走破時計 2:01.3 前半1000m 58.2 上がり3F 38.6
まずは馬場状態ですが重馬場でした、雨量は多くありませんでしたが、終日降り続いたことで、朝から重馬場でした。走破時計2:01.3なので、不良馬場に近いというよりも、稍重に近い感じですね。
上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。
重馬場だしデシエルトが1頭で逃げているので、グラフ自体には大きな意味はないですね。デシエルトの1000m通過は58.2、メイン集団の前に居たホウオウビスケッツの1000m通過は、目視手動計測ですが60.7でした。なのでデシエルトはハイペースバランス、メイン集団の前は平均バランスですね。
ホウオウビスケッツはメイン集団の前に居て、L4辺りからジワジワと差を詰めていました。これはホウオウビスケッツがペースアップしたというよりも、グラフの通りデシエルトがドンドン減速していったんですね。メイン集団の前に居たホウオウビスケッツとクイーンズウォーク、後方からジワジワ捲り上がったキングズパレスは相当な持続力を持っていますね。
逃げたのはデシエルト、20馬身程離れてメイン集団の前からホウオウビズケッツ、更に5馬身程離れて中段の前からクイーンズウォーク。中段のやや前からライラック、中段からディープモンスター、マイネルモーント。中段のやや後ろからアスクドゥポルテ、ラヴェル。中段の後ろからプログノーシス、後方からキングズパレスという並びでした。
デシエルトは掛かっていましたね、これでは無理に抑えてもロスになるだけなので、豊騎手も諦めて行かせてしまった感じですね。重馬場で1000m58.2秒ではオーバーペースで、よく4着に残ったなという印象です。ホウオウビズケッツは折り合いが付いていました、この馬も折り合いに不安がある馬ですが、重馬場だったことで折り合いが付いたんでしょうね。
スタートが遅かったのがプログノーシスで、ゲートの中で暴れてしまい出遅れ。キングズパレスも一歩目が遅く出遅れて後方からでした。逆にクイーンズウォークがスタート早く、周りを見てポジションを取れました。
4コーナーです、重馬場まで悪化しているので3,4コーナーは内外フラットでしたね。キングズパレスがジワっと上がり外を回しました。この地点でもデシエルトとホウオウビスケッツの差は15馬身程、なのでメイン集団のL4ラップはさほど速くなかったはずです。
直線L1標識付近です、デシエルトがまだ先頭でしたが、ホウオウビスケッツが3馬身程に差を詰めてきます。クイーンズウォークは大きく外へ進路変更しました。このロスはかなり大きかったようで、この地点ではディープモンスターが内からクイーンズウォークのすぐ後ろまで来ています。キングズパレスが外からスムースでした。
ここからデシエルトが一杯になり、ホウオウビスケッツが先頭に立ちます。これをクイーンズウォークが外からスムースに伸びて差し切り。キングズパレスがジワジワ伸びてきて3着を確保しました。
では1頭ずつ見ていきます。
1着はクイーンズウォーク、自身平均バランスでまぁまぁの心肺機能も見せたし、持続力の高さは相当なものですね。こういう馬場も合っていたようで、ここはキズナの血ですかね。今のところ左回りの2000mがベストで、キレッキレのトップスピードの質はないが、長くいい脚を使うタイプですね。
2着はホウオウビスケッツ、若干前半が速かったですかね、もう少し溜めて走らせたかったはずですが、デシエルトがあの逃げですから、これ以上は落せませんね。同型が居ると走りにくい感じで、単騎でマイペースに行ける方が良いですね。それでも平均バランスでまぁまぁの心肺機能を見せたし、持続力の高さも十分。トップスピードの質で若干見劣った感じですね。
3着はキングズパレス、スタートが遅く最後方からでしたが、この3着を見ると道悪適性がモロに出た感じですね。速い上がりが問われなかったことで、持続力の高さで持ってきました。
4着はデシエルト、あそこ迄掛かって4着に残ったことからも、道悪適性は抜群ですね。休み明けだったし、一叩きされてガス抜きされれば、次は期待できるかも。
5着はディープモンスター、スムースでしたが道悪適性の差が出たのかも。
プログノーシスは6着、やっぱり前哨戦でプラス10㎏と仕上げて来ませんでしたね。重馬場も良くなかったようで、良馬場で見直したいですね。
馬券の方はハズレ、当たりませんね~。次回は阪神大賞典の予定です。