前回は心肺機能とパワー、我慢強さについて書きました。今回は気性面と疲労についてです。
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気性について
まぁ皆さんご存知の通り非常に気性の激しい馬が多く、闘志を前面に出し過ぎてコントロールできない馬が多いですね。もちろんこの闘志が良い方に作用すればとてつもない強さを発揮します。オルフェーブルを見てみましょう、言わずと知れた3冠馬ですが気性の激しさも周知のとおり。池添騎手を何度も振り落としていましたね。この気性を上手くコントロールできれば圧倒的な強さを見せますが、阪神大賞典を見てください。3コーナー入り口で大きく逸走して話題になりましたね。何とか2着に入りましたが、これで調教再審査になりリズムを崩して続く天皇賞春でも凡走。まず阪神大賞典は格下げ戦でやる気を失っていた可能性と、少頭数の大外枠で前に馬を置けずにコントロールできなかったことが原因でしょう。普段と違う調教再審査でリズムを崩し、続く天皇賞春でもまさかの11着。このように気性のコントロールはレースだけでなく、レースに向かう過程でも重要なんですね。
フェノーメノの2度の天皇賞春でも6番、7番枠からすぐにラチ沿いに入れて前に壁を作ってコントロールしています。しっかりコントロールできたことで、終盤の粘りに繋がりました。逆にコントロールできなかったのが2番人気で5着になった日経賞です、8番枠からスタートが良く3,4番手追走していましたが前に壁を突くレス、終始掛かりっぱなしで全くレースになりませんでした。
気性面は掛かるだけでなく、昇級戦での負けん気の強さにもつながります。ステゴ産駒は昇級戦でもしっかり好走する産駒が多いです。マイネルメダリストの目黒記念、オーシャンブルーの有馬記念はまさにこれです。アドマイヤリードを見てみましょう、1000万条件を勝って以降1600万条件、阪神牝馬S、ヴィクトリアMととんとん拍子にG1馬に上り詰めました。
クロコスミアも見てみましょう、1600万条件のオールスターJ戦を勝ち、格上げの府中牝馬Sも1着、更にG1エリ女で2着と好走しています。このように格上げ戦でも臆することなく好走できるのも激しい気性故。
逆に格下げ戦でやる気を失うこともこの産駒には良くあります。オルフェーブルの阪神大賞典がそれです。ゴールドシップのアメリカJCCもこの格下げ戦でやる気を失ったためですね。アドマイヤリードは格上げ戦を連続好走してG1馬になった直後の格下げ戦で6着に凡走してしまいます。これも弱い相手にやる気を失ったためですね。
疲労について
ウィンブライトを見てください、未勝利戦から1,2,1着と順調に勝ち進み格上げ戦のスプリングSを快勝、続く皐月賞では見せ場なく9着でした。これが疲労です、スプリングSは休み明け4走目、一見4走目も走り過ぎに見えますが3走は条件戦ですので精神的にも肉体的にも疲労は大したことはありません、3走で2走分くらいの疲労と考えれば皐月賞の凡走は納得。大阪杯も得意コースの上、格上げ戦と条件は良かったはずが12着。これも毎日王冠凡走以降5走目で疲労が原因。4走目の中山記念を勝っていることが不思議ですよね?毎日王冠は凡走しているので全く疲労がたまらないんですね、しかも当日は軽い高速馬場だったことも疲労がたまらなかった理由です。ですから中山記念は実質休み明け3走目みたいなものだったんです。
ゴールドシップも見てください、宝塚記念は3回走って1着、1着、15着です。15着の時は何が違ったのか、アメリカJCCを走ったかどうかです。アメリカJCCは7着でしたが諦めずに最後まで頑張ったため疲労が蓄積してしまったのでしょう、当日の中山は時計の掛かる馬場で相当力を使ったはずですし。これがウィンブライトの毎日王冠との違いです、ウインブライトは完全にやめていましたからね~。
ステゴ産駒のまとめ
心肺機能が高く我慢強いため消耗戦に強い、同じく適正距離よりも負荷が増える重・不良馬場も心肺機能で乗り切って好走できる。パワーがあるため中山、阪神内回りで好走、東京や阪神外回り、京都外回りの中距離では良さが出ない。激しい気性でコントロールが効かないとあっさり凡走する半面、格上げ戦でも持ち前の負けん気で好走する。格下げ戦ではやる気をなくし凡走する危険もこの馬の特徴。内枠で前に馬を置いてコントロールすることが好走条件ですね。疲労に弱く連続して好走した後や、疲労がたまるローテーションでは人気でも凡走します。
いかがでしたか、ステイゴールドはすでに亡くなっていますが、後継種牡馬にも似たような性質が受け継がれている可能背が高いので参考にしてください。
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