馬鹿でもわかると思いますが、ペース認識が悪いんでしょうね、中緩みで集団に取り付かず淡々とポツンと追走していました。ルメール騎手やモレイラ騎手なら、この中緩みを見逃すことはなく、確実に届くポジションを取ってくるので、騎手の判断ミスというしかないですね。
2番手評価にした9番人気のロジリオンが3着に激走しました。まずコース取りは終始中目で、直線も詰まることなくスムースでした。これが近2走との大きな違いでしたね。もう一点は赤のグラフ、NHKマイルCのものですが、重なる程酷似したラップ推移だったことですね。
平均バランスで中緩みからの3F戦、これを前目でスムースに進めたので、好走も納得です。L2区間でジュンブロッサムとソウルラッシュには、トップスピードの質で見劣りましたが、L1では差を広げられずに追走していたので、持続力で踏ん張り切りました。
逃げたのはバルサムノート、バスラットレオンとミシシッピーテソーロが先行。中段の前からコムストックロード、アルナシーム、ロジリオン。中段のやや前からメイショウシンタケ、ソウルラッシュ、パラレルヴィジョン。中段からセリフォス、ジュンブロッサム。中段のやや後ろからエアロロノア、中段の後ろからジェイパームス、クルゼイロドスル。後方からゴンバデカーブース、タイムトゥヘヴン、ポツンとレッドモンレーヴという並びでした。
スタートが遅かったのがゴンバデカーブース、レッドモンレーヴ。エアロロノア、ジェイパームス、タイムトゥヘヴンもやや遅かったですね。バルサムノートはスタート早く逃げられました。ソウルラッシュ、パラレルヴィジョン、ジュンブロッサムもスタート早かった。
セリフォスはスタートやや早かったが、下げて行く中で掛かって首を上げていました。この馬はダイワメジャー産駒で、トップスピードの質で差し切るよりも、持続力で押し切る方が得意な馬。2年前のこのレースを勝った時は平均バランスで、中緩みの小さい展開でした。
4コーナーです、バルサムノートが先頭でここまで中緩みでペースダウンしています。この中緩みでレッドモンレーヴ以外は差が縮まりました。ロジリオンが中目でスムース、ソウルラッシュは馬群の中で動けず。ジュンブロッサムは外でスムースでした。
直線Ⅼ2標識付近です、バルサムノートが先頭で、バスラットレオンがトップスピードの質で苦しくなり、コムストックロードに並ばれます。ロジリオンがジワっと上がり、ソウルラッシュは馬群の中で進路変更。外からジュンブロッサムがスムース。レッドモンレーヴは見切れていますが、最後方でまだ追い出していません。
直線Ⅼ1標識付近です、バルサムノートがここまで、L2区間でソウルラッシュとジュンブロッサムが伸びて先頭に並びます。セリフォスが残り300m辺りで外に出して追い出しますが、加速で手間取り届きませんでした。
ここからソウルラッシュとジュンブロッサムが抜け出し、トップスピードの質でジュンブロッサムが勝り1着。ソウルラッシュが食い下がり2着、ロジリオンもトップスピードの質では見劣りましたが、持続力で踏ん張り3着を確保しました。
では1頭ずつ見ていきます。
1着はジュンブロッサム、スタートが良かったですね。中段が取れたことで届かない危険が無くなり、中緩みが出来たことでトップスピードの質が生きました。高いトップスピードの質を3F維持できるので、スムースなら安定して伸びてきますね。
2着はソウルラッシュ、L2標識辺りでコースを確保できなかったことで、追い出しが遅れましたね。大きな影響はなかったと思いますが、この馬は瞬発力で勝負できないし、トップスピードの質も高い訳ではないので、展開的に2着は高評価で良いと思います。
3着はロジリオン、スムースならこのくらいはやれる馬ですね。近2走が酷い騎乗ですから、いかにスムースに乗るか。
4着はセリフォス、前半で無理に抑えた分だけ伸びきれなかった感じですね。この馬の適性を考えない騎乗でしたが、本番は乗り替りだと思うので上積みが期待できます。
5着はバルサムノート、前走の朱鷺Sはハイペースの消耗戦を押し切っているので、中緩みを作ってトップスピードの質で見劣ったのはもったいない。浜松Sを勝った時も消耗戦を押し切っているので、トップスピードの質が問われる展開は良くない感じですね。
馬券の方はハズレ、印をした馬が1～4着まで来ていますが、軸が不発でした。