走破時計1:20.5 前半600m 34.0 上がり3F 35.0
まずは馬場状態ですが良馬場でした、金曜日に散水した影響で4コーナーで含水率が上がっています。クッション値はやや下がったくらいですが、走破時計が1分20秒台ですから、高速馬場ではないですね。標準的な良馬場という感じ。それ以上に顕著だったのが、直線の内外の違いです。ハッキリ外が優位で、中目から内は全く伸びませんでした。
上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。青は今回、赤は2023年の阪急杯のグラフです。
期待したアグリは10着でした、2番手先行しましたが直線は踏ん張り切れず。ウインカーネリアンが6着なので、直線のコース取りが敗因の一つですね。ただ阪急杯と比べるとラップ推移はほぼ変わらないので、体調も良くなかったんでしょうね。この辺りが転厩の影響なのかもしれません。
逃げたのはウインカーネリアン、2番手にアグリ。3番手にクラウンフォードでここまでが先行勢。中段の前からシングザットソング、サーマルウインド。中段のやや前からノーブルロジャー、ダノンスコーピオン。中段からジョウショーホープ、バースクライ、セルバーグ、ダノンマッキンリー。中段のやや後ろからキングエルメス、スズハローム。中段の後ろからトゥラヴェスーラ、ピンハイ。後方からマテンロウオリオン、オフトレイルという並びでした。
クラウンフォードの行き脚が悪く逃げられませんでした。変わって逃げたのがスタート良かったウインカーネリアン、外目からアグリが上がって来ました。セルバーグも行けずに中段でした。マテンロウオリオンはスタート出たんですが、騎手のやる気がなかったようで、全く促すことなく後方でした。オフトレイルはスタート遅く後方、トゥラヴェスーラもスタートやや遅く中段の後ろでした。
ペースは34.0-35.0で1秒のハイペース、クラスを考えれば許容範囲のペースでした。ウインカーネリアンとしても、中緩みのない展開に持ち込んだのは良かったはずです。3コーナー手前の上り坂で減速しなかったのは、外からアグリに来られたからでしょうね。
4コーナーです、1~3着の馬は中段よりも後ろでスムース。ただこのレースはバテ差しが決まったというよりは、直線のコース取りで勝負が決まったので、ここでのポジションはあまり影響がなかったはず。ここからスズハロームが大外を回す距離ロスがありました。
直線L2標識付近です、ウインカーネリアンとアグリが内目、ダノンマッキンリー、トゥヴェスーラ、オフトレイルは外へ出して行きます。スズハロームが大外で距離ロスが大きかったですね。パトロールビデオを見るとシングザットソング辺りが、馬場の良い部分のギリギリで、この馬よりも内はダメですね。
直線L1標識付近です、ウインカーネリアンが最内で先頭、アグリが追いすがりますが苦しくなりました。外からダノンマッキンリーがスムースに伸び、トゥラヴェスーラが伸びてくるところを、オフトレイルがトゥラヴェスーラの内から前に出て伸びました。
では1頭ずつ見ていきます。
1着はダノンマッキンリー、スタート早く下げて中段、折り合いも付いていましたね。バテ差しになっていますが、通ったコースが良かった感じで、この1レースだけでは、このクラスでやれるという評価はできませんね。能力はあると思いますが、キレッキレのトップスピードの質があるわけではないし、気性に爆弾を抱えているので、安定した成績が出せるかどうか。
2着はオフトレイル、スタートはもう出ないですね、後方からになり末脚だけで2着まで持ってきました。ただ豊騎手のコース取りが抜群でしたね、トゥラヴェスーラの内からで、距離ロスを最小限にして、馬場の良いコースを通して2着まで持ってくる。オオバンブルマイのような感じでした。今後もスタートは出ないと思うし、届くかどうかのレースになりそうですね。
3着はトゥラヴェスーラ、スタートは遅かったですね。この馬が来る時はバテ差しだと思っていたので、今回は展開とコースが合わないと思いました。ただ馬場がドンピシャでしたね。この馬は道悪適性も高いので、前半馬場の悪い部分を走てもヘッチャラ、直線は馬場の良い外に出してしっかりでした。9歳ですが頑張りましたね。
4着はノーブルロジャー、初手の位置取りで中段のやや前に居ましたから、この馬が4着に来ていることで、このレースがバテ差しのレースでないことが分かりますね。直線外目の馬場の良いところに出したし、そこから持続力で4着を確保した感じですね。
5着はシングザットソング、この馬も前に居たので持続力とコース取りで掲示板を確保。トップスピードの質では見劣りましたね。
馬券の方はハズレ、展開と馬場読みが全くダメでした。