みやや競馬

2025年ヴィクトリアM 回顧。

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走破時計 1:32.1   前半800m  45.4  上がり3F 35.3

まずは馬場状態ですが、良馬場でした。朝の時点では稍重でしたが、7Rから良馬場に回復しました。走破時計が1:32.1ですから、やや高速馬場まで回復しましたね。内外はハッキリ外優位でした。

上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。

アリスヴェリテが離して逃げて、前後半は45.4-46.7とハイペースバランスでした。メイン集団の前はアドマイヤマツリで、この馬の800m通過が目視手動計測で46.1。なのでメイン集団はピッタリ平均バランスだったはずです。メイン集団の後ろに居た上位3頭は、前半足が溜まる展開でした。

逃げたのはアリスヴェリテ、離れたメイン集団のアドマイヤマツリ。中段の前からビヨンドザヴァレー、ソーダズリング。中段のやや前からサフィラ、シンリョクカ。中段からステレンボッシュ、アルジーヌ、シングザットソング、マサノカナリア。中段のやや後ろからクリスマスパレード、ラヴェル、ワイドラトゥール、クイーンズウォーク。中段の後ろからシランケド、アスコリピチェーノ。後方からボンドガールという並びでした。

逃げるかと思われたクリスマスパレードが出遅れてしまい、逃げたのはアリスヴェリテでした。スタート遅かったのはラヴェル、ボンドガール、やや遅かったのがアルジーヌ、アスコリピチェーノ。早かったのはシンリョクカ、ソーダズリング、アドマイヤマツリ、サフィラ。

アリスヴェリテが内を見ながら上がって行き、逃げる覚悟を決めたらペースを落とさずに行きました。これにアドマイヤマツリがついて行かずに、7,8馬身離れたメイン集団をコントロールする形になりました、スタート五分のクイーンズウォークは、前が速いと思ったようで下げて行きました。この判断は良かったですね、結果的に上位3頭はメイン集団の後ろからでした。

4コーナーです、アリスヴェリテが先頭で、メイン集団との差は縮まっていません。メイン集団の隊列には大きな変化はなく、ボンドガールが掛かってしまい、ジワジワポジションを上げたくらいですね。

直線L2標識付近です、この地点でもアリスヴェリテはメイン集団に対して5,6馬身はリードを保っていました。それだけメイン集団の仕掛けが遅かったということですね。この恩恵を最大限に受けていたのが、実はシンリョクカ。この馬はL2最速戦を得意としている馬で、L2区間でジワジワ伸びてきました。

クイーンズウォークが大外、その後ろからアスコリピチェーノがスムース。シランケドは中目でしたが、前がズラッと壁になっていて、ここではゴーサインを出せない感じで、最後方に居ました。

直線L1標識付近です、アリスヴェリテが先頭でリードは3馬身位。2列目は横にズラッと広がって、アドマイヤマツリ、アルジーヌ、外からクイーンズウォーク。内にシンリョクカ、ラヴェル、ステレンボッシュ。シランケドが前から3列目に上がりましたが、まだ前が壁になっています。アスコリピチェーノは外からスムースでした。

ここからアルジーヌにクイーンズウォークがぶつかりながら上がり、その外からアスコリピチェーノがスムースに伸びてきます。シランケドはシンリョクカが内へ行ったスペースを使って伸びてきました。トップスピードの質でアスコリピチェーノが差し切り、クイーンズウォークが粘って2着。シランケドが突っ込んできて3着でした。

では1頭ずつ見ていきます。

1着はアスコリピチェーノ、血統的に不安はありましたが、パンパンの良馬場にならなかったことで、走破時計が1:32.1、レシステンシアが3着に好走した時と同じようなタイムでした。今回は後ろからになり、上がり3F33.3で差し切りました。ルメール騎手のコメントでは、手前をなかなか替えなかったと言っていたので、決してスムースと言う訳ではなかった感じですね。加速に手間取った感じは、この手前を替えなかったからでしょう。トップスピードの質と持続力の高さはさすがで、折り合いが付いていたので、気性面でも不安はないですね。

2着はクイーンズウォーク、距離不安を言われていましたが、血統的にはここがベストの舞台ですから、しっかり好走してきましたね。アスコリピチェーノがすぐ後ろに居たので、差されてしまったことを考えると、もう少し前に居た方が良かった感じですね。

3着はシランケド、後ろで足を溜めたことが良かった感じで、コースが空いてから一気に伸びてきました。上がり3F33.2なのでパンパンの良馬場でなかったことも、この馬の脚質に合っていましたね。この馬は新馬戦以外全て3着以内で、キレッキレのトップスピードの質はないが、とにかくしぶといな~という印象です。

4着はアルジーヌ、直線クイーンズウォークに体当たりされたことで、一瞬スピードが鈍ってしまい、最後に差されて4着でした。元々持続力の高さは見せていたし、トップスピードの質も持っているので成績が安定していました。GⅠで勝ち切る程の爆発力はない感じですが、クラスに関係なく安定した成績を出しそうですね。

5着はアリスヴェリテ、この馬はコレしかないんですよね。事前コメントでこの逃げを予告してくれれば、馬券の上で勝負したかもしれません。今回はGⅠで相手が悪かったですね。

ステレンボッシュは8着、展開は悪くなかったのですが直線全く伸びませんでした。これでは今後は買い難いですね。期待したラヴェルは12着、直線でコース取りが悪かったですね。

馬券の方はハズレ、軸のクイーンズウォークは頑張ってくれましたが、シランケドが無印でした。次回はオークスの予定です。

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