みやや競馬

東京新聞杯 全頭評価。その1。

<キャンベルジュニア>・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は低い。

・トップスピードの質はやや低く、持続力はまぁまぁ。

・重馬場は良くない、1400がベストでマイル、特に道悪のマイルは1F長い。

”2016年初富士S”ではスローバランスを2,3番手先行、後半5Fのロンスパを2着、L1でクルーガーにアタマ差刺される。”2016年関門橋S”ではスローバランスを2番手先行、L4で先頭に立ち圧勝、持続力を見せた。”2016年ダービー卿CT”ではスローバランスを逃げて凡走、高速馬場で前半がやや速かった。”2016年豊明S”ではスローバランスを中段の前から、直線流れ込んで3着、持続力は見せたがトップスピードの質が足りずに差せず。”2016年ウェルカムSではスローバランスを中段の後ろから、直線外からスムースに伸びたが、L1でナスノセイカンに差され2着なので、1F長い。”2017年幕張S”ではハイペースバランスを3番手先行、L2でスムースに先頭に並びかけL1で押し切り圧勝。”2017年ダービー卿CT”ではスローバランスを3,4番手先行、直線は外からスムースだったがロジチャリスを捉えきれずに2着。”2017年京王杯SC”スローバランスを中段の前から、直線前が壁になり外から差されて凡走、重馬場で苦しくなった感じ。”2017年スワンS”ではハイペースバランスを中段の前から、直線スムースだったがL1で垂れて凡走。”2018年ダービー卿CT”では平均バランスを3,4番手の最内先行、L1で抜け出したところをヒーズインラヴに差され2着。”2018年京王杯SC”では平均バランスを中段から、L1の持続力でムーンクエイクに見劣り2着。”2018年安田記念”では平均バランスをやや離れた3,4番手から、L2で一杯になり凡走。”2018年スプリンターズS”ではハイペースバランスを中段から、すぐ前に居たファインニードルに付いて行けずに凡走、トップスピードの質で見劣り。”2019年カーバンクルS”ではハイペースバランスを後方から、直線はジリジリ伸びたが凡走。”2019年中京記念”では平均バランスを中段の前から、直線スムースだったがL1で失速して凡走、稍重が合わなかった感じ。”2019年富士S”では稍重でややスローバランスを3番手先行、終始最内を回して直線もスムースだったが残り100mで一杯になり6着まで、1F長い。

「東京新聞杯へ向けて」好材料:コース適正。 悪材料:距離適正。

1200mではやや短くマイルではやや長い、カーバンクルSでもスプリンターズSでも前半33秒台になり先行出来なかった、トップスピードの質が低いこの馬は先行出来ないと苦しい。マイルではダービー卿CTで好走しているが高速馬場で前半46秒台で入ったから後半まで持った感じ、安田記念は58㎏もあり前半45秒台で、L2で早々に苦しくなっているのし、2017年の京王杯SCとスワンSで重馬場の中凡走した、これは力の要る馬場になってマイル並みの距離適性を求められたからだと思う。トップスピードの低さは好走した2018年京王杯SCでも見せているし、1200のカーバンクルSとスプリンターズSでも見せた。2019年中京記念では稍重馬場のマイル戦でL1一杯になって凡走、想定通り1F長かった。2019年富士Sでも稍重で3番手先行、これで残り100mで差されているので、マイルはどうしても1F長いんだと思う。

2017年京王杯SCが3番人気で11着に凡走している、この時は休み明け3走目でその前のダービー卿CTでも2着と好走したので、高いレベルでの使い詰めは良くない可能性がある。この馬はオーストラリア産だがノーザンFの関係馬で外厩はノーザンFしがらき、美浦所属だがノーザンFしがらきを使っている。

好材料はコース適正で前走の富士Sで6着になっているが、2018年京王杯SCを2着しているように府中は過去の成績も悪くない。休み明けは外厩がノーザンFを使えるし、2018年ダービー卿CTで好走しているので問題ないはず。悪材料は距離適正でマイルははっきり長いと思う、ただダービー卿CTで2着があるので、超高速馬場になればギリギリ持ってしまう可能性はあると思う、この辺りは馬場次第ですね。ミナリク騎手への乗り替りはプラスでもマイナスでもないが、好材料ではないと思う。ミナリク騎手の重賞成績は0-2-0-30と6分6厘しかない。

<クリノガウディー>・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は低い。

・トップスピードの質はやや低く、持続力はまぁまぁ。

”朝日杯FS”ではややスローバランスを先行してL1バテ差し2着、3F戦になったことで持続力が生きた形。”東スポ杯2歳S”ではスローバランスを先行して7着、後半11秒台連発の持続力を問われる展開になったが、トップスピードの質で見劣り。新馬戦ではスローバランスを中段から、L2最速戦に反応してL1は11.0くらいを引き出して1着、前半が遅かったことが良かった感じ。”スプリングS”では平均バランスを逃げて6着、この時が休み明け。”皐月賞”では平均バランスを先行、L2で一杯になり凡走、距離とペースが合わなかった感じ。”NHKマイルC”ではハイペースバランスを先行して凡走、ペースが速過ぎて息切れ。”2019年中京記念”では平均バランスを中段から、直線スムースにバテ差して2着、稍重馬場でトップスピードの質を問われなかった。”2019年京成杯オータムH”ではハイペースバランスを離れた追走集団の中段から、4コーナーで前が壁になりコースが空いたL1でバテ差したが7着まで、スムースならもっと良かったかもと思わせるレースで、意外にもスピード能力を見せてきた。”2019年富士S”ではスローバランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して馬群に取り付き、コースが空いてスルスル伸びて4着まで、L1の途中で前が壁になり一瞬待たされた。”2019年マイルCS”ではスローバランスを中段から、直線はやや外目からスムースだったが伸びず、この時が使い詰め。

