みやや競馬

2020年スワンS 全頭評価 その5。

赤いアンダーラインは加筆・修正した箇所です。継続してお読みいただいている方は、赤いアンダーラインの部分だけお読みください。

<ボンセルヴィーソ>・心肺機能は高い、パワーはある、瞬発力はやや低い。

・トップスピードの質は低く、持続力は高い。

”2017年NHKマイルC”では平均バランスを逃げて3着。”2020年京都金杯”では平均バランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し3着。”2020年ダービー卿CT”ではハイペースバランスを中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線バテ差し2着。”2020年安土城S”では平均バランスをやや離れた3番手から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが差せずに差されて3着。”2020年パラダイスS”では不良馬場でハイペースバランスをやや離れた中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが全く伸びずに凡走。”2020年京成杯AH”では平均バランスを2,3番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが3着まで。

「スワンSへ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険。

<心肺機能について>NHKマイルCでは平均バランスを逃げて3着、この時の1着がアエロリットなので心肺機能は高い。2020年京都金杯も平均バランスで2番手先行、ここでも心肺機能の高さを見せて3着、この時の1,2着がサウンドキアラとダイアトニックなので高評価。2020年京成杯AHでも平均バランスを先行して3着に粘り込み、1,2着がトロワゼトワルと52㎏のスマイルカナなので、心肺機能は高評価。

<パワーについて>2020年ダービー卿CT,京成杯AHと中山の急坂ものともしなかったので、パワーは十分にある。

<瞬発力について>2020年安土城SではL2で0.8の加速、この時は平均バランスだったし前との差を詰めていないのでやや低いと思う。

<トップスピードの質について>2020年安土城Sでは平均バランスをやや離れた3番手先行で、自身はややスローまでは行っていたはず、これで差せずに差されているのでトップスピードの質は低い。

<持続力について>2020年ダービー卿CTではハイペースバランスを中段のやや前からで、直線バテ差す形で2着まで持ってきた、さすがにL2から12秒台に落としたが持続力は高いものを見せた。

<その他について>2020年安土城Sがこの馬の特性をよく表していて、差せずに差されて3着だった。このレースは平均バランスだったがやや離れた3番手からで、自身はややスローだったはず、これで自慢の心肺機能を生かせなかったし、直線スムースだったがトップスピードの質で見劣り、逃げたグランドロアを差せずエントシャイデンに差されている。3着に残れたのは持続力の高さとOPだった為で、これが重賞だったら下位に沈んでいたはず。2020年パラダイスSでは不良馬場で凡走、やや離れた追走集団の前からで自身もややハイくらい、これで直線スムースだったが全く伸びなかったので、道悪適性が悪いはず。東風S稍重でも12着なので道悪は大幅割引。

この馬は非ノーザンF生産馬だが休み明けでも走ることがある、それが2020年京成杯AHで高評価のレース内容。逆に休み明けで凡走することもあるが展開合わずの理由もあったので、休み明けを割り引かない方が良いと思う。

好材料はコース適性で、条件戦だが渡月橋Sで同コースを勝っているし、安土城Sでも展開は合わなかったが3着を確保、マイルだが京都外回りの金杯で3着があるので好材料で良いと思う。悪材料はクラス負けの危険で、この馬は古馬GⅡは初めて、GⅢでも勝った経験はないのでちょっと足りない可能性はある、もちろん相手次第だが。もう一点気になるのが、現状では逃げ馬不在のメンバーでこの馬が逃がされる可能性があること。騎手次第だがスローに落とすようだと、トップスピードの質で見劣り凡走する可能性もある。

<メイショウオーパス>・心肺機能は低い、パワーは有る、瞬発力は低い。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力はやや高い。

”2019年清水S”ではスローバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに伸びたが2着まで。”2019年元町S”では平均バランスをやや離れた追走集団の前から、3,4コーナー内目を回して直線差せずに差されて凡走。”2020年新春S”ではスローバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったがジリジリまでで4着。”2020年飛鳥S”ではスローバランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線馬場の悪い内へ行き4着まで。”2020年長岡京S”では不良馬場で平均バランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線外からスムースに伸びて差し切り。

「スワンSへ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険。

<心肺機能について>2019年元町Sで平均バランスをやや離れて先行、これで直線全く伸びなかったので、心肺機能は低いはず。

<パワーについて>阪神での好走歴から坂を苦にしない事は見せていて、パワーは十分にある。

<瞬発力について>2020年新春SでもL2で0.7の加速には対応しているが、差を詰めるまでに至らず、瞬発力は低い。

<トップスピードの質について>2019年清水SではL2で10.9に対して10.5くらいを出してきた、それでもカリビアンゴールドには差を詰めていないので、まぁまぁの評価まで。2020年新春Sでも超スローバランスを後方から届かず、ここでもトップスピードの質が高くないことを見せた。

