みやや競馬

2020年セントウルS 全頭評価。その1。

<イエローマリンバ>・心肺機能は低い、パワーはある、瞬発力はない。

・トップスピードの質は低く、逃げ粘りタイプ。・ハイペースになると苦しくなる。

・休み明け良くない。

”2018年壬生特別”ではハイペースバランスを2番手追走から、直線力尽き8着、この時51kg。”2018年醍醐特別”では平均バランスを逃げきり、前半34.4で54㎏。”2018年浜松S”では平均バランスを逃げ切り、前半34秒で52㎏と恵まれた。”2019年オーシャンS”ではハイペースバランスをやや離れた追走集団のやや前から、L2で一杯になり凡走。”2019年鞍馬S”では平均バランスを逃げて3着、前半ゆったり入れたことで後半粘れた。”2019年バーデンバーデンC”では重馬場でハイペースバランスを逃げて凡走、ハイペースバランスになりL1で失速。”2019年北九州記念”ではハイペースバランスを逃げて凡走、L1で一杯になり失速。”2019年スワンS”では稍重で平均バランスを逃げて凡走、L1手前で失速。”2020年北九州短距離S”では重馬場でハイペースバランスを2,3番手先行、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが3着まで。”2020年春雷S”では稍重でややハイペースバランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。

「セントウルSへ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険。

とにかく心肺機能の低い馬でハイペースバランスになると当然のように失速してしまう、1200mでもL1で失速してしまうのでハイペースバランスになった時点で勝負権がない。2019年鞍馬Sでは平均バランスを逃げて3着に好走、前半ゆったり入ることが好走条件ですね。2019年スワンSでは稍重で平均バランス逃げて凡走、L1手前で失速しているので距離適性が出ている。2020年北九州短距離Sでは重馬場でハイペースバランス、前半33.7と馬場を考えると速かったが、中段以降の組の仕掛けが遅れて前半のリードを生かして3着に粘った、重馬場で上がりが掛かったために、この馬のトップスピードの質でも対応できた。この時は3か月半の休み明けだったが好走しているので、休み明けの成績のバラツキが気になる。2020年春雷Sでは2番手先行で凡走、この時は前半3Fが前走の北九州短距離Sよりも遅かったが、速い上がりに対応できなかったので、トップスピードの質の低さを見せた。

好材料はコース適性で浜松Sで同コースを勝っている、平均バランスで1分8秒台の勝ちタイムなので、このクラスで通用するかどうか。悪材料はそのクラス負けの危険で、GⅡはスワンSで1400mの距離適性で負けたが、オーシャンSや北九州記念では勝負にならなかった。2020年北九州短距離Sで重馬場を好走したので、道悪になったらチャンスは有りそう。

<メイショウグロッケ>・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は低い。

・トップスピードの質はやや低く、持続力は高い。

”2018年粟島特別”ではややハイペースバランスを中段のやや前から、直線外目に出してバテ差し1着。”2018年東京1000万条件ではスローバランスを逃げて3着、トップスピードの質で見劣っている。”2018年京都1000万条件”ではスローバランスを中段の前から、直線ではスムースだったがトップスピードの質で見劣り4着。”2019年六波羅特別”ではスローバランスを逃げて3着、ここでもトップスピードの質で見劣り。”2019年柏崎特別”では稍重でハイペースバランスを中段から、3,4コーナー外を回して直線バテ差し1着。”2019年ユートピアS”ではスローバランスを3番手先行、直線スムースに抜けだし1着、1F目以外は11秒台を連発する流れで持続力が問われている。”2019年ターコイズS”ではハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー最内を回して直線スムースだったが5着まで、心肺機能、パワー、持続力の高さを見せた。”2020年京都牝馬S”では重馬場でスローバランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに伸び3着、マイル適性が生きた。”2020年中山牝馬S”では不良馬場で平均バランスを中段から、3,4コーナー最内を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年関屋記念では平均バランスを中段やや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。

「セントウルSへ向けて」好材料:・・・。 悪材料:初距離、クラス負けの危険。

東京1000万条件と京都1000万条件でエントシャイデンに差し切られているので、トップスピードの質が問われる展開は良くないんだと思う。この2レースはどちらもスローバランスで直線もスムーズだったが明らかにトップスピードの質で見劣っている。2019年柏崎特別では稍重でハイペースバランスを中断からバテ差す形で一着、まあまあの心肺機能と高い持続力を見せたし、2019年ユートピアSでもスローバランスだったが1F目以外は全て11秒台のラップを踏んで持続力の高さを生かす展開になり1着、 ただこの時は走破時計1:33.1で次の11R東京スポーツ杯2歳Sで1800m1:44.5が出ている馬場なので高くは評価できない。メイショウサムソンの産駒でデンコウアンジュによく似た脚質だと思う 。2019年ターコイズSではハイペースバランスを中段の前から、終始最内を回して距離ロス0、直線もよく粘って3着からハナ、首差で5着だった。休み明け3走目でもメイショウサムソン産駒らしく疲労には強いところを見せたし、心肺機能、パワー、持続力の高さを見せた。2020年京都牝馬Sでは中段やや前から進めて3着、重馬場でマイルでの好走歴が生きたしメイショウサムソンの血も道悪で開花した感じ。2020年中山牝馬Sでは大雪で不良馬場という特殊条件、中段の最内から進めたがL1で一杯になっていることから、距離適性が出てしまった可能性が高い。2020年関屋記念では中段のやや前で最内、ロスなく乗ったがトップスピードの質が低く差せずに差されて凡走。

