みやや競馬

2021年中山記念 全頭評価。その2。

下線は加筆・修正した箇所です。継続してお読みいただいている方は、下線の部分だけお読みください。

<ケイデンスコール>・心肺機能はやや低い、パワーはある、瞬発力はまぁまぁ。

・トップスピードの質はやや高い、持続力もある。

・前半が速くなると後半苦しくなる。

“新潟2歳S”ではスローバランスを離れた追走集団の中段から、直線は大外をスムースに加速してトップスピードの質と持続力で差し切り。”朝日FS”ではスローバランスを後方から、追走一杯になってしまい凡走、休み明けの影響か。”毎日杯”ではスローバランスを中段やや後ろの最内から、直線は前が壁になるシーンもあったがジリジリ伸びて4着、800m48.7で最内を回せたことが大きかったか感じ、スムースに外を回したヴァンドギャルドに差されたのは進路取りの差。”NHKマイルC”ではハイペースバランスを中段の後ろから、直線はスムースに外に出して追い込むも2着まで、トップスピードの高さと持続力は見せた。”2019年関屋記念”ではややスローバランスを中段の後ろから、3,4コーナー外を回して直線スムースだったが伸びず。”2019年キャピタルS”では不良馬場で平均バランスを中段の後から、直線スムースだったが全く伸びずに殿負け。”2020年東京新聞杯”では平均バランスを中段から、直線スムースに外目に出したが伸びずに凡走。”2020年金鯱賞”ではスローバランスを中段から、3,4コーナー最内を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年新潟大賞典”ではややハイペースバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年ポートアイランドS”ではややハイペースバランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線詰まって凡走。”2020年信越S”では平均バランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが届かず5着まで。”2020年オーロC”ではややスローバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに6着まで。”2021年京都金杯(中京)”ではややスローバランスを中段やや前から、3,4コーナー内目を回して直線1回進路変更したがスムースに伸びて1着。

「中山記念へ向けて」好材料:・・・。 悪材料:クラス負けの危険、コース適性。

トップスピードの質、持続力自体は高い物を見せていて、NHKマイルCではハイペースバランスを中段の後ろから、2着まで持ってきた。新潟2歳Sと毎日杯で見せたトップスピードの質と持続力も破壊力十分、これを生かすためにも前半いかに無理をしないかが重要、瞬発力はあまり高くないようなので内枠で、直線捌けないようだと苦戦しそう。外目の枠から直線スムースに加速できた方がいいと思う。

休み明けがどうもピリッとしない、ノーザンファーム生産馬だが3か月半の休み明けだった朝日FSが13着、3カ月強の休み明けだった毎日杯が4着と一叩きされた方がいい感じ。2019年関屋記念ではややスローバランスを中段の後ろからスムースに直線に入ったが、全く伸びずに凡走。同じ位置で直線に入った1着ミッキーグローリーにはっきりとトップスピードの質と持続力で見劣り、後ろからロードクエストにも差されている、この時が休み明け。2019年キャピタルSでは不良馬場が影響したのか、休み明けなのか分からないが殿負けだった。両方が影響した可能性が高いと思うが。

母系を見るともう少し長い距離の方が良いのかもしれない、叔父にフェイムゲームが居るくらいなので、もしかしたら中長距離の方が良いのかも。2020年東京新聞杯でも中段から進めて伸びなかった、トップスピードの質で見劣っただけでなく休み明けも良くなかったはず。2020年金鯱賞では中段から進めて凡走、休み明け2走目で距離延長と変わり身を見せられるかと思ったが、この条件で伸びなかったことを考えると成長力に疑問符が付く。

