<コパノキッキング>・心肺機能がやや低くパワーと瞬発力の両立型。
・トップスプスピードの質はまぁまぁ、持続力は高いが制限あり。
”2018年大阪スポーツ杯”では重馬場で逃げて前半800m45.2で通過、L2まで我慢したがL1で明確に落として差されて4着。”2018年オータムリーフS”では1200だが800m目視48.1で通過してL1バテ差しで1着。”2019年根岸S”では前半800mを目視48.1で通過して直線L2から瞬発力で加速して1着。”2019年フェブラリーS”では平均バランスを後方から、3,4コーナー外を回して直線ジリジリまでで5着。”2019年カペラS”ではハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー外目を回して直線外からスムースに差し切り。
「根岸Sへ向けて」好材料:コース適正、騎手強化。 悪材料:58㎏の斤量。
1200mでは逃げても、差しで、追い込みでも高いパフォーマンスを見せていて2019年東京盃競争を逃げて1着、2019年カペラSでは差しで1着、2018年カペラSでは追い込んで1着と抜群の適性を見せている。2019年根岸Sが1400mでやや離れた中段のやや前からで、自身は稍ハイくらいで前半3Fは36.0くらいだと思うので、前半は無理をしていない。これで後半のバテ差す余力が出たんだと思う。鞍上のマーフィー騎手もマイルへの延長にはっきりと「No!」と言っているし、11秒台で走れる時間に制限があるのだと思う。
2019年フェブラリーSがマイル戦への延長で、恐らくマフィー騎手の距離不安を陣営が相当考えたんだと思う、最後方から足を溜めての1発に賭けるレースをしてきた。これ自体は良い作戦だったが如何せんインティが平均ペースで楽に逃げてしまい、直線入り口で出し抜いたこともあり離れた5着までだった。結局苦肉の策で最後方待機を選んだはずだが、この位置では馬券に絡むのは無理なのだと思う。もちろん前が全滅する程のハイペースバランスになれば、ドハマりする可能性はあるがそれは展開待ちということになる。
好材料はコース適正で昨年の1着馬なので好相性、1400mはギリギリだと思うが先行しなければ持つはず。藤田菜七子騎手からマーフィー騎手への乗り替わり、昨年勝っている騎手だし、実績的にも比べるべくもない程好材料。悪材料は58㎏の斤量で前走のカペラSを勝っているが、今回は相手も強化される上に意外に斤量56㎏で恵まれる馬も居るので、この2㎏差が最後の最後に効いてくる可能性はあると思う。
<スマートアヴァロン>・心肺機能は低く、パワーは有る、瞬発力は低い。
・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。・間隔空けると良くない。
“2016年ファイナルS”では稍重でハイペースバランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線外からスムースだったが4着まで、エイシンバッケンにはトップスピードの質でやや見劣り。”2017年すばるS”では稍重でハイペースバランスを中段やや後ろから、直線入り口でスムースに外に出して差し切り。”2017年ポラリスS”ではハイペースバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー外目を回して直線外からスムースだったが届かず3着、この時は1か月半の間隔。”2017年コーラルS”ではハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースに捌いて差し切り、この時が1カ月弱の間隔。”2017年天王山S”ではハイペースバランスを後方から、直線入り口でスムースに外に出して追い込んだが2着まで。”2017年天保山S”ではハイペースバランスを中段から、直線外に出したが伸びずに凡走、この時は1か月半の休み明けだったことと、前半出して行ったことで末脚が鈍った感じ。”2018年天王山S”では平均バランスを中段から、3,4コーナー最内から直線スムースに中目に出して流れ込み3着、この時は10カ月ぶりだったが10頭立てで相手も手薄だった。”2018年天保山S”ではハイペースバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースに捌いて流れ込み3着、この時は1か月半の間隔開けで後ろから差されている。”2018年エニフS”ではハイペースバランスを後方から、3,4コーナー外を回して直線スムースだったがゴール前辞めてしまい凡走、この時が3カ月弱の休み明け。”2018年室町S”ではハイペースバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線外からバテ差し3着。”2018年オータムリーフS”では平均バランスを後方から、4コーナー外を回して直線スムースだったが届かず凡走。”2019年ポラリスS”ではハイペースバランスを中段のやや前から、終始最内から進めて直線は前が壁になり追えずに凡走、この時が3カ月強の休み明け。”2019年天保山S”では重馬場でややハイペースバランスを中段から、3,4コーナー中目から直線外に出してバテ差し3着まで、この時が3カ月の休み明け。”2019年室町S”では平均バランスを後方から、3,4コーナー外を回して直線は届かず凡走。”2019年霜月S”ではハイペースバランスを後方から、4コーナー中目を回して直線スムースに伸びて2着。”2019年ギャラクシーS”では稍重でハイペースバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線は追い出しが遅れて2着まで、最悪の騎乗。”2020年すばるS”では稍重でハイペースバランスを後方から、4コーナー外を回して直線外からスムースだったが3着まで。
「根岸Sへ向けて」好材料:コース適正。 悪材料:クラス負けの危険。
