みやや競馬

2024年菊花賞 回顧(´;ω;`)

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走破時計3:04.1   前半1000m  62.0  上がり3F 35.9

まずは馬場状態ですが良馬場でした、朝の時点では稍重でしたが、5Rから良馬場に回復しました。10RのキセキCが3勝クラスのマイル戦で、走破時計1:34.3、上がり最速は5着のエアミアーニで33.8なので、標準的な良馬場という感じですね。

上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。

ガタガタラップになってしまいましたね、こうなると前に居た馬は苦しいです。加速と減速を繰り返す感じで、足に来るというよりも、心肺機能で苦しくなったはず。逆にルメール騎手のアーバンシック、戸崎騎手のヘデントール、豊騎手のアドマイヤテラは後ろからで、一定のラップとは言えませんが、前に行った組よりはラップの上下はなかったはずです。

豊騎手が向正面で捲って行ったのは残り1000mから、ラップで見ると12.6‐12.6の部分ですね。緩んだところですかさずポジションを上げる好判断です。そしてこの動きは驚異的、豊騎手は1着を狙いに来ましたね。アーバンシックよりも後ろからでは勝てない、それが分かっているから、直線までの間でアーバンシックの前に出たんでしょうね。5Gなんて自虐的なことを言っていますが、その辺の若手よりもよっぽど勝利に執念を見せました。

出入りの激しいレースで、先頭は入れ替わり立ち代わり次々と変わりました。1周目のスタンド前、1000m通過辺りで画像を作りました。

逃げたのはノーブルスカイ、エコロヴァルツが先頭から2番手に下がり、ミスタージーティーが2,3番手。外からメイショウタバルが上がって来ます。ダノンデザイル、ウエストナウ、シュヴァルツクーゲルが中段の前、ここにリカバリーしてきたピースワンデュックが入ってきます。

中段のやや前からハヤテノフクノスケ、ショウナンラプンタ。中段のやや後ろからコスモキュランダ、アーバンシック、メリオーレム。中段の後ろからアスクカムオンモア、ビザンチンドリーム、アレグロブリランテ。後方からアドマイヤテラ、ヘデントールという並びでした。

ピースワンデュック、ビザンチンドリーム、ヘデントール、アドマイヤテラがスタート遅かった。逆に早かったのはノーブルスカイでした。ミスタージーティーもスタートが早かったので、前に行きました。

1コーナーでピースワンデュックが先頭に立ち、向正面に入ってラップが落ちたところで、ノーブルスカイとシュヴァリエクーゲルが捲り上がり、中目にメイショウタバルと最内にミスタージーティーを加えて、この5頭が先頭集団を形成しました。

このすぐ後ろにアーバンシックが上がってきて、アーバンシックを追走する形でアドマイヤテラが中段。その後ろにヘデントールで、更に後ろからコスモキュランダが捲り上がって来ます。

4コーナーです、残り1000mあたりの緩んだところで、豊騎手のアドマイヤテラが2番手に上がって来ます。その後ろからアーバンシック、ヘデントールが続きます。ピースワンデュックが苦しくなり、ウエストナウとエコロヴァルツが下がるところで、ダノンデザイルがコースが無くなり後退。ビザンチンドリームが中目に出してきます。

直線L2標識付近です、内に行ったシュヴァルツクーゲルと外へ行ったアドマイヤテラが先頭。中目からショウナンラプンタ、アーバンシックが2番手で、その後ろからヘデントール。中段からコスモキュランダが外、メリオーレム、ウエストナウが中目、ピースワンデュック、ミスタージーティーが内目でした。ダノンデザイルが外へ出しますが、4コーナーでかなりポジションを落としました。

直線L1標識付近です、アドマイヤテラとアーバンシックが先頭で、ショウナンラプンタが中目で3番手、外からヘデントールが伸びてくるところですね。コスモキュランダが伸び切れないところで、ビザンチンドリームがジリジリ。ダノンデザイルもジリジリしか伸びませんでした。

ここからアーバンシックが差し切り、アドマイヤテラが粘るところを、ヘデントールがゴール前で交わして2着でした。4着にはショウナンラプンタが粘りました。

では1頭ずつ見ていきます。

1着はアーバンシック、これで長距離適性が高いと言えるかというと、今回だけではハッキリしませんね。長距離戦らしい消耗戦ではないし、前半はルメール騎手が上手く足を溜めているので、持続力の高さとトップスピードの質で差し切った感じ。今回は馬の能力よりも、ルメール騎手の上手さに感服しますね。

2着はヘデントール、この馬も前半は後ろでじっとして居ましたから、前の変なペースに巻き込まれなかったことが好走要因ですね。自分で動かなかった分だけアーバンシックに離されましたが、この馬の方が長距離適性が高そうですね。

3着はアドマイヤテラ、豊騎手が1着を狙いに来ましたね。単に着狙いならアーバンシックの後ろで動かなかったはずですが、アドマイヤテラとアーバンシックの能力を完璧に把握しているからこそ、先に仕掛けたんでしょうね。アーバンシックよりも後ろから差すのは不可能ですから、これは豊騎手の好判断だと思います。持続力は見せたんですが、トップスピードの質では見劣りましたね。

4着はショウナンラプンタ、驚きの4着。前を見る位置でスムースだったことで、3000mをこなせる距離適性で流れ込んだ感じですね。悪く言えばこれと言った武器がない感じですね。

5着はビザンチンドリーム、動き出しが遅かったので、溜めて伸びてきた感じですね。長距離適性が高いという感じではなく、溜めてバテ差しというのがこの馬に合いそうですね。

馬券の方はハズレ、長距離は騎手で買いましょう。次回はスワンSと天皇賞(秋)の予定です。