2020年ポートアイランドSではややハイペースバランスを後方から、直線詰まるまではいい脚を見せたので、バテ差しで台頭しそうな気配を見せた。2020年信越Sではややハイペースバランスを後方から、スムースだったが届かず5着だったので、トップスピードの質はまぁまぁまで。2020年オーロCではややスローバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線入り口では中段やや前まで上がったが、ここからの伸びがイマイチだった、すぐ隣に居たイベリスを交わせなかったので、ここでもトップスピードの質が高くないことを見せた。2021年京都金杯(中京)では中段やや前から、岩田騎手は何度も乗ってトップスピードの質が高くないことが分かったんだと思う、これで3,4コーナー内を回して直線入り口では中段の前、直線で1回進路変更をしたが流れた中での進路変更で瞬発力が問われなかった。ペース的には前半ゆったりで中緩みがなかったことで、後方の馬が取り付けずに押し切れた感じ。

好材料は見つけにくく、前走1着の岩田騎手が継続騎乗であることくらい、前走は岩田騎手が中段やや前から進めたので、同じ騎乗をしてくれればチャンスはあると思う。悪材料はクラス負けの危険で、NHKマイルC2着だが古馬になってからは前走のハンデ重賞1着が最高、このクラスで通用するかは未知数。コース適性も大いに不安で15戦走って右回りは2回だけ、共に凡走している。1800m以上でも好走歴がなく、コース適性は大いに不安。展開的にロンスパになりやすいが、開幕週でトップスピードの質を問われてしまうと苦しくなるはず。

適性:竹

<コスモカレンドゥラ >・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。

・トップスピードの質は低く持続力は高い。・前半1000m62秒が好走の条件。   

”未勝利戦”ではスローバランスを先行して圧勝、L5から12秒台前半に入るロンスパ。”アイビーS”ではスローバランスをやや離れた2番手から、3F戦に持ち込み2着、この時の1着がクロノジェネシスで3着以下は相手にしていない。”ホープフルS”ではスローバランスを逃げて4着、L3でやや緩めてL2最速戦で瞬発力で見劣る。”2020年レインボーS”ではスローバランスを中段やや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに抜け出し押し切り。”2020年カシオペアS”では平均バランスを中段やや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年アンドロメダS”では平均バランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回してL2で一杯になり凡走。”2020年ディセンバーS”ではスローバランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが8着まで。”2021年関門橋S”ではハイペースバランスを中段やや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが3着まで。

「中山記念へ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険。

<心肺機能について>2021年関門橋Sではハイペースバランスを中段やや前からで、3,4コーナー中目を回して3着は死守したので、心肺機能はやや高いという評価。

<パワーについて>2020年レインボーSではL1の坂でしっかり踏ん張って粘ったので、パワーは十分にある。

<瞬発力について>ホープフルSでは逃げてペースをコントロール、L3で緩めて引き付けてL2で加速したがここで見劣ったので、瞬発力は評価できない。

<トップスピードの質について>2020年カシオペアSではL2で11.1に対応できずに凡走、トップスピードの質が低いことを見せた。2020年ディセンバーSでは後方から、当然届かず凡走したので、改めてトップスピードの質が低いことを見せた。

<持続力について>2020年レインボーSでは後半5F戦になっていて、これを中段やや前から押し切ったので持続力は高い。2021年関門橋Sではハイペースバランスを中段やや前から3着、直線入り口で距離ロスがあったので持続力は見せた。

<その他について>2020年アンドロメダSで見せたのが11秒台前半のラップへの対応、これは2020年カシオペアSでも見せていて、11秒台前半のラップを踏んでしまうと一杯になってしまう。

好材料はコース適性で、条件戦だが同コースを勝っている。悪材料はクラス負けの危険で、古馬重賞は初めてでどこまで対応できるか。良馬場だと11秒台の前半が出てしまうので、スピード負けする可能性もある。

適性:梅

<ゴーフォザサミット>・心肺機能は高くない、パワーまぁまぁ、瞬発力は低い。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。・休みけは割引、疲れやすい。