スタート自体は出るが二の足が遅いためにどうしても後ろからになってしまうのがこの馬の特徴、だが末脚は確かなものがあるので、1200~1400では追い込み馬の割に成績が安定している。後方になってしまうと展開待ちになるのは仕方ない面があり、前が止まらない流れや自身が後ろ過ぎると届かない傾向も見て取れる。末脚が確かと言ってもキレッキレのトップスピードの質という程ではなく、やや高い程度なのでどちらかというとバテ差しを得意としている印象。面白いのは道悪になってもトップスピードの質が変わらない点で、通常なら道悪の方がスピードが出るはずだが、生涯最高の上り3Fが現在のところ34.4で2回記録している、1度目は阪神重馬場のなにわS、2度目が京都良馬場の天王山Sだった。もちろん京都のコース形態の影響はあると思うが、条件戦だが京都1600万条件重馬場の橿原Sの上り3Fが34.9、2016年すばるS稍重の上り3Fが35.9と良馬場の時よりも遅い。このことから馬場に関係なくスピードに限界があるタイプなんだと思う、限界というと聞こえが悪いがトップスピードの質はまぁまぁなので、馬場に関係なく高いレベルの末脚を発揮できるんだと思う。
ポジションの差とトップスピードの質が影響しているのが以下のレースで、2016年ファイナルSではポジションが後ろ過ぎた感じで4着までだった、この時は直線同じ位置にいたエイシンバッケンにトップスピードの質でやや見劣っている。2017年スバルSでは中段やや後ろの位置が取れたことで差し切れた、トップスピードの質は高いとは言えないので、後方まで下げてしまうと届かないのだと思う。2018年オータムリーフSでは平均バランスを後方からになり凡走した、前半35.3の平均バランスを差し切る程のトップスピードの質は持っていない。2020年すばるSではハイペースバランスだが前半35.2とかなり遅く、L1最速になっている珍しいレースだった、当然こうなると届かず3着まで。
この馬は間隔を空けると良くないというか、トップスピードの質が鈍る傾向がある。2016年ファイナルSが1か月半、2017年ポラリスSが1か月半、2017年天保山Sが1か月半、2018年天保山Sが1か月半、2019年ポラリスSが3カ月強、2019年天保山Sが3カ月、2019年室町Sが3カ月と良くて3着までだった。2018年天王山Sでは10カ月ぶりだったが前半35.6で平均バランスを、レースレベルがかなり低く中段から流れ込んだだけだったが3着になっている、10頭立てで相手も手薄だったのでこの3着は高くは評価できない。
心肺機能が高くなく最高心拍数近辺で運動できる時間が短いのも特徴だと思う、それが出たのが2017年の天保山Sで、この時は1枠でスタートを決めたこともあり出して行って中段から、これでも徐々にポジションを落として直線はスムースだったがいつもの末脚を発揮できなかった、上り3F36.6は前半無理をした結果だと思う。2019年ポラリスSがハイペースバランスを中段のやや前から、直線前が壁になって追えなかったがL1でも手応えが悪かった、この時は休み明けだったことも影響したはず。
瞬発力が低いのも特徴で直線スムースに加速させることが重要、2019年ギャラクシーSで中段やや後ろから進めたが、直線入り口で前が壁になり追い出しが遅れる、すぐ前に居たスマートダンディーに明確に瞬発力で見劣り、L1でようやくトップスピードに乗ったが時すでに遅く2着までだった。
好材料はコース適正で2019年霜月Sを2着している、この時の1着がミッキーワイルドで1㎏重いにもかかわらずクビ差まで追い詰めている。今回は中2週で走り頃。テン乗り石橋騎手への乗り替り、2走前に酷い騎乗をした坂井騎手よりはプラスの評価でいいと思うし、やることは一つなので大きな不安はない。悪材料は初めての重賞になる点で、クラス負けの危険は当然ある。OPでも骨っぽい相手に好走しているので、展開さへ向けば大敗する程の不安はない。その展開に関しては当然ハイペースバランスが必須で、スローバランスや平均バランスでは届かない可能性が高まる。
<スマートダンディー>・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は低い。
・トップスピードの質はやや低く、持続力は高い。
”2019年すばるS”ではハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出したが2着まで。”2019年コーラルS”では稍重でハイペースバランスを中段やや前から、3,4コーナー外目を回して直線スムースに外に出してバテ差し、L1が13.1も掛かっている。”2019年オアシスS”ではハイペースバランスを中段やや前から、3,4コーナー内目を回して直線中目からスムースだったが3着まで。”2019年栗東S”ではハイペースバランスを3番手先行、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが差せずに差されて4着。”2019年霜月S”ではハイペースバランスを中段やや前から、4コーナー中目を回して直線中目で挟まれて失速凡走。”2019年ギャラクシーS”ではハイペースバランスを中段から、3,4コーナー外目を回して直線外からスムースに伸びて差し切り、2着のスマートアヴァロンは直線入り口で待たされているので、スムースなら逆転されていた。
「根岸Sへ向けて」好材料:コース適正。 悪材料:クラス負けの危険。
2019年すばるSではハイペースバランスをスムースに先行して抜け出したが、サクセスエナジーに見劣ってしまった、スピードの持続力で見劣っている。2019年オアシスSが中段やや前からで、直線スムースだったがL2で11.8に反応できずに3着まで、L1の12.8でバテ差す形になったので、トップスピードの低さを見せた。2019年の霜月Sでは直線で挟まれて失速したが、L2の11.8に反応できなかったことが大きな理由で、瞬発力の低さを見せてしまった。2019年ギャラクシーSでは中段から意外な末脚を見せたが、直線入り口で待たされた2着スマートアヴァロンにはっきりと見劣った、この時はメンバーも低調だったのでこの1着は大きくは評価できない。
この感じから1200mを勢いに任せて逃げてしまった方が良いかもしれない、モズスーパーフレアのような感じで。
好材料はコース適正で条件戦含めて東京ダートは好走歴が多い、2019年霜月Sは直線で挟まれたので度外視していいと思う。悪材料はクラス負けの危険で、初めての重賞になることと、前走スムーズだったにも拘わらず、不利のあったスマートアヴァロンに見劣っているのは印象が悪い。