<持続力について>2019年清水SでL1が10.6迄落としてカビリアンゴールドとの差が詰まっていない、持続力はやや高いくらいまでかな。

<その他について>この馬はメイショウサムソンの産駒で、道悪適性が非常に高い。長岡京Sで後方から差し切っているし、難波Sでも稍重で2着に好走している。

好材料はコース適性で、前走不良馬場だが同コースを勝っている、条件戦だが清水S、錦Sも2着に好走しているのでコース適性は高い。悪材料はクラス負けの危険で、良馬場では条件戦でも苦戦しているので、いきなりこのクラスでは苦しいはず。特に心肺機能が問われてしまうと凡走すると思う。もちろん道悪になればチャンスはある。

<レインボーフラッグ>・心肺機能は低く、パワーは有る、瞬発力は低い。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。・1400ベスト。

”2018年仲秋S”ではややスローバランスを中段から、直線は外からスムースだったが届かず2着、3着のレッドアンシェルを後ろから交わしているのでトップスピードの質はまずまず。”2018年白秋S”ではスローバランスを中段から、直線は同じ位置から1着のリナーテに瞬発力で見劣り4着まで、トップスピードの質は同等。”2018年ファイナルS”ではハイペースバランスを中段やや前から、直線はⅬ1で苦しくなり5着、すぐ前に居たフィアーノロマーノが1着なので心肺機能の低さを見せた。”2019年石清水S”ではハイペースバランスを中段やや前の最内から、直線で進路変更もしたがL1で減速して4着まで、ここでも心肺機能の低さを見せた。”2019年雲雀S”ではスローバランスを中段から、直線はL1手前まで追い出していないような騎乗で不可解な負け方。”2019年斑鳩S”ではスローバランスを最後方から、直線は残り300m位まで追い出さずに2着まで、1着のダイアトニックに僅差まで迫っているし、3着のレッドアンシェルは相手にしていない、トップスピードの質は明らかに上回っている。”2019年晩春S”ではややハイペースバランスを大きく離れた追走集団の中段から、直線は外からスムースだったが伸びず、すぐ前に居たラヴィングアンサーが内を突いて1着なのでコース取のミス。”2019年朱雀S”ではややハイペースバランスを中段やや後ろから、直線は中目からスムースに伸びて1着。”2019年朱鷺S”では平均バランスを中段から、3、4コーナー外をまわして直線スムーズだったがトップスピードの質で見劣り5着まで。 ”2019年京成杯AH”ではハイペースバランスを離れた追走集団からさらに離れた後方から、 3、4コーナー最内を回し直線スムーズに外に出したが届かず凡走。”2019年リゲルS” ではややハイペースバランスを中段のやや後ろから、直線はスムーズに外に出し勢いよく追い込んだがL1で失速して6着まで。 ”2019年阪神C”では平均バランスを後方から、終始最内を回して直線最内から全く追えずに凡走、完全に脚を余している。”2020年洛陽S”では稍重で平均バランスをスタートで躓き後方から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったがL1で失速して凡走。”2020年阪急杯”ではややハイペースバランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線最内から伸びたが詰まって8着まで。”2020年欅S”ではややハイペースバランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年米子S”ではややハイペースバランスを中段から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったがジリジリまでで7着。”2020年パラダイスS”では不良馬場でハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースに伸びて2着。”2020年朱鷺S”ではハイペースバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜けだし4着。”2020年信越S”では平均バランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。

「スワンSへ向けて」好材料:なし。 悪材料:クラス負けの危険。

中京コースはマイルで3着、1400で2着がある、東京でも2018年の雲雀Sでワントゥワンの0.1差2着や、2018年白秋Sでリナーテの0.3差4着があるので、トップスピードの質と持続力の高さを生かせれば、このコースは合うはず。トップスピードと持続力の高さは斑鳩Sで見せつけていて、なぜか騎手がL2過ぎまで追い出さずに1着のダイアトニックを捉えきれなかった、それでもクビ差まで迫ったし、この時の3着レッドアンシェルには2馬身差をつけて相手にしていない。レッドアンシェルには1F長かった可能性はあるが、ダイアトニック相手に勝っていてもおかしくないレースをしてきたのは高評価。2018年朱雀Sでようやく準OPを勝ち上がった、川田君が乗って直線入り口からシッカリ追い出したし、レース全体で見ても後続を離して逃げたグランドロアが、L3から11.2に入れてレース全体が流れていた為瞬発力は問われていない。これでトップスピードの質と持続力を生かして差し切り、L1も落とさず目視だが11.1位は出ているはずで重賞でも通用する持続力だと思う。

