みやや競馬

2024年エリザベス女王杯 回顧。

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走破時計2:11.1   前半1000m  59.6  上がり3F 34.4

まずは馬場状態ですが良馬場でした、土曜日に散水しなかったことで、含水率は7.9%と6.8%まで下がり、クッション値は11.1とやや硬めでした。含水率とクッション値、レースのラップ推移を考えると、上がり3Fが掛かっている印象ですね。上がり3F最速はライラックとサリエラで33.9、直線は内だけでなく外も荒れている感じですね。

上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。青は今回、赤は2022年の秋華賞、緑はは2024年の大阪杯、緑は2024年府中牝馬Sのグラフです。

スタニングローズが快勝しました、この馬は持続力に不安がある馬で、緑の大阪杯のグラフが顕著ですがロンスパになると苦しくなる。秋華賞の時は4F戦ですが、11秒台の前半に入ったのはL3から、今回はL3で11.7でまだ11秒台後半でした。こうなると使える脚は短いが、トップスピードの質と瞬発力を生かして、あっという間に抜け出しました。

逃げたのはコンクシェル、前走に引き続き岩田望騎手でした、そして距離こそ違いますが同じようなラップ推移で乗ていますね。Ⅼ2でトップスピードの質が問われる展開で、切れ負けしました。これは岩田望騎手がコンクシェルの特性を理解せずに乗っている、学ぼうとしない証拠だと思います。加えてハーパーが外から来ましたが、2F目で10.6のラップを踏んでいますから、1コーナーまでに相当足を使っていますね。ハーパーを行かせて2番手というプランを持っていなかったんでしょう、まるで藤岡佑騎手のような逃げ方でした。

逃げたのはコンクシェル、2馬身程離れてハーパー、シンリョクカが先行。中段の前からホールネス、スタニングローズ、コスタボニータ。中段のやや前からシンティレーション、キミノナハマリア、ラヴェル。中段からレガレイラ。中段のやや後ろからライラック、ゴールドエクリプス、エリカヴィータ。中段の後ろからモリアーナ、サリエラ。後方からピースオブザライフ、ルージュリナージュという並びでした。

コンクシェルは2F目こそ10秒台のラップを踏みましたが、その後はペースを落として59.6-59.0のややスロー。向正面では12秒台後半まで緩んでいるので、後ろの馬はここで動かないといけませんね。それが出来なかったのが池添騎手、ペース認識とレースセンスのなさを見せましたね。

レガレイラはゲートの中でソワソワしていましたが、スタートのタイミングが良くスッと出て中段が取れてしまいました。これは結果的に良くなかった、いつも通り後ろからなら結果は違ったでしょうね。モリアーナがスタートで左に寄れたことで、ピースオブザライフが挟まれて後ろからになりました。あと遅れたのはエリカヴィータくらいでした。

ルージュリナージュはスタート五分に出ましたが、出して行く素振りも見せずに後方からになりました。スタニングローズはスタート早かったですね。

4コーナーです、予想通り岩田望騎手はペースを引き上げませんでした。この地点でもL4は12.0、すでに下り坂に入っていますが、加速していません。リスグラシューが勝った時はこの地点で中段に居ましたから、ここで後ろに居た騎手は勝つ気がありませんね。

スタニングローズはやや外を伺う感じでスムース、ホールネスは動けない位置。ラヴェルはルメール騎手を蓋しています、川田騎手はレガレイラを警戒していたんでしょうね。

直線L2標識付近です、コンクシェルが先頭で直線に入ってきますが、ここでスタニングローズが一気にスパート、瞬発力とトップスピードの質で先頭に立ちます。これに対応できた馬が居ませんでした。レガレイラも馬群の中に入ってしまったし、ラヴェルも加速はジリジリでしたね。

ここからレガレイラ、コンクシェル、ハーパー、シンティレーションが交錯して、スムースなレースが出来ませんでした。4コーナーで川田騎手に蓋をされて、直線外に出せなかったレガレイラは影響が大きかったですね。

直線L1標識付近です、スタニングローズがL2区間で勝負を決めるリードを築き、中目からホールネス、外からラヴェルがスムースでした。ホールネスはトップスピードの質は高くなく、ラヴェルに見劣りましたから、もう少し早目に動かないとダメですね。

では1頭ずつ見ていきます。

1着はスタニングローズ、コース適性の良さがドンピシャで嵌りましたね。

2着はラヴェル、この馬は右回りに不安がありましたが、コーナーで速いラップを求められなかったので、直線だけで2着まで持ってきました。川田騎手はレガレイラだけ押さえれば勝てると踏んでいたようで、この辺りはさすがですね。京都記念5着の時も2F戦ですから、右回りだとコーナーで速いラップを踏まないこと、これが好走条件になりそうですね。

3着はホールネス、初手のポジションが良かったですね、前に居て流れ込む感じのレースで、差し込んできた感じではないですね。4コーナーの出口でスタニングローズの方が先に追い出したので、この分だけ遅れましたね。

4着はシンリョクカ、直線で内からスムースでしたから、この馬はすべて出し切っての着だと思います。レガレイラの進路取りがスムースなら交わされていたと思うので、現状ではGⅠで馬券になるのは難しそう。

5着はレガレイラ、直線でコースが無くなったことで伸びきれませんでしたね。ルメール騎手もローズSで届かなかったので、焦りがあった感じに見えました。4コーナーまでラヴェルに蓋をされていましたが、コースが空くまで待っても良かったと思いますね。

馬券の方はハズレ、期待したルージュリナージュは後方で動かず、全く勝負になりませんでした。それ以上に2,3着馬が無印なので完敗ですね。次回はマイルCSの予定です、本命は我らがフィアスプライドです!

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