<ナムラミラクル>・心肺機能は高い、パワーは高い、瞬発力は低い。
・トップスピードの質はやや低く、持続力は高い。
”2018年夏至S”ではハイペースバランスを2番手先行、直線はL2で突き放して1着、持続力の高さと心肺機能の高さを見せた。”2018年グリーンチャンネルC”ではハイペースバランスを2番手先行、直線はL2で抜け出すもL1でサンライズノヴァに差し切られて2着、持続力と心肺機能の高さを見せた。”2018年武蔵野S”ではハイペースバランスを2番手先行から、直線ではサンライズノヴァとクインズサターンにトップスピードの質で見劣り3着、相手を考えれば評価できる。”2018年ギャラクシーS”ではハイペースバランスを中段最内から、直線は中目に出して差し込むも3着まで、トップスピードが足りなかった。”2019年バレンタインS”ではややハイペースバランスを2番手先行、中緩みを作ってのL2最速戦で瞬発力とトップスピードで見劣り凡走。
「アハルテケSへ向けて」昨年の夏至Sでは4カ月の休み明けを快勝しているので、今回の休み明けは不安材料にはならないと思う。不安材料は騎手で前走は明らかにペースが遅い、その上で中緩みを作ってしまう最悪のペースだった。これで後続は楽に取り付けていわゆる”直線よ~いドン”になって凡走、馬のせいではなく騎手のペース配分のミスで、継続騎乗は大きな不安になる。
武蔵野SやグリーンチャンネルCが非常に良いレースで、ハイペースバランスを粘り切って好走している、グリーンチャンネルCではサンライズノヴァ、武蔵野Sではサンライズノヴァとクインズサターンと僅差だったので高評価。稍重で1分35秒を切る好タイムだったし、心肺機能と持続力の高さを見せているので、とにかく前半のペース次第だと思う。怖がらずにハイペースで飛ばせるかどうか、藤懸騎手にこれが出来るのかどうか・・・。
<ノーブルサターン>・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は低い。
・トップスピードの質は低く、持続力は高い。
・休み明けは良くない。
”2017年レパードS”ではハイペースバランスを3番手の外から先行、直線はスムースだがトップスピードの質で見劣り5着。”2017年堺S”ではスローバランスを逃げて3着、トップスピードの質で見劣り。”2018年名古屋城S”ではほぼ平均バランスを中段やや前から、持続力を生かしてバテ差し1着。”2018年安達太良S”では平均バランスをスタート失敗してリカバリー後に4番手の外から先行、直線は持続力を生かしてL1でバテ差し1着。”2018年師走S”ではスローバランスを中段の後ろから、3,4コーナーで最内を回してポジションを上げるが直線はトップスピードの質で見劣り凡走。”2019年ブリリアントS”ではややハイペースバランスを中段の外から、直線は伸びずに凡走、距離の可能性。
「アハルテケSへ向けて」前走のブリリアントSは5カ月の休み明けもあったが、距離も長かった可能性がある。勝った名古屋城Sと安達太良Sでは平均バランスを先行して押し切っている、心肺機能と持続力を見せた。師走Sではスローバランスを中段の後ろからになり、トップスピードの質ではっきり見劣った、もちろん瞬発力も低いのでこういう展開は大の苦手なのだろう。大きな不安はスタートで安達太良Sでも出遅れてしまい外枠だったことでリカバリーできたが、無駄足を使ったのは事実。その後も福島民友C以外はスタートが悪く中段よりも後ろからになってしまい、トップスピードが足りないので凡走を続けてしまう。今回に限りスタートが良くなるかどうかは未知数、中段よりも前に居てもこのクラスではトップスピードの質で見劣る可能性が高いと思う。
<プロトコル>・心肺機能はまぁまぁ、パワーはやや低め、瞬発力は低い。
・トップスピードの質はやや低く、持続力は高い。
“2016年欅S”ではハイペースバランスを3番手の最内先行、直線は2度ほど進路変更を強いられて3着まで、心肺機能は見せたが瞬発力は低い。”2018年霜月S”ではハイペースバランスをやや離れた追走集団の前から、直線は持続力を見せたが2着まで。”2019年バレンタインS”ではややハイペースバランスを中段から、直線はトップスピードの質で見劣り凡走。”2019年総武S”では平均バランスを中段から、直線入り口で一杯になり凡走、中盤速くなったことで息切れした感じ。”2019年欅S”では平均バランスを中段から、直線は外からジリジリで5着まで、トップスピードの質で見劣り。
「アハルテケSへ向けて」2016年欅Sや霜月Sでは先行して持続力を生かして好走しているが、近走は中段からになりトップスピードの質で見劣り届かないレースが続いている。錦秋Sが東京のマイル戦でハイペースバランスを中段の後ろから追い込んでいるが、上がり3F36.6だしこのレベルでは通用しないはず。やはり先行して持続力を生かすのが一番いい気がする、柴田善臣騎手は霜月Sで先行しているので再度先行してくる可能性はあると思う。先行してしまえば持続力は確かだし、2016年の欅Sで3着とは言え1:22.9で走り切っているのでタイムは足りると思う、この時の1着はレッドファルクスだし直線で2度も進路変更しているのでここは評価した方が良い。8歳になり力は落ちてきているはずなので、重い印は打ちにくいことは確か。
<レッドゲルニカ>・心肺機能は高く、パワーもある、瞬発力はまぁまぁ。
・トップスピードの質はやや低く、持続力は高い。