瞬発力の無さを見せたのが白秋Sで、同じ位置に居たリナーテにL2でスッと引き離されて結局その差が詰まらなかった。心肺機能の低さはファイナルSで見せていて、すぐ前に居たフィアーノロマーノにL1で明確に見劣った。 2019年リゲルSでは ややハイペースバランスを中段の後ろから進めて直線は非常にスムースに外に出せた、勢いよく追い込んできたがL1で明確に失速している、坂で失速したのかと思ったが2018年仲秋Sではゴール前の坂もしっかりと伸びているので、1F長かったんだと思う。この感じから1400mがベストでマイルはやや長いと思う。2019年阪神Cでは平均バランスを後方から、終始最内から直線も最内だがコースが空かずに凡走、脚を余している。距離適性を再度見せたのが2020年洛陽SでL1で失速してしまった。2020年阪急杯では最後方から3,4コーナー最内を回して直線内を突いたが詰まって凡走。2020年欅Sでは初ダートで全く伸びずに凡走、この時が休み明け。2020年米子Sでは中段から進めて7着、スムースだったがトップスピードの質がまぁまぁの部類で届かなかった。2020年パラダイスSで久々に好走、このレースは不良馬場でジャングルポケット産駒の良さが出た。まず道悪でトップスピードの質が問われなかったので、パワーと持続力が活きたこと、前半中段の後ろで心肺機能が持ったことが要因だと思う。ただ馬場の悪い内へ行った分だけ外からアル―シャに差されているので、この辺りは騎手の差が出てしまった。2020年朱鷺Sでは直線内外の差が出てしまい僅差の4着、騎手に恵まれないな~という印象で、このレースでは上位の9頭のうちこの馬以外は直線中目から外だった、内へ行ったのはこの馬だけで馬場の読みの差が出た。2020年信越Sでは中段のやや後ろから、良馬場だったことでトップスピードの質が足りずに凡走した。

好材料は無し、悪材料はクラス負けの危険で重賞では結果が出ていない。もちろん道悪になれば一気に浮上するが。

<ロケット>・心肺機能はまぁまぁ、パワーは高い、瞬発力はまぁまぁ。

・トップスピードの質は低く、持続力はやや高い。

”2勝クラス”では不良馬場で平均バランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し1着。”2020年うずしおS”ではスローバランスを逃げて凡走。”2020年心斎橋S”では稍重でややハイペースバランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し1着。”2020年安土城S”では平均バランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年CBC賞”では稍重でハイペースバランスを中段やや前から、3,4コーナー中目を回して直線伸びずに凡走。”2020年ポートアイランドS”ではハイペースバランスを2,3番手先行、3,4コーナー内目を回して直線入り口で早々に一杯になり凡走。

「スワンSへ向けて」好材料:距離適性、休み明け2走目。 悪材料:クラス負けの危険。

<心肺機能について>2勝クラスを勝った時が不良馬場で平均バランス、2020年心斎橋Sではややハイペースバランスを2番手先行で自身平均くらい、これでしっかり勝ち切ったので心肺機能はまぁまぁ。

<パワーについて>心斎橋Sでも坂をものともしないで押し切っているので、パワーは高い。

<瞬発力について>2020年安土城SのL2で0.8の加速には対応している、ただしこの時は逃げていたグランドロアとの差を詰められていないので、瞬発力は期待できない。

<トップスピードの質について>2020年CBC賞では中段やや前から、スムースだったが全く伸びなかったのでトップスピードの質は期待できない。

<持続力について>1400mでは持続力を見せているので、やや高いという評価で良いはず。

<その他について>2020年CBC賞で3コーナー入り口で大きくバランスを崩した、このレースでは逃げられずに中段の前辺りに居たが、外から接近されたことで怯んだ感じなので、すんなり先行出来ないのは良くない。この馬はダーレ―の生産馬なので、休み明けが良くない。2020年うずしおS,2020年ポートアイランドSで凡走している。

好材料は距離適性で、1400mは2-1-0-1と好相性。この馬はダーレ―の生産馬で休み明けが良くなく、前走も休み明けで凡走した、今回は休み明け2走目で上積みが見込める。悪材料はクラス負けの危険で、安土城Sが同じコースで7着とOPで結果が出なかった。このレースでは52㎏の軽ハンデで逃げたグランドロアに圧倒された、CBC賞でも52㎏でボロ負けしたので、このクラスでは苦しいと思う。