”青葉賞”ではスローバランスを中段から、直線前が壁になったが、L2で捌いてしっかり伸びた、休み明け3走目。”ダービー”ではスローバランスを中段から、直線はスムースだったが伸びあぐねて7着、この時が休み明け4走目。”2018年札幌記念”では稍重のハイペースバランスを中段から、直線スムースでも伸びず、この時が休み明け。”神戸新聞杯”ではスローバランスを中段から、直線スムースでも伸びず。”2019年日経賞”ではスローバランスを先行、直線までは粘ったがL1で力尽きて5着、休み明けの影響かも。”2019年目黒記念”でハイペースバランスを中段の前から、直線はL1まで踏ん張ったが4着、先行した割によく粘った。”2019年札幌記念”では平均バランスを後方から、流れ込むだけで凡走、この時が2か月半の休み明け。”2019年オールカマー”ではスローバランスを2番手先行、L1手前で一杯になり6着まで1F長かった感じ。”2019年天皇賞(秋)ではスローバランスを中段の後ろから、終始最内を回してコースロスなく進めて直線もスムースだったが、トップスピードの質で見劣り凡走。”2019年チャレンジC”ではスローバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー最内を回して直線は馬群の中からジリジリ伸びたが5着まで。”2020年白富士S”では平均バランスをを中段の前から、3,4コーナー最内を回して直線ドン詰まりで4着。”2020年福島民報杯”では重馬場でハイペースバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して4コーナーで一杯凡走。”2020年メイS”ではスローバランスを中段の後ろから、3コーナーで中段まで上がり4コーナー外目を回して直線伸びずに凡走。”2020年エプソムCでは不良馬場でハイペースバランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線ジリジリ伸びたが8着まで。

「中山記念へ向けて」好材料:距離適性、騎手強化。 悪材料:クラス負けの危険。

どうも使い減るするタイプでレースでの消耗が激しいのか、コンスタントに使えない。にもかかわらず休み明けはピリッとしないタイプで、これは外厩の影響もあるとは思う、勝ち切った青葉賞は休み明け3走目だったし、百日草特別もデビュー3走目だった。トップスピードの質は高くはないが持続力は持っているので、上がり3Fはまぁまぁのタイムが出る。共同通信杯でハイペースバランスを後方から4着、2019年目黒記念でハイペースの緩まない消耗戦を5着と心肺機能の高さを見せた、この時は先行していた馬がことごとく下位に沈んだ中で、唯一僅差の5着と高評価。古馬になってトップスピードの質が落ちた代わりに、心肺機能が上がった感じで、平均バランスでもまだまだ甘いんだと思う、ハイペースバランスを先行した時の粘りに期待できると思う。2019年オールカマーは悪くない内容で2番手先行、L1手前で一杯になるまで頑張っていたので、1800がベストかもしれない。2019年天皇賞(秋)ではトップスピードの質で見劣っているので、高速馬場で中段からの差しでは厳しいと思う。2019年チャレンジCでは3,4コーナーから直線まで左に寄れる動きで追いにくそうだった、右回りは良くない可能性がある。

2020年白富士Sで光明が見えた、平均バランスで中段の前から進めて、直線は前に詰まってしまった、これで4着を確保している。平均バランスで中段の前からだったのでトップスピードの質が問われなかった、府中ワンターンで2000mもギリギリ持った感じ。2020年福島民報杯では重馬場でハイペースバランスを中段から、これで4コーナー一杯になっているので、距離適性が出た感じ。2020年メイSではスタート出して行かずに中段の後ろから、3コーナーでジワっと上がって中段から直線を迎えたが、当然トップスピードの質で見劣り凡走した。2020年エプソムCでは不良馬場で後方から、3,4コーナー最内を回して直線スムースに伸びて8着まで、距離適性を見せてきたので1800mで先行すれば期待できる。

好材料は距離適性で、1800mなら着順は悪くない。今回は蛯名騎手に乗り替わり、近年の成績は決して褒められたものではないが、以前この馬に乗っていた時は中段から競馬をしていたので、トップスピードの質で勝負が出来なくなった現状では、これが良い方に出るかもしれない。悪材料はクラス負けの危険で、重賞では苦戦しているので、ここで通用するかは大いに不安。

適性:梅