みやや競馬

2019年新潟記念 全頭評価。その4。

<ジナンボー>・心肺機能は不明、パワーは有る、瞬発力は低い。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

・スタート良くない。

”2018年南部特別”ではスローバランスを中段の前から、前半から掛かりまくって向正面で2番手に、直線は一杯になり凡走。”2019年冨里特別”ではスローバランスを中段の前から、3,4コーナー外を回して直線抜け出し圧勝、L4から11秒台に入る展開で持続力の高さを見せた。”2019年府中S”ではスローバランスをスタートで寄られて最後方から、L4から捲って行ったが前が止まらず6着まで。”2019年ジューンS”では不良馬場でスローバランスをスタート悪かったがリカバリーして逃げ、直線L1で突き放して圧勝。

「新潟記念へ向けて」好材料:間隔とってフレッシュ、重馬場適性。悪材料:格上げ戦でクラス負けのリスク。

ディープインパクトにアパパネという夢の配合で生まれた2頭目で、新馬戦を快勝後にザ石で1年4カ月の休養、復帰戦をしっかり勝ち切った。これで軌道に乗るかと思いきや南武特別では掛かりまくってレースにならなかった。理由としては初めてのスタンド前発走などあると思うが、アパパネも煩い方だったし持って生まれた気性なのかも。これまでのところトップスピードの質が高いという程ではなく、持続力で勝ち上がってきた感じで、冨里特別でも先行して折り合いさえ付けば、条件戦に居る馬ではないことを見せた。続く格上げ戦の府中Sではスタートで寄られてしまい最後方から、L4から捲ったが前が止まらない馬場ではどうしようもなく凡走したので、これは仕方ないかな。ジューンSで不良馬場を逃げ切っているが、この時もスタートで遅れているので、スタート不安は今後も付き纏うと思う。

好材料は3カ月弱の間隔開けでフレッシュな状態、1年4ヵ月ぶりで復帰戦を圧勝しているし、ノーザンF生産馬なので休み明けがマイナスになることはないですね。前走不良馬場を逃げ切っているように、重馬場適正は十分、これはアパパネから来ているのかな~。鞍上もミルコなので不安はないですね。悪材料はクラス負けのリスクで、1000万条件も1600万条件も最初は負けているんですよね、色々理由がある負け方でしたがやや不安な点ですね。スタートも良くないので内枠よりは外目の枠の方が良いと思います。

<センテリュオ>・心肺機能は高く、パワーはやや低い、瞬発力は低い。

・トップスピードの質はまぁまぁで、持続力は高い。

”2019年中山1000万条件”ではスローバランスを4番手追走、L5から11秒台に入るロンスパを押し切り。”2019年尼崎S”ではややスローバランスから、後半ロンスパになり2着、勝ち馬とは位置取りの差が出て差し切れない辺りがトップスピードの質・瞬発力の低さを露呈。”2019年下鴨S”ではスローバランスを最後方から、L4から11秒台に入るロンスパを4コーナー外を回して差し切り、上り32.8と持続力の高さは見せたが、トップスピードの質はこれでもまぁまぁのレベル。”2019年マーメイドS”ではややハイペースバランスを後方から、直線入り口まで前が空かず、外からジリジリ伸びたが瞬発力の無さを見せて4着まで。

「新潟記念へ向けて」好材料:休み明けでフレッシュ、53㎏の斤量。悪材料:初の左回り、牡馬混合重賞でのクラス負けの危険。

トーセンスターダムの全妹で特徴としては、心肺機能が高い持続力型という感じ。下鴨SでL4から11秒台に入る流れを、4コーナー外から差し切った持続力は相当に高い、ただ上り32.8をどう評価するか悩ましいところで、前日のオーストラリアT1000万条件でも上り32.9が出ている馬場だった。なのでトップスピードの質は高くはないと思う、尼崎特別でメールドグラースにL2の後半で一気に引き離されたし、瞬発力も低いはず。瞬発力の低さはマーメイドSでも見せていて、直線入り口まで前が空かずに追い出しが遅れている、これを外からサラスにぶち抜かれている。このマーメイドS、尼崎特別では坂で顕著に減速しているのでパワーも高くはないと思う。

好材料は休み明けでフレッシュな点で、ノーザンF生産馬なので外厩でしっかり仕上げてくるはず。休み明けでも走るのは3カ月弱の休み明けだった下鴨S、3カ月強の休み明けだった都井岬特別を勝ち切っている。53㎏の斤量は前走から1㎏マイナスで、55㎏以上を経験していないこの馬には背負い慣れた斤量。悪材料は初の左回りで、お兄ちゃんのトーセンスターダムも左回りは3回走ってすべて着外だった。牡馬混合の重賞は今回が初めてなので、どこまでやれるかは未知数。

