みやや競馬

2025年HNKマイルC 回顧。

  ←押して応援してくださいね~

競馬ランキング


走破時計 1:31.7   前半800m  44.6  上がり3F 35.3

まずは馬場状態ですが、良馬場でした。土曜日のエプソムCでスーパーレコードが出たからか、散水しています。超々々高速馬場から、やや高速馬場くらいに変化しました。

上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。

前後半は44.6-47.1で2.5秒のハイペースバランス、さすがにこのペースで前に行ってしまっては苦しいですね。1F目は12.3で普通、2F目の10.4もまぁ許容範囲、ですが3F目も10.7と10秒台のラップを踏んでいます。3F目に入ると隊列は出来ていたので、3F目以降は全ての馬がレースラップを踏んでいますね。

中段よりも前の組は1200m戦、中段よりも後ろの組は1400m戦、それも超ハイレベルな1200mや1400mになっています。先頭から後方ポツンのコートアリシアンまでが2秒位ですから、全馬心肺機能が問われていますね。上がり33秒台を使ったのはマジックサンズだけで、他はとにかく心肺機能と持続力が問われたレースになっています。

逃げたのはヴーレヴ―、トータルクラリティとアドマイヤズームが先行。中段の前からランスオブカオス、イミグラントソング、ティラトーレ。中段のやや前からモンドデラモーレ、アルテヴェローチェ。中段からショウナンザナドゥ、パンジャタワー。中段のやや後ろからサトノカルナバル、マピュース、チェルビアット。中段の後ろからヤンキーバローズ、マイネルチケット、ミニトランザット。後方からマジックサンズ、コートアリシアンという並びでした。

まずコートアリシアンが大きく出遅れ、外へ大きく逃避してしまい後方ポツンでした。マジックサンズ、モンドデラモーレ、マピュース、マイネルチケットもスタートがやや遅かったですね。他はほぼほぼ五分に出ていて、逃げ馬不在の騎手心理が出ている感じのスタートでした。

初手ではランスオブカオスが押し出されるように先頭、2F目に入ってトータルクラリティが先頭に替わり、3F目に入ってヴ―レヴーが先頭に替わりました。モンドデラモーレが内からリカバリーして中段のやや前。パンジャタワーは2F目でジリジリ下げて中段なので、2F目の10秒台には付き合っていませんね。

4コーナーです、ヴーレヴ―が先頭で、ペースが速いことで縦長のまま。中段にパンジャタワー、チェルビアット、後方にマジックサンズという並びでした。

直線Ⅼ2標識付近です、4コーナーで最内を回したマジックサンズ、コートアリシアンが差を詰めています。アドマイヤマーズが先頭に並びますが、外へ流れています。L3区間で馬群が一気に詰まっているので、中段よりも前の組が早くも苦しくなった感じ。

直線L1標識付近です、アドマイヤズームが苦しくなり、先頭はランスオブカオス、モンドデラモーレ、外からパンジャタワー。内からマジックサンズ、中目からイミグラントソング、チェルビアット。外からは伸びませんでした。

ここからパンジャタワーが抜け出し押し切り、内からマジックサンズが伸びてきて僅差の2着。中目からチェルビアットが伸びて3着。パンジャタワーはタワーオブロンドンの産駒で、体型も短距離型に見えます。なので短距離適性が生きたのかもしれません。マジックサンズとチェルビアットは、母系にVice Regentが入っていて、府中のマイル戦はこの血統が生きた感じ。4着のモンドデラモーレも母系はVice Regent系です。

では1頭ずつ見ていきます。

1着はパンジャタワー、京王杯2歳Sを勝っている馬で、朝日杯FSでは12着と凡走。今回の展開で勝ち切ったことからも、マイルは展開次第、ベストは1400m以下になりそうですね。心肺機能と持続力の高さを見せましたね。

2着はマジックサンズ、結果的にはバテ差しが届いての2着ですね、ただこの馬自身も平均バランスくらいで走っているはずで、まぁまぁの心肺機能を見せましたね。豊騎手のコース取りも良かったのですが、唯一上がり3Fが33秒台ですから、トップスピードの質も持っていますね。血統的にもVice Regentの血が生きたんだと思います。

3着はチェルビアット、未勝利戦を1200mでクリアして、フィリーズレビューで2着と、短距離戦で良さを見せていました。今回は展開も良かったし、この馬もVice Regentを持っていたことが好走要因でしょうね。

4着はモンドデラモーレ、この馬も前走が1400mのファルコンSで2着、そしてVice Regentの血を持っていました。

5着はランスオブカオス、この馬はキレッキレのトップスピードの質はないが、持続力は高いものを見せていました。今回前に行った組の中で掲示板に乗ったのがこの馬だけですから、心肺機能と持続力を見せましたね。

アドマイヤズームは14着、スタート後すぐに後肢の落鉄があり、川田騎手のコメントでも、3コーナーからおかしかったようです。

馬券の方はハズレ、展開予想ではスローからの上がり勝負かと思いましたが、逃げ馬不在にも拘らず超ハイペースになり、予想を根底からひっくり返されてしまいました。次回はヴィクトリアMの予定です。

  ←押して応援してくださいね~

競馬ランキング