好材料は無し、悪材料は1200mが初めてなことでスピード負けの危険が大いにある、マイル戦なので参考になるか微妙だが、3勝ラスを勝ち上がったユートピアSの走破時計が遅過ぎる、この日は超高速馬場でコントレイルが1800mで1:44.5、2勝クラスのマイル戦が1:32.9とユートピアSよりも速かった。上り3Fもコントレイルが33.1、ヴィッテルスバッハが33.0と、自身が33.5なのでかなり見劣る。もちろん重馬場になればメイショウサムソンの血が生きると思うが、開幕週で良馬場の1200mではスピード負けの不安が大きい。クラス負けの危険も大いにあって、牡馬混合戦では前走の関屋記念で8着と結果が出なかったし、良馬場のターコイズSでも0.6差5着と苦戦している。

<ラヴィングアンサー>・心肺機能はやや低く、パワーはある、瞬発力は低い。

・トップスピードの質やや高く、持続力は高い。

”2019年阪神1000万条件”では平均バランスを中段から、3,4コーナー最内を回して直線中目からスムースに伸びて1着。”2019年晩春S”ではややハイペースバランスを離れた追走集団の中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに伸びて差し切り。”2019年安土城S”では平均バランスをスタートで立ち上がり出遅れ後方から、3,4コーナー中目を回して直線馬群を割って伸びたが4着まで。”2019年オーロC”では平均バランスを中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線L1で一杯になり凡走、この時が休み明け。”2019年ラピスラズリS”ではスローバランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線詰まって凡走。”2020年シルクロードS”ではハイペースバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線中目からスムースだったが伸びずに6着。”2020年阪急杯”ではややハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線馬群の中から伸びずに凡走。”2020年春雷S”では稍重でハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー外目を回して直線外からバテ差し1着。”2020年京王杯SC”ではスローバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに伸びたが4着まで。”2020年朱鷺S”ではハイペースバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったがジリジリまでで凡走。

「セントウルSへ向けて」好材料:コース適性、距離適性、休み明け2走目。 悪材料:届くかどうか。

OP入りして最初の2019年安土城Sが結構大味なレースで、スタートで立ち上がり大きく出遅れてしまった、これで後方から進めて直線入り口で馬群を割って伸び4着まで持ってきた。この時の1着がダイアトニックで0.5差、3着のリライアブルエースとは0.2差だったので、スタート決めて中段から進めていれば2着はあったかもしれない。平均バランスで流れていて11秒台前半のラップを連発する流れだったことから、レースレベルはかなり高いし1着ダイアトニックのその後の活躍を考えれば高評価。L1で若干引き離されてしまった感じだったが、L3は11.0くらいは出しているはずだし、L2でも11.1くらいで持続力の高さはかなり高い、ダイアトニックはL2で10秒台に入っている可能性が高いので、この馬の場合キレッキレのトップスピードの質とまでは言えないが、まぁまぁの評価はできる。

2019年ラピスラズリSは直線で前が壁になり追えなかった、この辺りからも直線スムースな方が良く、瞬発力の低さを感じる。2020年阪急杯では直線馬群の中からになりやや狭かった、ただし同じ位置にいたスト―ミーシーにも見劣ったので、トップスピードの質には期待できない。2020年春雷Sは勝ってはいるが、ハイペースバランスを稍重でバテ差しと、トップスピードの質は問われていない。2020年京王杯SCでは稍重でスローバランスを後方から、スタートが遅くどうしてもポジションが取れない不安を露呈してしまった、上り3Fは32.4で最速だったが4着まで。2020年朱鷺Sではいつも通り後方から、直線ジリジリまでで凡走、この時が休み明け。

2019年オーロCが凡走していてこの時は休み明け、この馬は非ノーザンF生産馬なので休み明けは良くない。2020年シルクロードSでも2カ月の間隔開けで6着に凡走した。2020年朱鷺Sも休み明けで凡走。

好材料はコース適性で中京コースは1-1-0-1、同じ左回りの東京でも好走歴があるので、コース適性は良いはず。距離適性も春雷Sを勝っているので問題なし。今回は休み明け2走目で走り頃、この馬は非ノーザンF生産馬で休み明け良くないので、巻き返しは期待できる。悪材料は届くかどうかで、前走もスタートは良かったが全く出して行く素振りがないので、もう後方からしかレースをしないのだろう。良馬場で開幕週の高速馬場だと届かない可能性が出てくる。クラス負けの危険もややある、京王杯SCでは4着だったが超スローバランスの上がり勝負、少頭数で稍重馬場とかなり嵌った感じだし、勝った春雷Sでもハナ差2着がマリアズハート、0.1差の3,4着にタイセイアベニールとトゥラヴェスーラなのでこのグループに居ると思っていいはず。