<ダイワギャクニ―>・心肺機能は高く、パワーは有る、瞬発力は低い。

・トップスピードの質は高くはなく、持続力は高い。

”2018年中山金杯”ではスローバランスを中段から、3,4コーナー外を回して直線スムースだったがジリジリと5着まで、後ろからブラックバゴに交わされてしまっているのでトップスピードの質は高くない。”2018年東京新聞杯”ではスローバランスを中段やや前、外から、直線外からスムースだったが3着まで、1着リスグラシュー、2着サトノアレスにはトップスピードの質で見劣った。”2018年メイS”ではハイペースバランスを中段から、直線中目からスムースに加速して押し切り、心肺機能と持続力の高さを見せた。”2018年エプソムC”では重馬場で平均バランスを中段から、4コーナー内から先団に取り付いたが、直線はのめってしまったのか伸びずにL1で諦め凡走。”2018年毎日王冠”ではスローバランスを中段から、直線中目からスムースだったが伸びずに凡走、2着ステルヴィオに並ぶ間もなく交わされてトップスピードの低さを見せた。”2018年キャピタルS”ではスローバランㇲを中段から、直線やや狭くなったがトップスピードの質で見劣り7着。”2019年白富士S”ではスローバランスを最後方から、直線外からスムースだったが4着まで、この馬のトップスピードの質では届くはずもない。”2019年東風S”ではややスローバランスを中段から、4コーナー外を回して直線バテ差し3着まで。”2019年ダービー卿CT”ではハイペースバランスを中段やや後ろから、4コーナー外を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2019年メイS”ではスローバランスを3番手先行、直線外からスムースに加速して押し切り、3F戦で持続力が生きた。

「新潟記念へ向けて」好材料:コース適正。悪材料:57.5㎏のトップハンデ、2000mの成績、道悪への対応。

2018年のメイSを見てもトップスピードの質は高くはないが、心肺機能と持続力は高いのでハイペースバランスを先行して押し切るのが合っている、ところがスローバランスを容認してしまうレースが続いて、トップスピードの質で見劣り凡走してしまう。特に酷かったのが2018年の白富士Sで、横山典騎手お得意のポツンで届かずだった、東風Sやダービー卿CTでも中段以降からレースをして、東風Sこそ3着にバテ差してきたが、ダービー卿CTは凡走している。2019年のメイSではスローバランスだったが3F戦に持ち込んで圧勝、この時は57㎏のトップハンデだったが相手も弱かった。ここでもトップスピードの質は低く、上り33.5は平凡だった。

好材料は東京コースでの好走歴から左回りは問題ないはずだし、長く広い直線も瞬発力の低いこの馬には合うはず。悪材料は57.5㎏のトップハンデ、さすがにこのメンバーでトップハンデは見込まれてしまったかな~。2000mは1-0-0-3と1着は3歳時のプリンシパルSだけで、相性が良くない。現在の予報では道悪になりそうで、2018年のエプソムCで重馬場を凡走しているので、道悪は良くないと思う。

<ダッシングブレイズ>・パワーと瞬発力型で心肺機能に時間制限がある。

トップスピードの質は高く持続力はまぁまぁ。

・軽い高速馬場が得意。・隠れノーザン。

”2017年エプソムC”では高速馬場をドスローから先行して、L3最速で強烈な加速から質の高いトップスピード持続で1着。”2018年小倉大賞典”では休み明けで4着。2000以上では最後まで息が持たずに凡走。”2018年チャレンジC”ではスローバランスを離れた追走集団の後ろから、全く伸びずに凡走。”2019年日経新春杯”ではハイペースバランスを最後方から、3,4コーナー最内を回して先団に取り付いたが、直線伸びずに凡走。”2019年京都記念”ではスローバランスを後方から、3,4コーナー最内を回して先団に取り付き直線ジリジリ伸びたが7着まで。”2019年新潟大賞典”ではスローバランスを中段の後ろから、直線外からスムースだったがL1で失速して凡走。

「新潟記念へ向けて」好材料:休み明けでフレッシュ、コース適正。悪材料:2000m、近走状態が良くない。

もともと瞬発力とトップスピードを武器にOP入りしたが、初重賞の東京新聞杯で大事故を起こしてしまった、その後はまぁまぁの成績だったが休み明けの洛陽Sで1着とようやくらしさを見せた。2017年のエプソムCで瞬発力の高さを見せつけたし、持続力もまぁまぁの物を見せた。その後は距離が伸びて良さが出ていない、心肺機能が付いて行かない感じで、スローバランスでも後半失速してしまい凡走が目立った。年齢とともに瞬発力も落ちてきた感じなので、後方からでは苦しいレースが続いている。

好材料は休み明けで2018年のカシオペアSこそ5着に負けているが、この時は58㎏を背負わされたし、勝ったエアウィンザーは56㎏だったから度外視していいと思う。洛陽Sはしっかり勝ち切っているからね、この馬は外厩がノーザンFしがらきなので、休み明けの仕上げには不安はない。悪材料は2000mの距離で前走の新潟大賞典が同じコースで凡走、L1で明確に苦しくなっていた。これも含めて7歳になり成績は低迷している、衰えが見て取れるのでなかなか苦しいレースになりそう。