「東京新聞杯へ向けて」好材料:・・・。 悪材料:コース適正、休み明け。

朝日FS2着はスローバランスを中段やや前の最内からのもので、道中はかなり楽をしている。年明けのスプリングSでは平均バランスを逃げて、続く皐月賞でも平均バランスを先行して凡走しているので心肺機能は低い。東スポ杯ではスローからの5Fロンスパ戦で大きく離されてはいないので、トップスピードが問われなければ持続力でなんとかなるが、前半無理をすると後半息切れする可能性が高くなる。これを見せたのがNHKマイルCで、ハイペースバランスを先行して凡走している。

2019年中京記念では稍重馬場で平均バランス、これを中段からバテ差す形で2着だった、トップスピードの質を全く問われなかったことが好走要因。トップスピードの質が低いのは東スポ杯やNHKマイルCで見せているし、京成杯AHでは超高速馬場で中段から前が壁になったこともあり凡走した、この馬場で中段からではスムースでも苦戦したと思う。2019年富士Sでは直線L1の途中で一瞬待たされてしまったが、伸び自体は良かったので高速馬場には対応してきた。ただ3着レッドオルガが大きな不利があったレースだったので、これ4着だとこのクラスではやや足りないかもしれない。”2019年マイルCS”ではスローバランスを中段から、直線は伸びなかったので使い詰めの疲労の可能性がある。

2019年マイルCSでは休み明け3走目で疲労の影響もあったのだと思う、NHKマイルCも休み明け3走目で凡走したが、ハイペースバランスを先行しているので、展開は悪くなかったはず。京成杯AHで超ハイペースを中段から進めたが、直線前が壁になってしまってからバテ差しは出来ていたので、心肺機能は低くはないと思う。

好材料は見つけにくく、悪材料はコース適正で富士Sでは僅差の4着に入っているが、この時はやや不利もあったが稍重だったことが良かったはず。高速馬場でトップスピードの質が問われれば不安は大きくなる。休み明けではトップスピードの質がさらに低下する傾向があり、2019年中京記念では2着に好走しているが、この時は稍重でトップスピードの質が問われなかったし斤量も軽かった。スプリングSでは逃げているので参考にはならないが、上位3頭からは離されていたし、その上位3頭も決して強い馬ではなった。この馬は非ノーザンF生産なのでどうしても休み明けの不安はある。

<クルーガー>・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は低い。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

”2016年マイラーズC”では平均バランスを中段やや後ろの最内から、L3の終盤からL2の序盤に内から取り付き空いた最内から差し切って1着、持続力の高さを見せた。”2017年富士S”では不良馬場でスローバランスを後方から、直線最後方から馬群の間を突いてジリジリ伸びて3着、持続力を見せた。”2017年マイルCS”ではほぼ平均バランスを中段の後ろから、4コーナー外目を回して直線外からスムースだったが、後ろからブラックムーンにも交わされてトップスピードの質で見劣り7着。”2018年京都金杯”ではハイペースバランスを中段から、直線はⅬ2まで追い出さずに後ろからブラックムーンに交わされてから、バテ差しで2着まで。”2018年東京新聞は”ではスローバランスを中段最内から、直線前が壁になり加速できずに凡走、すぐ横に居たリスグラシュー1着とコース取の差がモロに出た。”2018年富士S”では平均バランスを中段の前から、直線はトップスピードの質で見劣り凡走、この時は休み明け。”2019年札幌記念”では平均バランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走、この時が海外帰りの休み明け。

「東京新聞杯へ向けて」好材料:・・・。 悪材料:コース適正、海外帰りの休み明け。

2015年1月と2016年4月に同じ部位を骨折している、その後見事に復帰したので骨折の影響は考えなくていいと思う。2016年のマイラーズCで平均バランスを中段の最内から差し切っている、この時はL4から11.7のラップで京都らしい締まったペースになっていた、これをL3からL2で先団に取り付いて差し切っているので、心肺機能と持続力は高いと思う。問題はトップスピードの質で、2017年のマイルCSではスムースな競馬をしていながら、後ろからブラックムーンにも交わされているので、トップスピードの質は高いとは言えない。更に瞬発力は低く、これは2018年の京都金杯でL2まで追い出しを待ったために、外からブラックムーンに交わされている、交わされた後になってバテ差しで2着まで伸びてきているので、自身のトップスピードに入れるまでに時間がかかったのだと思う。

この馬はノーザンF生産馬だがどうも休み明けがピリッとしない、2017年富士Sが3着だがこの時は不良馬場だったので、休み明けだと元々高くないトップスピードの質がさらに低下するのだと思う。それを見せたのが2019年札幌記念で、この時は海外帰りの休み明けで、3,4コーナーで1着ブラストワンピースのすぐ後ろから、4コーナー出口から引き離されてしまい凡走している。

好材料はなし、悪材料はコース適正で、2017年富士Sで3着に好走しているがこの時は不良馬場、良馬場では2018年東京新聞杯と富士Sで凡走している。トップスピードの質がやや足りないのだと思う。今回は海外帰りの休み明け、この馬はノーザンF生産馬だが休み明けが良くない、2019年札幌記念でも凡走しているので不安は大きいと思う。