みやや競馬

2025年天皇賞(春) 回顧。

  ←押して応援してくださいね~

競馬ランキング


走破時計 3:14.0   前半1000m  60.7  上がり3F 35.7

まずは馬場状態ですが、良馬場でした。8Rの島原特別が2勝クラスの1800mで1:46.3です、なので馬場状態としては標準的な良馬場だったと思います。

上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。青は今回、赤は2025年阪神大賞典のグラフです。

今回は前半がやや早い感じで、1000m通過が60.7です。昨年も速くて59.7でしたが、マテンロウレオが1頭で逃げていたので、メイン集団は61秒位だったと思います。ジャンカズマのスタートがイマイチで、押して押して逃げに行った分、2F目が速くなりました。

この分もありますが、阪神大賞典に比べて、1周目のスタンド前でラップが落ちませんでした。コーナー区間で12.9まで落ちますが、向正面に入ってサンライズアースが早くも仕掛けます。この仕掛けにマイネルエンペラーが併せて11.8を踏んで、一旦ラップが落ち着きます。

この減速に併せて動いたのがジャスティンパレスでした。ところが前のマイネルエンペラーもペースを上げずに、12.0前後のラップ推移でゴールまで駆け抜けます。ジャスティンパレスは上り坂区間で動き始めたし、この馬の脚質からしても先に動くのは悪手でしたね。

赤の阪神大賞典と比べるとペースが上がらなかったので、前半が流れたことで、特に前に行った組は苦しい展開だったんでしょう。サンライズアースに関しては、このラップ推移で3着以内に入れなかったので、展開が合わなかったというより、調教の悪さからも体調面の問題だと思います。

逃げたのはジャンカズマ、プラダリアが先行。中段の前からアラタ、マイネルエンペラー。中段のやや前からサンライズアース。中段からヘデントール、ハヤテノフクノスケ。中段のやや後ろからブローザホーン、リミットバスター、シュヴァリエローズ、ショウナンラプンタ。中段の後ろからウインエアフォルク、ワープスピード、ジャスティンパレス。後方からビザンチンドリームという並びでした。

逃げたジャンカズマはスタートイマイチで、押して押して前に行きました。この結果前半のペースが上がりましたね。スタート早かったのはヘデントールで、この馬はスタート不安がありましたが、ここ一発レーン騎手が決めてきました。2F目の速いラップでジワジワ下げて中段なので、前半無理をしていません。

1周目のスタンド前でショウナンラプンタがジワっと上がり、中段辺りで1コーナーに入って行きました。ビザンチンドリームは後方からで、ギリギリまで動きませんでした。

向正面です、サンライズアースが先に動き、マイネルエンペラーがこれに併せます。ヘデントール、ショウナンラプンタは動かず。サンラーズアースの先捲りにやや遅れて、今度は後ろからジャスティンパレスが捲り上がります。ちょうど上り坂区間ですね。ビザンチンドリームは2コーナー出口で中段の後ろに上がりましたが、ジャスティンパレスの動きには付き合いませんでした。

4コーナーです、ジャンカズマが3コーナーで苦しくなり後退。マイネルエンペラーが先頭に立ち、サンライズアースが並びかけます。ジャスティンパレスがプラダリアの外で、その後ろからショウナンラプンタがジワっと上がりました。ヘデントールはショウナンラプンタをマークして、ビザンチンドリームはまだ動きませんでした。

直線Ⅼ2標識付近です、マイネルエンペラーが先頭で、サンライズアースが2番手。ショウナンラプンタが3番手に上がり、その後ろからヘデントールが続きました。ビザンチンドリームはL3標識付近からスパートして、直線入り口ではヘデントールの後ろに位置していました。ジャスティンパレスはこの辺りで苦しくなりました。

直線Ⅼ1標識付近です、L2区間でヘデントールが先頭に立ち、ビザンチンドリームが追走してきます。ショウナンラプンタが粘って、サンライズアースはこの辺で苦しくなりました。マイネルエンペラーもここから減速率が大きくなります。

ここからヘデントールとビザンチンドリームが叩き合い、ヘデントールがそのまま押し切り、ビザンチンドリームがクビ差の2着でした。ショウナンラプンタはちょっと離されましたが3着確保、サンライズアースとマイネルエンペラーが粘って4,5着でした。

では1頭ずつ見ていきます。

1着はヘデントール、レーン騎手が落ち着いていましたね。回りでバタバタする騎手を横目に、中段馬群の内目でじっと足を溜めて、ここぞというタイミングでスパートしました。豊騎手にスパートのタイミングを丸投げしたような感じもありますが、これも誰をマークするかという選択眼の良さですからね。ヘデントール自体はトップスピードの質でも勝負できるし、持続力勝負もこなせるので、適性の幅が広い馬ですね。

2着はビザンチンドリーム、この馬もシュタルケ騎手が動かなかったことで、道中は足を溜めて、ギリギリのタイミングでスパートできました。AJCCのレース振りから、使える脚がやや短い感じで、ロンスパよりも溜めて溜めて爆発させる方が良さそうですね。

3着はショウナンラプンタ、1周目のスタンド前でジワっと上がって行きました、これは前走の阪神大賞典で届かなかったためでしょうね。その後はスムースだったし、4コーナーからの仕掛けのタイミングも良かったですね。ちょっと離された3着で、上位2頭には力負けですね。

4着はサンライズアース、スピード負けした感じではなく、L2区間から持続力で苦しくなった感じで、阪神大賞典のような底なしのスタミナを見せられませんでした。調教がイマイチで、体調が良くなかったんじゃないですかね。

5着はマイネルエンペラー、サンライズアースの先捲りに併せたし、この馬も出し切っての5着、これ以上は望めない感じですね。日経賞の時は後半11秒台に入らなかったので、コースと馬場状態が合わないと好走できないタイプだと思います。

馬券の方はハズレ、ビザンチンドリームがあそこまで我慢するとは・・・。次回はエプソムCとNHKマイルCの予定です。

  ←押して応援してくださいね~

競馬ランキング