”2017年欅S”ではハイペースバランスを中段のやや前から、直線は外からジリジリ伸びて3着、勝ったエイシンバッケンにはトップスピードの差で見劣る。”2017年夏至S”ではハイペースバランスを逃げて僅差の2着、心肺機能の高さと一旦前に出られたシュナウザーを刺し返す持続力の高さを見せた。”2017年テレビ静岡賞”では出遅れ最後方から、直線はこの馬のトップスピードでは届かず凡走、この時が休み明け。”2017年銀嶺S”ではハイペースバランスを2,3番手先行、L3で先頭に立ちL2で決定的な差をつけて圧勝、この時が58㎏。”2019年根岸S”ではハイペースバランスを2番手先行、直線は一杯になり凡走、衰えかも。”2019年コーラルS”ではハイペースバランスを中段やや前から、直線はすぐ外に居たスマートダンディーが1着でトップスピードで明確に見劣り凡走。
「アハルテケSへ向けて」550㎏前後の大型馬で休み明けはあまり良くない、0-0-0-3で仕上がりには不安がある、この3走の中には得意の東京1400(テレビ静岡賞)も含まれるがこの時は大きく出遅れているので、取り扱いは悩むところ。何しろ近走は全く連に絡まないし大敗も目立っていて衰えを感じてしまう。
2017年の銀嶺Sが非常にいい内容で58㎏で圧勝した、次に背負っていたのがブラインドサイドの56㎏なのでかなり重かった。稍重馬場で心肺機能と持続力を見せつけたレースで、この内容なら重賞でも通用するはずだったが。OPを使われてバレンタインSを勝っているがその後は凡走続き、根岸Sで重賞初挑戦も直線入り口で一杯になり凡走してしまう。前半35.0で馬場を考えるとやや速かったとは思うが、殿負けはいただけない。
今回プラスの材料がある、それがルメール騎手への乗り替りで、過去にルメール騎手が乗って1着、9着以来の再騎乗。1流外人騎手が乗るということはそれなりに仕上げているはず、これはエプソムCでも見せつけられたことですね。直近でもイーグルバローズ、エレクトロポップ、ゴライアス、ナムラミラクルにも乗っていたわけで、この馬を選ぶ理由は何なのでしょうか。もちろん藤沢和厩舎、ノーザンFの繋がりでしょうけど、それでも勝算がなければ依頼しないと思うんですよね、この組み合わせってレイエンダも一緒だし。もう一つはコース適正で東京ダートコースは4-3-2-6で、稍重以上に悪化すると3-1-1-2とさらに好走率が上がるのもプラス材料でしょう。
<ローズプリンスダム>・心肺機能はまぁまぁ、パワーはやや低い、瞬発力は低い。
・トップスピードの質は低く、持続力は高い。
・休み明けは良くない。
”2017年レパードS”ではハイペースバランスを中段の最内から、直線は外に出して差しきり、心肺機能と持続力を見せた。”2017年チャンピオンズC”ではややスローバランスを中段から、直線はトップスピードの質で見劣り凡走。”2018年アハルテケS”ではハイペースバランスを中段の前から、直線はトップスピードの質で見劣り凡走。”2018年名鉄杯”ではハイペースバランスを離れた追走集団の中段からで実質平均バランス、直線中目からスムースだったが瞬発力、トップスピードの質で見劣り3着まで。”2018年BSN賞”ではスローバランスを3,4番手から先行、前2頭にL2で出し抜かれて3着。”2019年栗東S”ではハイペースバランスを中段やや後ろから、直線は全く伸びずに凡走。
「アハルテケSへ向けて」好走パターンとしては2,3番手先行から心肺機能と持続力を生かしての粘り込み、トップスピードが低いのでマイル以下では苦戦している。マイル以下では思い切った逃げを試してみてもいいと思うが、スタートがそれ程速くないのも弱点かな~。休み明けは良くないが、今回は中1カ月強なのでローテンション的には問題ない。ダート馬にしては小柄なので、パワーがやや低いのでパワーを瞬発力やスピードに変換できない、変換できないというか元々低いので変換しても低いままってことだと思う。心肺機能は十分あるので、1800以上の方が良いと思う。
<ワンダーリーデル>
”2018年BSイレブン賞”ではハイペースバランスを3,4番手の外から、直線は中目から伸びて1着、L2の11.8に反応して瞬発力はまぁまぁ。”2018年オータムリーフS”では平均バランスを中段の最内から、直線はⅬ1で一瞬待たされて3着まで、同じ位置に居たコパノキッキングと互角の動きで好評価。”2019年ジャニュアリーS”ではハイペースバランスを中段から、直線狭くなって3着まで、脚を余している。”2019年根岸S”ではハイペースバランスを中段やや前から、直線はジリジリ伸びたが5着まで、コパノキッキングにトップスピードで見劣ったがこの時は休み明け4走目。”2019年欅S”では平均バランスを中段から、直線はジリジリ伸びたが前を捉えきれずに3着まで、この時が休み明け。
「アハルテケSへ向けて」BSイレブン賞は休み明け2走目、オータムリーフSは休み明け2走目、ジャニュアリーSは休み明け3走目。根岸Sは休み明け4走目、フェブラリーSは休み明け5走目だった。休み明けはピリッとしないが休み明け2,3走目がベストで、それ以降は下降線というのがこの馬のパターンなのでしょう。今回は休み明け2走目で走り頃。
オータムリーフではL2で勝ったコパノキッキングと同じ位置に居ながら、L1で前に詰まって待たされた分届かず3着だった。詰まった後も再加速しているので瞬発力はあるし、動き自体はコパノキッキングと互角だったので高評価。ジャニュアリーSでは超ハイペースバランスを中段最内を回したとはいえ、直線狭くなりながらしっかり伸びた、1200とは言え心肺機能の高さと持続力は見せたので、稍重以上に悪化したマイルなら距離は持つはず。距離以外にはこれといった不安は少ないと思う。